スペイン観光で行きたい!人気スポット12選
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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2021年2月9日

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スペイン観光で行きたい!人気スポット12選

スペインといってまず最初に思いつくのは「ガウディのサグラダファミリア教会」ではないでしょうか。しかしスペインにはガウディの建築以外にもアルハンブラ宮殿など日本人にはあまり知られていない歴史的建造物もたくさんあります。そんなスペインの観光名所を12か所ご案内します。ますますスペインに行きたくなると思いますよ!



サグラダ ファミリア教会

天才建築家アントニ・ガウディが生涯をかけて設計・建築に挑んだことで知られる「サグラダ ファミリア教会」。スペイン屈指の観光スポットです。魅力は、なんといっても独創的なデザイン。なかでも「生誕のファサード」はガウディの生前に完成したことから、世界文化遺産に登録されており必見の場所です。キリスト誕生の喜びや慈愛、信仰などを石の彫刻で繊細にそして華やかに表現しています。 4469809806_b3fbe82f6c_z
生誕のファサード, by Jorge Lascar, CC BY
対照的に、「受難のファサード」はモダンアートのようなシンプルな彫刻でキリストの死が表されています。こちらもぜひ見ておきたいところ。そして、聖堂内部は、まるでメルヘンのような世界。ステンドグラスを通して差し込む光が、森の木々ように並ぶ柱を幻想的に照らしています。 14267015079_d36b6c1ce0_z
by ironypoisoning, CC BY-SA
また、天井には殉教のシンボルであるシュロの葉が美しくデザインされています。その他にも「サグラダ ファミリア教会」には見どころがたくさんありますが、いずれもガウディ建築ならではの世界観を存分に堪能できます。 5471818259_69abf8bf29_z
by SBA73, CC BY-SA
受難のファサード, by Jon Mountjoy, CC BY

アルハンブラ宮殿

スペイン=イスラム王朝の華々しい歴史を今に残す「アルハンブラ宮殿」。かつて2000人以上が暮らしたという宮殿の敷地内には、貴族の城「ナスル朝宮殿」や美しい池を従える「パルタル庭園」といった興味深いモニュメントが現在でも数多く点在しており、スペイン屈指の観光スポットとなっています。 8355671620_392058b939_z
パルタル庭園, by dalbera, CC BY
特に「ナスル朝宮殿」には、”砂漠の民を喜ばせた”というエピソードをもつ噴水や、アラベスク模様の美しい天井に覆われた「二姉妹の間」などイスラム文化を感じさせる見どころがいくつも現存しており必見。「アルハンブラ宮殿」のすべてをみてまわろうと思うと、数時間の観光では足りないほどですので、少なくとも半日は余裕をみてじっくり鑑賞されることをおすすめします。 14442842820_fc0d2b98bf_z
二姉妹の間, by ell brown, CC BY-SA
ナスル朝宮殿, by Nirgal Ksi, CC BY-SA

プラド美術館

芸術鑑賞はスペイン観光の楽しみのひとつ。なかでもマドリードの「プラド美術館」はスペイン屈指の美術館として、美術愛好家のみならず多くの人の支持を集めています。展示している作品数はなんと1000点にもおよび、その数は世界一。 88495872_db60cc5a88_z
by van Ort, CC BY-SA
スペインやイタリア、その他ヨーロッパで活躍した名だたる画家の描いた傑作が所狭しと並んでおり、まさに絵画の宝庫です。特に充実しているのはやはりスペイン絵画。中世から18世紀までのスペイン絵画が展示物全体の半数を占めています。エル・グレコの「羊飼いの礼拝」、ディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス(女官たち)Las Meninas」、フランシスコ・デ・ゴヤの「裸のマハ La Maja Desnuda」などなど。どこかで見たことのある絵画の本物は、きっとここにあります。じっくり鑑賞してみてくださいね! 1695469601_4c29784de6_z
by losmininos, CC BY-SA
by trioptikmal, CC BY

古都トレド

スペイン中部、トレドは「16世紀で歩みを止めた町」と表現されるほど、かつての栄華を今に留めています。というのも、1561年に首都がマドリードに移るまでトレドがスペインの首都として機能を担い政治や経済の重要な拠点でした。戦いの絶えなかった時代、三方を川に囲まれ、さらに岩山の上にあるという特異な立地が、自然の地形に守られた要塞(ようさい)都市として功を奏していたのです。 5803985933_03dc3bb5d8_z
by trioptikmal, CC BY
繁栄を極めた時代の名残を今でも町のあちこちで見ることができます。そのうちのひとつ、トレド大聖堂は現在でもスペイン・カトリック教徒の中心地となっており、ぜひ訪れたい場所。コロンブスがアメリカから持ち帰ったとされる金でできた宝物や、エル・グレコやゴヤなどスペインで活躍した画家の絵画などを鑑賞できます。 14980545151_773ae69ec6_z
by openprivacy, CC BY-SA
by Librarygroover, CC BY-ND

ソフィア王妃芸術センター

スペイン現代美術を一堂に集めた国立美術館「ソフィア王妃芸術センター」。ピカソ、ダリ、ミロなど20世紀芸術の巨匠たちの作品が、1万8000点ほど展示してあります。美術館内は大きくわけて3つのセクションに分かれており、時代を追った作品展開となっています。 4692215679_9d246d4d58_z
by dalbera, CC BY
「1900-1945: 20世紀の到来 ユートピアと紛争」、「1945-1968:戦争は終結したか?分割された世界のための芸術」そして「1962-1982:反乱からポストモダンへ」。ここでは「シュールレアリズム」や50年代の「スペイン・アンフォルメル(非定型芸術)」などを深く知ることができます。有名な作品としては、ピカソの「ゲルニカ」も。 6442901857_572e8b0e07_z
by LWYang, CC BY
アトーチャ駅からすぐの位置にあり、プラド美術館からも徒歩圏内ですので、お散歩がてら美術鑑賞してみてはいかがでしょうか。テラスには展望の良いカフェテリアもあり人気です。 6330061784_5f5354469f_z
Bizarre, by Son of Groucho, CC BY
by jon crel, CC BY-ND

マドリード王宮 - オリエンテ宮

歴代国王の像が立ち並ぶオリエンテ広場、その正面に建つ「マドリード王宮(オリエンテ宮)」は世界でも有数の美しい宮殿です。1764年完成のこの宮殿は、150メートル四方の規模を誇り、その部屋数はなんと2700以上。バロック様式やロココ様式の調度品でぜいたくに飾られています。
Palacio Real de Madrid, Foursquare.com
ヴェルサイユ宮殿の鏡の間に似せて造られたという「王座の間」、宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤの描いたカルロス4世とその王妃の肖像画が飾られている「ガスパリーニの間」、部屋全体が焼き物で造られた「磁器の間」、150人もの来客を収容できるという「饗宴(きょうえん)の食堂」など、その豪華さはあげればきりがないほど。現在は、公式行事の行われる日を除いて一般にも公開されています。
Palacio Real de Madrid, Foursquare.com

カテドラルとヒラルダの塔

スペイン南部アンダルシア地方の州都セビリアに、ひときわ目を引く巨大な建物があります。1519年に完成した「カテドラル(大聖堂)」。スペイン最大であり、世界ではバチカンのサンピエトロ、ロンドンのセントポールに次いで3番目の大きさを誇ります。ルネサンスとゴシックの混合様式ですが、もともとこの地にあったモスクの名残からその形は幅広で、キリスト教の教会としてはとても珍しいものです。 2912638754_b4fca791c0_z
by kojotomoto, CC BY
見どころは、ステンドグラス、アルフォンソ5世の墓がある王室礼拝堂、15世紀の聖歌隊席など。中庭には高さ96mの「ヒラルダの塔」がそびえています。ぜひ展望台となっている鐘楼部分に登ってみましょう。眼下に広がるセビリアの街並みを一望できます。 5044614628_7b74e833a3_z
by tegioz, CC BY
by Emilio J. Rodríguez-Posada, CC BY-SA

ヘネラリーフェ庭園

アルハンブラ宮殿とあわせて訪れたい「ヘネラリーフェ」。アルハンブラ宮殿の敷地から一本道を隔てた丘の上に位置しています。別名「水の宮殿」と称されるこの建物は、14世紀、ナスル朝時代の夏の別荘でした。そんなヘネラリーフェの目の前に広がる素晴らしい庭園は必見。緑ゆたかな木々とともに、清らかに流れる水路や涼しげにしぶきをあげる噴水を庭のあちこちで見かけます。 502498880_531376bef3_z
by GOC53, CC BY
水源にはシェラ・ネバダ山脈の雪解け水を利用していたとか。噴水を囲むように花々が植えられ、「ヘネラリーフェ庭園」はスペイン=イスラム様式を代表する美しい庭園となっています。夏には気温40度を超えるここグラナダで、爽やかな気持ちにさせてくれる癒しの場所でもあります。 502528575_48ffa06554_z
by GOC53, CC BY
by santiagoname, CC BY-ND

モンセラット

バルセロナ観光の合間に日帰りで訪れるとしたら「モンセラット」がおすすめ。波打つような灰白色の岩壁が特徴的なこちらの岩山は、“のこぎり山”という意味をもっています。標高1235メートルとなかなかの高台に位置していながら多くの人が訪れるのは、その奇怪な岩の形の面白さもさながら、この地が古くからキリスト教徒の聖地として尊ばれているからなのです。 5747150082_1365851bc6_z
by trioptikmal, CC BY
現在も約80人の修道士が生活するベネディクト派の修道院があり、修道院付属の「大聖堂(Basilica)」には多くの巡礼者や観光客がやってきます。大聖堂には黒いマリア像「ラ・モレネータ(La Moreneta)」が安置されており、ここカタルーニャ地方の守護神として厚い信仰の対象となっています。
Montserrat, by hsivonen, CC BY

アルカサル デ セビリア

9〜11世紀のイスラム統治時代に建てられた王宮の跡地に、キリスト教の王が建てた宮殿「アルカサル」。歴代の王たちの増改築により、独特の風貌をもつ建築物となっています。イスラム風の建築のことをムデハル様式といいますが、アルカサルはまさにムデハル様式。スペイン各地からイスラム職人を呼び寄せて造り上げたという、特に14世紀の装飾が現在もこの建物の大半を彩っています。 4619438489_2d5ce6c91a_z
by Sergio.Poppi, CC BY
細やかで美しいモザイクタイルが壁の腰板を飾り、「乙女の中庭」と外廊下を隔てる漆喰(しっくい)の壁には、精緻なアラベスク模様が見事までに表現されています。また、円形天井をヒマラヤ杉で仕上げた「大使の間」はムデハル様式の傑作と称されており必見です。 14740216014_b98a9fc01f_z
by ell brown, CC BY-SA
by Anna & Michal, CC BY

マヨール広場

大きな広場という意味をもつ、「マヨール広場」。マドリード旧市街の中心地として、朝早くから夜遅くまで多くの人でにぎわっています。歩いて見てまわるだけでも楽しい場所ですが、石畳の広場を囲むように立ち並ぶカフェやバルのテラス席に座って広場を眺めてみてはいかがでしょう。あちこちで大道芸人がパフォーマンスを披露したり、屋台が出ていたり、子供たちが楽しそうにはしゃいでいたり。 5898696694_f856cac1b2_z
Plaza Mayor, by Sputnik 2, CC BY-ND
観光インフォメーションもあるので、困ったことがあれば尋ねてみると力になってくれるはず。地下鉄ソル駅からも徒歩数分と便利な立地です。近くにはスペインのデパート「エル・コルテ・イングレス」もあり、広場で一服したあと、ショッピングに立ち寄るのもいいですね。
by César Rincón, CC BY

アルカサル デ セゴビア

荒涼たる風景のなかに石造りの城が点在するスペイン中部カスティーリャ地方。首都マドリードから北西に95kmに位置するセゴビアには、美しいたたずまいの古城が残っています。13世紀のはじめに築かれたこの建物は、「アルカサル・デ・セゴビア」(「セゴビアの城」の意)と呼ばれ、その呼び名にこそ特徴がありませんが、まさに城らしい城として世界中に知られています。 8668017052_6132c058fe_z
by jl.cernadas, CC BY
というのも、ディズニー映画「白雪姫」に登場する城は、この「アルカサル・デ・セゴビア」をモデルにして制作されたと言われているのです。重厚な石造りの塔を見上げると、美しい白雪姫の姿が浮かんできそう。塔の頂には、おとぎの国を思わせる、とんがり帽子のような濃いブルーの屋根がのっています。
by jl.cernadas, CC BY
筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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