高級志向の体感型・新生スターバックス、シアトル旗艦店の全貌に迫る!
筆者提供

シュローダー彩

更新日:2019年5月20日

この記事をシェアしよう!

高級志向の体感型・新生スターバックス、シアトル旗艦店の全貌に迫る!

2018年の年末、ついに日本の東京・中目黒にもやってくると巷のコーヒーマニアの間では話題が持ちきりの「新生スターバックス」。この新たな「高級志向の体感型カフェ」、皆様はもうすでにご存知でしょうか?



「希少な高級コーヒー豆だけ」を使用したコーヒーメニューのラインナップと、店内の眼の前で焙煎したてのコーヒーを味わえる、「スターバックスの新たな夢の実現」とまで歌われたこの新型スターバックス。ですが、日本にやってくるのはまだ随分先で、公式な発表で2018年の12月も末…とのこと。



image003



筆者提供



今回はそんな、「2、3年も待ちきれない!」「もっと詳しい情報が知りたい!」という熱心なスターバックスファンの皆様、コーヒー通の方々のために、日本に先駆けて、そのスターバックスの全貌をいちはやく、全米でもシアトルにある旗艦店、「スターバックス リザーブ ロースタリー&テイスティングルーム」からたっぷりとお届けいたします!



リザーブ ロースタリー&テイスティングルーム

image005

筆者提供

シアトルの観光地としても話題の「キャピトル ヒル(自由な発想と若い感性、ファッション、芸術が渦巻く、人種や性別にこだわらないシアトル内でも特にゲイフレンドリーな地区。日本で例えると原宿のような場所)」に、約2年前に誕生したこの「スターバックス リザーブ ロースタリー&テイスティングルーム」。

その長い名前の中からも読み取れるように、「リザーブ」というスターバックスの中でも「ワンランク上の高級コーヒー豆」を扱ったコーヒーのみを提供するお店になっています。

image007

筆者提供

そしてすでに冒頭の簡略化した説明から、皆様お気付きの事と思いますが、「ロースタリー」…つまり、このお店、スターバックスのコーヒー豆の「焙煎工房」でもあるのです!

ここでは、世界中のスターバックスリザーブとして名のつく全てのコーヒー豆の焙煎を行っています。世界各地、津々浦々に至るまでのリザーブコーヒー豆は、なんと、このお店で焙煎されているのです。

あなたが今飲んでいるそのスターバックスリザーブの一杯も、実はここから焙煎されたものが届けられているのですよ。

image009

筆者提供

さらに、「ロースタリー(焙煎工房)」のこの言葉、これは単なる言葉だけではなく、実際にこの焙煎の様子を、私達も店内でコーヒーを楽しみながら、お土産を探しながら、様々な角度から180度じっくりと見て回ることができるようになっています。

驚くべきポイント

image011

筆者提供

このお店の驚くべきポイントにはまだ続きがあります。

その一つと言えるのが、店内の圧倒的な広さです。敷地面積はおよそ1400平方メートルもの広さがあり、建物の入り口を入るとホロがる広大なスペースに、さて右に行こうか左に行こうか、まっすぐ直進しようか戸惑ってしまうほどです。

image013

筆者提供

そしてこの重厚で趣のある建築物の中にあるのは、何も洗練されたデザインのカフェスペースだけが存在しているわけではありません。

扉を入って右側の、この「スターバックス リザーブ ロースタリー&テイスティングルーム」のシアトル旗艦店だけで手に入れることのできる数々のお土産と、このお店の焙煎機で焙煎されたばかりのコーヒー豆を量り売りで購入できるコーナーの一角を抜けると、そこには「シリアス パイ」というシアトルのダウンタウンでも人気の極上ピザを味わえるお店が併設されています。

image015

筆者提供

この「シリアス パイ」は、シアトルの食を代表するともいえるオーナーでありカリスマシェフでもある「トム・ダグラス」氏が手がけたお店で、彼の名は全米でも賞賛されているほど有名です。

image017

筆者提供

また、食いしん坊の私にはさらに見逃せない情報であったのが、カフェのコーナーでも彼の手掛けた絶品スイーツが味わえるということでした。

さて、それでは今度は反対側の広く吹き抜け状になった道をまっすぐに進み、階下を降りてみましょう。

下の階に進むと...

image019

筆者提供

ここでは間近で焙煎されるコーヒー豆の次の工程を眺めつつ、くつろぐことのできる贅沢な空間作りになったカフェスペースと、個室状のミーティングルームとしても人気の高い10人ほどの座席が備わった円卓があります。

image021

筆者提供

そして、その円卓のすぐ横に設置された階段を上ると、コーヒーにまつわる様々な書籍がギャラリーとして所蔵されており、これらは私達個人が店内で閲覧することも可能になっています。

さて次は肝心の、この新生スターバックスのテーマである、希少で高級なコーヒー豆を使ったリザーブコーヒー豆のみをラインナップした、店内中央部に位置するカフェについてご案内していきましょう。

image023

筆者提供

ここにも、他のスターバックスとはひと味もふた味も違う見どころと魅力がいっぱい詰まっています。

店内のほぼ中央に位置するこのコーヒーカウンターはぐるりとカウンター席を一周して360度見て歩くことができるようになっていて、あえて見せることを目的とした設計になっています。

image025

筆者提供

O字型になったカウンターの中央には、5台のブロンズに輝く美しいコーヒーサイロ(コーヒー豆をストックする容器)が鎮座し、奥の焙煎機で焙煎されたばかりのコーヒー豆が天井に張り巡らされたパイプを通じて充填される仕組みになっています。

image027

筆者提供

そしてさらには、こちらで頂けるコーヒーの淹れ方も十人十色に合わせ、何通りもの方法が用意されています。ひとつ一つはどこかのカフェで見たこと、試したことがあるものもありますが、これだけの種類の選択肢を一度に、それもライブ感のある中で眺められるのは圧巻の一言でしょう。

近未来的なコーヒーマシン

image029

筆者提供

フレンチプレス、サイフォン、日本でも話題のコールドブリュー、そしてさらに今やそれを出し抜いて全米で話題のニトロ コールドブリュー(液体窒素を使用したコールドブリュー)専用のマシンのほか、ポアオーバーという名の、機械が人に変わってバリスタとなり、計算された最高の一杯を提供する、近未来を感じさせられるコーヒーマシンまで設置されているのです。

そんな、見ているだけでもワクワクしてしまうこのコーヒーカウンターでは、人々がそれぞれのコーヒーの違いを飲み比べて熱い議論を交わしています。

image031

筆者提供

また、多くの客で賑わう忙しい土曜日の最中でも、スタッフ達は皆とても親切で優しく、気が利いていることに感心させられました。

コーヒーを飲み終えた後にさりげなく口直しの一杯の水を注いで差し出すタイミングの良さや、私達のカウンター横では、様々な質問を投げかける人々に丁寧にひとつひとつ対応しているスタッフの姿が見受けられました。そして何よりも私の印象深かった光景が、楽しそうにコーヒー豆を焙煎するスタッフの姿です。

image033

筆者提供

忙しいながらも、騒がしいというよりは活気がある、観光目的の場所だけではなく、カフェとしてもとても気持ちの良い空間でした。

さて、このスターバックスの新たな夢への挑戦、ワンランク上の、至福の一杯を堪能できる「スターバックス リザーブ ロースタリー&テイスティングルーム」。

今回の来訪で、私は内装や外観、コーヒー豆だけでなく、スタッフ一人ひとりにも磨き抜かれたものと、コーヒーに対する底抜けの愛情を感じました。

image035

筆者提供

世界中にファンを持つスターバックスの新たな真髄。日本に先駆けてぜひ、ここ、シアトルにある旗艦店で体感してみてはいかがでしょうか?

image037

筆者提供

【 スターバックスリザーブロースタリー&テイスティングルーム / Starbucks Reserve Roastery & Tasting Room 】
所在地:1124 Pike Street, Seattle, WA 98101
営業時間:月〜日 AM7:00 – PM11:00
HP: https://www.starbucks.com/

筆者:シュローダー彩

ルコルドンブルー卒業後、ピエールエルメ、赤坂のイタリアンレストランでディオールやイタリア大使館などのパティシエを務める。 現在はシアトルに在住。『地球の歩き方』でも記事を執筆。食べる事が趣味。HPはこちら