バルセロナ弾丸旅行に最適!いいとこどり観光スポット!!
フランスからイタリアへ、イギリスからドイツへなど、なんといってもヨーロッパ滞在中はひとつの国に限らず簡単に近隣の国へ移動できるところが魅力!今回はヨーロッパの中でもパワフルなエネルギーがうずまく都市の...
更新日:2020年4月13日
日本の本屋さんで売られているガイドブックでは、全くと言って触れられていないビック(Vic)。バルセロナから電車で約1時間半乗ると、そのカタルーニャ地方のど真ん中の街に着きます。世界中から人が集まるバルセロナとは違い、この街で話されている言葉は母音のはっきりしたスペイン語よりも、どちらかと言うと軽やかな響きのカタルーニャ語がメイン。観光地にありがちな混雑もなく、ゆったりとしたカタルーニャらしさを求めに行くならビックはおすすめです。
この街の魅力は、なんと言っても隠れた歴史的建物の宝庫であるということ。ローマ時代、中世のロマネスク様式の建物や、近代モデルニズム様式の建物がたくさん残りそれぞれが喧嘩をすることなく、美しく街の中に馴染んでいるのです。その数ざっと30以上もの観光名所が現存します。
ビックの気候についてですが、夏は沿岸部のバルセロナよりも涼しく、その代わり冬は寒さが厳しいです。
ビックで一番大きな広場で、市役所(たいていスペインの市役所は由緒ある建物にある)や、アーケード、la Casa Comellàといったモデルニズムの建物にぐるりと囲まれたようにあります。いつも人で賑わっています。
by Iker Merodio | Photography, CC BY
11世紀に基礎が作られ、その後何世紀にもわたって内部が作られ、さらに18世紀になると大きく増築された教会です。
by Catedrales e Iglesias, CC BY
by Catedrales e Iglesias, CC BY
パンテオンを思わせる風貌のこの古代ローマ寺院は、ローマ人支配下にあった2世紀に建設されました。後にモンカーダ城の一部として取りこまれ住居として使われたのち、なんと牢獄としての役割を果たしたという歴史があります。その割には保存状態がいいのは驚き。時々この建物では、アートの展覧会が開かれています。
この城壁は14世紀に作られ、ビックの旧市街をぐるっと囲んでいました。7つの出入り口と40個の塔が当初ありましたが、現在では主にモンカーダ通り(La Rambla dels Montcada)のみに現存しています。
Salut Vilaró, CC BY-SA
12月の初旬、寒い中人々が中世スタイルの衣装に身をつつんで、各出店でブティファーラとよばれる豚の腸詰、加工肉、チーズ、ワイン、蜂蜜といったカタルーニャの名産物が売られています。食べ歩きながらお店をひやかすのも楽しいです。
スペイン国営の由緒あるホテルが多いパラドール。ビックの郊外になりますが、湖を見渡せる風光明媚な場所にあります。マジア(農家)風の作りで、特徴は建物内部吹き抜け部分を覆うステンドグラスの天井。
Hotel Parador de Vic – Sau, Foursquare.com
Hotel Parador de Vic – Sau, Foursquare.com
どうでしょうか?ビックにバルセロナから日帰りで行くのもよし、レンタカーならパラドールにも足をのばしてみてはいかが?
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