近江牛 滋賀の人気店大集合!近江牛ランチができるお店情報も♪
全国でも名高い食材がそろい、湖国ならではの名物や食文化も注目されている滋賀県。 なかでも必ず味わいたいのは、全国に誇る滋賀グルメの代表格、近江牛です。 やわらかな肉質を贅沢に味わう定番店と、気軽に...
更新日:2022年3月7日
滋賀県にある佐川美術館では、春季企画展として「バクンシー&ストリートアーティスト展 ~時代に抗う表現者の声よ響け」が2022年3月12日(土)~6月12日(日)に開催されます。
こちらの企画展では、バンクシーをはじめとしたグラフィティ文化の潮流や、ストリートアーティストたちによる様々な表現方法がクローズアップされ、ストリートアートの本質に迫ることができます。
なお、こちらの企画展への入場はWEBでの事前予約が必要です。詳細な予約情報はHPをご覧ください。
また、これを記念して、まっぷる編集部公式Twitterでも観覧券のプレゼントを実施します。ぜひ記事の最後までご確認くださいね!
水面にたたずむ美しい美術館
日本画家・平山郁夫、彫刻家・佐藤忠良に、陶芸家・十五代樂吉左衞門(直入)の作品が中心となった常設展のほか、さまざまな企画展も開催される美術館。建築美も魅力で、モダンでクールだと国内外を問わず人気を集めています。
1970年代、ニューヨークのダウンタウンを舞台に描かれたグラフィティ(落書き)に起源をもつストリートアート。当時、貧困やベトナム戦争、ギャングの抗争など社会不安の渦巻くなか、若者たちは街中の建物に社会への反発のメッセージを縦横無尽に描きました。人種差別など社会に対する「反抗の文化」と呼ばれるヒップホップ文化において、グラフィティはブレイクダンスやDJなどと共に生み出されたものなのです。一大社会現象となったグラフィティの勢いはとどまることを知らず、やがて世界を席捲することになります。
ストリートアートの申し子・バンクシー。イギリスを拠点に活動する謎多きアーティストは、建物の壁や動物園、ホテルなどあらゆる場所に突如として現れた作品から、時に「芸術テロリスト」とも称され、今や世界的に注目を集めています。政治的なメッセージ、社会への風刺が含まれたダークユーモアな表現は大きな反響を呼び、多くのメディアに取り上げられたことから、バンクシーの名前は誰もが聞いたことがあるというように、今や時代の”ポップアイコン”となりつつあります。
今回の企画展ではこれまであまり注目されることのなかったグラフィティ文化の潮流や、ストリートアーティストたちによる様々な表現技法をクローズアップし、バンクシーを入り口にストリートアートの本質に迫ります。
WEB事前予約と詳細な予約情報についてはこちらをご確認ください
また、新型コロナウィルス感染状況に応じて、実施概要が変更になる場合があります。最新の情報については、必ず佐川美術館HPにてご確認ください。
バンクシー&ストリートアート展では、バンクシー作品、その他のストリートアーティスト作品と併せて約100点が展観できます。
『ニューヨーク・タイムズ紙』に初めてグラフィティが紹介されたことから「ストリートアーティストの父」と称されるタキ183(Taki183)をはじめ、シーン、パートワン、ポエム・ワンたち先駆者の作品が展示されます。グラフィティがストリートアートへ発展を遂げたその過程が観覧できます。
全米はもちろん、1990年代にはヨーロッパや日本でも次第に注目を集めるようになったグラフィティ。当時、スプレー缶以外にも様々な画材が用いられるようになり、言わばストリートアートの爛熟期を迎えつつありました。TVBOY(TVボーイ)やANDREA(アンドレア) RAVO(ラヴォ) MATTONI(マットーニ)など、次世代の担い手となったストリートアーティストを紹介します。
TVBOY《VINCENT’S SELFIE》Pop House Gallery ©TvBoy
ストリートアートが進化を遂げる中、登場したバンクシー。キース・へリング(1958~90)やジャン・ミッシェル・バスキア(1960~88)、アンディ・ウォーホル(1928~87)のような独自の路線を切り開いた作家たちを意識し、創作活動を続けました。バンクシーが自らの表現様式を確立させた原点を振り返ります。
グラフィティ作家としての活動のみならず、テーマパークやイベントの企画、CDジャケットのデザインを手がけるなど、様々な分野でバンクシーは活躍しています。特に、故郷のイギリス・ブリストルで流行したアメリカのヒップホップやジャズに影響を受けた歌手の音楽活動に深い理解を示しています。グラフィティ作家とはまた異なるバンクシーの一面にスポットを当てます。
BANKSY《Thrower》2019
バンクシー芸術の真髄ともいえる社会や政治に対する風刺、批判を掲げた作品の数々を紹介します。世界各地で引き起こされた紛争や人種差別に対する想いなど、作品に託されたバンクシーの真のメッセージに迫ります。
バンクシーが人気を集める理由の一つとして挙げられるのが、その独特なブラックユーモアのセンスです。作品には当時の政治に対する批判や風刺が込められています。1980年代の終わりから2000年代初頭に引き起こされたパレスチナの紛争をテーマに、反戦に対する思いが込められた《Thrower》やベトナム戦争の写真をもとに、アメリカ現代文化の象徴でもあるミッキーマウスやドナルド・マクドナルドが加えられた《ナパーム弾》など代表的な作品が紹介されます。
さらに、ユーモアあふれる動物の姿により、ストリートアーティストを象徴して描いた《Laugh Now》や《Rat》なども紹介。自らを動物に重ね合わせて表現した遊び心と皮肉に満ちた作品となります。
街をキャンバスに自らの想いをありのまま描くストリートアート。壁に直接スプレーを用いて描く基本的な「ペインティング」もあれば、薄い紙、段ボールなどにあらかじめ絵を描き、糊で壁面に貼り付ける「ぺーストアップ」という技法を用いる場合もあり、アーティストにとって表現技法が異なることもストリートアートならではの醍醐味です。さらにスプレー塗料をはじめ、さまざまな画材が発達した現在、もはやグラフィティの域を超えて、絵画という二次元の制約を破った「インスタレーション」を得意とするアーティストも登場します。作品を前にその空間へ没入するかのような感覚が体験できます。こちらの企画展ではバクンシー以外にもTVBOYやSWOONなど現在も活躍する計30名以上のストリートアーティストのバラエティー豊かな作品が観覧できます。
バンクシーが、都会に棲みつく“ネズミ”に喩えたストリートアーティスト。人目を忍んで、夜な夜な現れては作品を残して、また姿を隠す、言わば謎に満ちた作家でもあります。
こちらの企画展ではスプレー塗料のみならず紙や木、鉄など様々な素材を用いて確率した彼ら独自の表現方法を幅広く紹介。ストリートアートが歩んできた歴史を辿りながら、当時の世相に対してアーティストが作品に込めた想いを明らかにすることで、知られざるストリートアートの実態に迫ります。
まっぷる編集部公式Twitterにて、プレゼント企画を実施(3月から4月初旬)。企画展会期中有効の観覧券をゲットして、バンクシーのみならず、魅力あふれるアーティストたちの夢の協演をぜひお楽しみください。
応募の詳細については、プレゼント企画が始まりましたらコチラでご確認いただけます。ご応募、お待ちしております!!
昭文社旅行ガイドブック編集部にて編集歴約20年。関西在住の編集者。アウトドア、文学、映画&ドラマ、雑学なんにでも興味津々。中川政七商店をはじめとした「日本の古きよき物」も日々こつこつ収集中。旅行・おでかけネタを中心にミックスカルチャーな情報を発信します。