お盆の時期には都内でも小規模な盆踊り大会や縁日があちこちで開催されますが、今年は密を避ける観点からそれさえも中止されるところが多くなっています。

子供たちにとって縁日は楽しいもの。今年は家で、ビニールプールにヨーヨーを浮かべてヨーヨー釣りを楽しんだり、食券を作ってヤキソバやチョコバナナの屋台ごっこをしたりしてお祭り気分を楽しんではいかがでしょう。

動画サイトでは「おうちで盆踊り」の動画がたくさん投稿されています。それを見ながら家族みんなで見よう見まねで踊ってみたり。

お父さんお母さんのアイデアしだいで、小さなお子さんも「おうち時間」を楽しんでくれそうです。

都内で行われる予定だった夏休みの花火大会はゼロといってもいい状況です。

でもやっぱり、夏の風物詩である花火を楽しみたい！　そんな方は、近くの公園やお庭で花火をするのもよいでしょう。最近は煙の少ない花火もあるので、ご近所迷惑にならないかと心配な方にもおすすめです。

庭もないし夜公園にでかけるには遠い……そんなときは、ベランダで線香花火もいいですね。きらびやかな花火ではないけれど、日本に古くからある線香花火の美しさを子供たちに教えてあげれば、にぎやかな花火大会とはまた違った、家族のあたたかい思い出を心に刻めるかもしれませんね。

感染症対策分科会の尾身会長が「お盆休みの帰省で、高齢者への感染対策を取ることが難しい場合は、オンライン帰省を」とすすめました。

Zoom、Skypeなど便利な無料オンライン会議ツールや、LINEなどのビデオ通話アプリを活用して、おじいさんやおばあさんに元気な顔を見せましょう。お子さんの成長した姿も見てもらいたいですね。

祖父母・両親が普段から使っていそうなLINEであれば、話したい人のトーク画面右上にある電話マーク→ビデオ通話と押せば、顔を見ながら話すことができます。

何人かと同時に話したいときは、トーク画面右上の吹き出し→「グループ」を選択し、グループを作れば、参加した全員とビデオ通話ができます。

「ビデオ通話で顔を見ながら話したいけれど、おじいちゃんおばあちゃんはインターネットやスマホに慣れていない…」
そんなときは、手紙と自分たち家族の写真を送るなどして、気持ちを伝えましょう。

電話やメール、LINEなど便利になった現代では、年賀状以外に手紙を書く機会も減っています。

次に帰省できるのがいつになるか、先行きも不透明ななか、手紙であれば、おじいちゃんおばあちゃんはいつでも読み返すことができ、心癒やされるに違いありません。

忙しい毎日では改めて思い返すことのなかった家族への思いを、ゆったりとした時間の中で、心をこめて文字にしてみましょう。

今年は帰省を断念した方も、お盆には自宅でお線香をあげ、ご先祖様、亡くなった家族へ供養の気持ちを伝えることが大切です。

夏休みの都外への旅行・帰省の自粛が要請されても、自宅や自宅周辺で楽しめる過ごし方はたくさんあります。

慌ただしい帰省や旅行のない今年の夏休みは、ゆっくり家族で過ごせる貴重な機会でもあります。前向きにとらえて、楽しい夏を過ごしましょう！