アイドルでありながら、力強い歌唱力と存在感で音楽界の歴史に名を刻む山口百恵さん。低めのトーンが美しい歌声と抜群のパフォーマンスで、一世を風靡した「プレイバック part 2」は、聴く人をドギマギさせるような往年のアイドルソング。

1978年にリリースされ、キラキラの王道のアイドルソングとは一味も二味も異なり、「馬鹿にしないでよ そっちのせいよ」と挑戦的な歌詞と百恵さんの歌声は、いつの時代に聴いても痺れてしまいますよね。ちなみに、さくらももこさんの漫画「ちびまる子ちゃん」では、まる子がおじいちゃんとともに熱狂的な百恵ちゃんファンであったお話もあり、当時の人がいかに百恵さんに熱狂していたか窺えますよね。

昭和の時代、男性アイドルグループとして地位を確立した光GENJI。ジャニーズ人気の礎を築いたと言っても過言ではないかもしれません。ローラースケートを履いてのバック転など、目を見張るようなパフォーマンスは当時センセーショナルで、現在でも歌番組での懐かしい映像などで目にしたことがある人も多いでしょう。

アイドル中のアイドルだった光GENJIの楽曲は全てがアイドルソングと言えますが、中でも1988年リリースの「パラダイス銀河」はキャッチーな歌詞と歌いやすいメロディーで、大ヒット。「しゃかりきコロンブスって何？」と興味を引く歌詞にも改めて注目です。

ももいろクローバー（現：ももいろクローバーZ）のデビューシングル「行くぜっ!怪盗少女」は、元気いっぱいのアイドルソング。2010年にリリースされ、ももクロの原点であり、代表曲でもあります。

映画「ルパン三世 カリオストロの城」をオマージュし、歌詞からもルパンの映画をどことなく想起させてくれます。「笑顔と歌声で世界を照らし出せ」のサビはファンでなくても耳にしたことがある人が多いはず。MVでのパワフルな歌声と躍動感あふれるパフォーマンスは、とにかく元気をもらえるので、音楽で励まされたい人におすすめです。

これまで男性アイドルはカッコ良さが主流でしたが、令和になり世間的にも男子の可愛さがより注目されるようになりましたよね。そこで令和の新しいアイドル像を体現しているグループといえば、なにわ男子です。

2021年のデビュー曲「初心LOVE」は、男子目線でありながら可愛らしさ全開のポップな曲調と歌詞で、乙女心をしっかりとくすぐります。歌い出しの「もっとあんな恋がしたくて」のフレーズに、人差し指を頬に添えたメンバーの可愛いポーズにはハートを撃ち抜かれてしまった人も多いでしょう。「初心LOVE」こそ、令和の王道のアイドルソングと言えるかもしれません。

指原莉乃さんがセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」。2013年にリリースされ、数あるAKB48の楽曲の中でも、多くのダンス動画が投稿、発表され社会現象を巻き起こしたアイドルソングです。

そのブームは日本の企業や海外の王室にも広がり、まさに子どもから大人まで皆が「恋チュン」を踊りました。可愛らしい振り付けはパパイヤ鈴木さんが担当。子どもでも真似しやすいキュートなダンスに、どこか懐かしいレトロな曲調とメンバーの可愛い歌声がマッチし、多くの人の心をガッチリ掴んだ名曲です。

嵐の名曲「Love so sweet」は、松本潤さん出演のドラマ「花より男子2」の主題歌で、2007年にリリース。王道のアイドルソングとして名高い一曲です。

距離のある2人の恋路を嵐の5人が、リズミカルに笑顔で歌い上げ、勇気づけられた人も多いはず。ちなみに花男は社会現象を巻き起こしたドラマだったため、嵐が国民的アイドルへの階段を登り始めたきっかけの楽曲と言えるかもしれません。2021年の大晦日で嵐は活動を休止していますが、最後のライブとなった「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」では最後に歌われた楽曲でもあるため、ファンにとっても思い出深い一曲ではないでしょうか。

一世を風靡し、女性アイドルグループの頂点に君臨したAKB48。王道アイドルソングと聞いて、まず思い浮かぶのが2010年リリースの「ヘビーローテーション」ではないでしょうか。キャッチーなメロディーと歌詞、可愛くて誰でも踊りやすいダンスは、まさに王道中の王道のアイドルソング。

ファンのみならず、多くの人に愛され、披露宴では余興として選ばれることも多くありました。大島優子さんがセンターで、元気いっぱいのイントロ「1,2,3,4！」からの「I want you〜」はワクワクさせられますよね。タイトル通りまさに「ヘビロテ」してしまうアイドルソングです。

「これぞアイドルソング！」と言えば、2002年にリリースされた松浦亜弥さんの「♡桃色片想い♡」ではないでしょうか。あややの代表曲「Yeah! めっちゃホリディ」に並ぶ人気曲で、資生堂「ティセラ」のCMソングでした。

タイトルも歌詞もあややの衣装やステージまで全てが、「ザ・アイドル」。多くのアイドルがライブで披露することもあり、アイドルにとっても王道のアイドルソングとも言えるでしょう。近年では、2020年にアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の最終話で登場アイドルたちがデュエットし、話題になりましたよね。キラキラでピュアなアイドルソングを聴きたい人におすすめです。

圧倒的なキラキラ感と王子様感で、年齢問わず世の女子たちのハートをガッチリ掴んで離さないKing & Prince。2018年のデビューシングル「シンデレラガール」は、まさに王道中の王道のアイドルソングですよね。

松本潤さんが出演したドラマ「花より男子」シリーズの続編、「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」にメンバーの平野紫耀さんが出演し、主題歌として起用され、話題をさらいました。歌番組やMVでの歌唱のキラキラ感はすさまじく、「キミは シンデレラガール My precious one」の平野さんの歌い出しに、ときめき悶える女子が続出。永遠に色褪せることのないアイドルソングに違いありません。

昭和を代表するアイドル・松田聖子さん。還暦を過ぎてもなおチャーミングで、まさに永遠のアイドルを体現していますよね。
歌手として数多くのヒット作を飛ばした聖子さんですが、1982年にリリースされた「赤いスイートピー」は、聖子さん自身も好きな楽曲とのこと。可愛らしい声と圧倒的な歌唱力で歌われるスローバラードで、「半年経っても手を握らない彼」という歌詞に、当時の女の子たちは熱く共感。

それまで男性ファンがメインだった聖子さんに多くの女性ファンがついたことで、「聖子ちゃんカット」が社会現象になるほどでした。また、品種改良をして赤いスイートピーが売られるほど、楽曲の人気はすさまじく、往年のアイドルソングとして時代を超えて愛されています。