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お取り寄せ和菓子の選び方

お取り寄せ和菓子の選び方
画像:123RF

通販サイトにずらりと並んだ和菓子たち。どれを選べばよいのか目移りしてしまいますよね。

ここでは、押さえておきたい和菓子選びのポイントをご紹介!

お取り寄せ和菓子の選び方1.産地ならではの素材を旅気分で楽しむ

たとえば、北海道といえば小豆、長野県といえば栗が有名というように、産地ならではの素材にこだわってつくられている和菓子はハズレがありません。

実際には行けないけれど、その土地の和菓子を食べて、旅気分を味わえるのもお取り寄せの醍醐味。有名店だけではく、産地にも注目して、これから知名度が上がりそうな和菓子を発見するのもお取り寄せの楽しみのひとつです。

お取り寄せ和菓子の選び方2.和菓子ならではの季節感を大切に

和菓子は日本の四季のうつりかわりを色や形、素材であらわしてきました。子どもの日の柏餅やお彼岸のおはぎなど、年中行事と和菓子は切っても切れない関係ですよね。

定番の羊羹もそのひとつ。水の模様が表面にある水羊羹を選ぶだけで、夏に涼しさを感じますよね。1年中変わらず楽しめるものもありますが、季節感に注目するのも大切なポイント。季節限定のものは話題性もあるし、来客時にもおすすめです。

お取り寄せ和菓子の選び方3.洋菓子のエッセンスをプラスした西洋和菓子にも注目

お取り寄せ和菓子の選び方3.洋菓子のエッセンスをプラスした西洋和菓子にも注目

生クリームやカスタードの入ったどら焼きなど、洋菓子のエッセンスをプラスした西洋和菓子なら、あんこが得意ではない子どもでも和菓子を楽しめます。映える見た目のものも多いので、若い世代への贈り物にも喜ばれますよ。

ただ、フレッシュなフルーツやクリームを使ったものは賞味期限が短いものもあるので、確認してから購入するようにしましょう。

お取り寄せ和菓子の選び方4.贈答品には老舗店から選ぶのが正解

和菓子には創業100年を超える老舗有名店がたくさん!目上の方への贈答品やかしこまったシーンに使用する際には、老舗店のもののほうが見た目も上品で味も間違いがありません。

贈答品を選ぶときには、個別包装かつ要冷蔵でないものにしたほうが相手の手を煩わせずに済みます。賞味期限も長いほうがベター。贈答用ラッピングに対応している店舗も多いですよ。

お取り寄せ和菓子の選び方5.訳アリ和菓子はとってもおトク!

美味しい和菓子を自分用に思う存分食べたいというときには、訳アリ商品を購入するのがおトク。正規品と味は変わらないのに、ちょっと形がいびつだったり、割れてしまったりというだけで、リーズナブルに購入できるんです。

包装は簡易化されていますが、自宅用なら問題ありませんよね。

お取り寄せ和菓子を食べながら読みたい「和菓子のルーツ」!

お取り寄せ和菓子を食べながら読みたい「和菓子のルーツ」!
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記事の最後に、和菓子のルーツをみていきましょう。

「どら焼き」と「羊羹」が生まれたエピソードを知ることで、その味わいもきっと深いものになりますよ。

和菓子のルーツ

フルーツを「水菓子」と呼ぶことがあるように、日本では古来、天然の甘みのある果物や木の実のことをお菓子と考えていました。奈良・平安時代に唐から米粉や小麦粉などを油で揚げた「唐果物」といわれるお菓子が『源氏物語』や『枕草子』に登場します。

江戸時代になると、京都では上流階級に広がった上菓子「京菓子」、江戸の町では町人が好む気取らない大福や桜餅、くず餅などが誕生。出版業が盛んになっていた江戸時代は、お菓子の作り方の書物が普及し、現代の和菓子の基礎が確立された時代ともいえます。

やがて西洋文化が入ってくる明治時代になり、洋菓子と区別するため、「和菓子」という呼び名が広まったといわれます。

銅鑼で生地を焼く「どら焼き」

武蔵坊弁慶が民家でケガの手当をしてもらったお礼に、銅鑼で生地を焼き、あんを半月型に包んだものをふるまったのが、どら焼きのはじまりという説があります。

江戸時代には、東寺の僧侶からお菓子の依頼を受けた京都の和菓子屋「笹谷伊織」が、寺の銅鑼でも焼ける薄く伸ばした小麦粉の生地であんをくるっと巻いたお菓子を考案しました。それを抗菌効果のある竹の皮で包み「どら焼き」としました。

どら焼きの生地が現在のような形になったのは大正時代といわれています。

羊の肉を入れた汁ものが羊羹!?

羊の肉を入れた汁ものが羊羹!?
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中国との貿易がさかんだった鎌倉時代、茶の湯の文化として羊羹が日本に伝来しました。実はこの羊羹、中国ではお菓子ではなく「羊の羹(ひつじのあつもの)」(羊の肉を入れた汁もの)でした。

ところが、仏教が盛んな当時の日本では肉を食べる習慣はありません。そこで、小豆や小麦粉を使用して「羊の肝の形をした蒸し物」をつくり、それを入れた汁として伝わりました。

その後、茶道の隆盛期である室町時代に上述の「羊の肝の形の蒸し物」だけをお菓子として供したのが、羊羹のはじまりといわれます。江戸時代には、小豆、砂糖、寒天を使った現在のような練り羊羹が生まれました。

(参考文献)
和菓子のひみつ 楽しみ方・味わい方がわかる本 ニッポンの菓子文化超入門』「江戸楽」編集部(メイツユニバーサルコンテンツ)

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