アイスワインおすすめ10選 ソムリエが基本知識から飲み方までを解説

アイスワインとは、自然の中でキンキンに冷え固まった状態で収穫したブドウから作られる甘口のデザートワインのこと。水分が凍ったブドウを圧縮し、濃縮された果汁を使用して造られるため、1房のブドウから取れる果汁は、なんとたったのスプーン1杯分。

その上、秋に熟したブドウを真冬の氷点下になるまで樹に実ったままにしておくため、霜でダメになってしまう冷害や、鳥やその他の野生動物に食べられてしまう獣害のリスクとも常に隣り合わせ。

そんな過酷な状況を経て造られるため、希少価値がとても高いワインでもあります。（1本の容量も少なく、値段も高めなのはそのためです。）

ワイン生産の御多分に洩れず、アイスワインにも厳しい規定があります。まず、生産国は発祥の地ドイツ、そのお隣のオーストリア、そして世界一のアイスワイン生産量を誇るカナダの３国であることが条件。

日本で凍ったブドウからデザートワインを作っても、それはアイスワインとは呼べません。そしてアイスワインに使用されるブドウは、ドイツではマイナス7度、カナダではマイナス8度の状況下で収穫したものでなければならない、という非常に厳しい規定もあります。