更新日: 2023年4月10日
「泣ける映画」をもっと語りたい! 〜韓国映画編〜
映画で涙を流すこと、それは心のデトックス。
まっぷるトラベルガイドでは「おすすめの泣ける映画50選! 心のデトックス、しませんか?」と題して、多種多様な「泣ける映画」をご紹介しました。
でも、書きたいのは「泣ける」ところだけじゃない! 前回の記事に入りきらなかった魅力や補足情報を、筆者が気ままに語ります。第2弾は《韓国映画編》です。
目次
おすすめの泣ける映画50選記事はこちら
韓国映画だけではなく、ハリウッドやヨーロッパの映画、邦画など、各ジャンルでの定番どころから隠れた名作、アニメや短編、ドキュメンタリーまで、この記事では「泣ける」映画50本をセレクトしています。
もっと語りたい!泣ける韓国映画1. 建築学概論
タイトルからは予想のつかない、初恋ラブストーリー
建築士スンミンのもとに大学時代の同級生ソヨンが15年ぶりに現れ、自宅の設計を依頼する。ソヨンはスンミンの初恋の人だった――。400万人超の動員で韓国映画史を塗り替えるほどのブームを巻き起こした大ヒット恋愛映画です。観た人それぞれが自分の「初恋」を語り始めるという現象が韓国では当時起きたそうで、近年の日本映画にたとえるなら『花束みたいな恋をした』みたいなポジションの作品なのかもしれません。
そんな予備知識を抜きにして『建築学概論』の五文字を見聞きしたとき、ラブストーリーを思い浮かべる人は皆無かと思います。でもこれ、見当違いの邦題でもなんでもなくれっきとした原題直訳。その無味乾燥さがむしろ「名作」の予感を醸していて、個人的にはすごく好きなタイトルですね。
監督は実際に建築士でもあるらしく、言われてみれば建築面でのディテールが恋愛ドラマらしからぬ細かさです。また、劇中で重要な役割を果たす「ソヨンの家」は撮影後に一旦取り壊されたものの、映画の大ヒットを受けて再建。カフェとして済州島の観光名所となっているそう。観たら絶対に行きたくなります。
なお、『恋に落ちた家』のタイトルでNetflixが製作予定だった山下智久主演によるリメイク映画企画は、「オリジナル版に敬意を表することを優先」し中止の発表がありました。どういった経緯があったのかは不明ですが、それだけ本作『建築学概論』が大きな存在の作品であるということは間違いないでしょう。
映画の詳細データ | |
公開年 | 2012年 |
製作国 | 韓国 |
監督 | イ・ヨンジュ |
出演者 | ペ・スジ/イ・ジェフンほか |
時間 | 117分 |
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】353
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