車のエンジンオイル交換は自分でできる?実際にエンジンオイルの交換にチャレンジ!方法と手順を解説
今回は車のエンジンオイル交換にチャレンジしました!
オイル交換はディーラーやカーショップでやってもらうものというイメージの人がほとんどかもしれません。
エンジンオイルの交換はやり方が分かればそこまで難しい作業ではないのが事実。初心者の筆者でも手順さえ理解すれば自分でエンジンオイルの交換ができそう!
ということで、オイル交換に挑戦してみました。
今回の記事では実際にオイル交換に挑戦した上で、必要だったものや具体的な手順について紹介していきます!
この記事の目次
動画でオイル交換の手順をチェック!
なぜエンジンオイルの交換が必要なのか?
エンジンオイルは定期的に交換しなければいけないものです。定期的に交換しなければいけないということは知っていても、なぜエンジンオイルの交換が必要なのかご存知でしょうか?
エンジンオイルにはさまざまな役割があり、交換しないと危険なリスクが潜んでいます。
エンジンオイルの役割とは?6つの役割
エンジンオイルとは、車の心臓部であるエンジンが正常に動くための潤滑油。エンジンオイルの役割は主に6つあります。
エンジンオイルの役割1. 潤滑性能
エンジンオイルの役割の中で、もっとも知られているのが潤滑性能。エンジンを構成している金属部品の運動を滑らかにするための潤滑由としての役割があります。金属部品同士の摩擦をオイルで軽減することによりスムーズな運動が行えます。
エンジンオイルの役割2.応力分散性能
エンジン内で発生する強い衝撃をオイルが受け止め、吸収することで衝撃を分散させる性能。エンジンオイルは力をエンジンにかかる負荷を和らげる役割もあります。
エンジンオイルの役割3.清浄分散性能
エンジン内で発生した汚れをエンジン内に残さないための性能です。オイルには清浄分散剤といわれるものが添加されていて、エンジン内で発生した汚れをオイルに取り込むことでエンジン内を綺麗に保ちます。
エンジンオイルの役割4.密封性能
ピストンとピストンリングの隙間を埋め、車の稼働エネルギーとなる爆発エネルギーを密閉、爆発ガスの吹き上げを防止する性能。オイルが隙間を埋めることで気密性が維持されエンジンのパフォーマンスを継続させることができます。
エンジンオイルの役割5.防錆性能
金属部品の錆びを防ぐ性能。オイルが金属表面に付着することで、エンジン内で発生する水分や酸素、有害ガスとの接触を防止して金属部品を錆びから守ります。
エンジンオイルの役割6.冷却性能
エンジン内は金属部品の運動によって高温になります。オイルは高温になるエンジンを冷却する性能も備えています。エンジン内は最大2000度にもなるといわれていますが、その熱を抑え、発散させる役割があります。
エンジンオイルは交換しないとどうなる?危険なリスク
エンジンオイルを交換しないとどうなってしまうのか?
エンジンオイルは長期間使い続けると劣化が進み本来の役割が果たせなくなります。オイルの劣化が進むと以下のようなリスクがあるので注意が必要。
エンジンオイルを好感しないリスク1.燃費の悪化
エンジンオイルが劣化すると潤滑性能が低下。うまく潤滑しなくなりエンジンの運動が悪くなっていきます。エンジンの運動が悪くなると動きに負荷が生じます。この負荷に比例してガソリンの消費量は増加。
つまり燃費が悪化してしまいます。
エンジンオイルを好感しないリスク2.エンジントラブル
エンジンオイルは劣化すると洗浄力も落ちてしまいます。洗浄力が落ちると、エンジン内で発生する不純物を取り除くことができなくなり、エンジン内に汚れが蓄積されてしまいます。またオイルの粘度も低下するので、金属同士の摩擦を保護することができなくなりエンジン内部が傷付く原因にもなります。
エンジンオイルを好感しないリスク3.焼き付き
劣化したエンジンオイルで走行を続けた場合、冷却不足や潤滑不足によって金属が過熱しすぎて焼き付けを引き起こすこともあります。金属部品同士が溶けてくっついてしまうとエンジンが稼働しなくなってしまいます。
エンジンオイルの交換頻度と目安
エンジンオイルの交換時期は、車種や車の乗り方によって異なってきます。エンジンオイルの汚れ具合によって交換する必要がありますが見極めは非常に難しいのが現実。
自分で交換時期を見極めるのは難しいので、JAFが推奨しているエンジンオイル交換時期の目安を参考にしてみましょう。
エンジンオイル交換時期の目安
車種 | 交換時期の目安 |
ガソリン車 | 15,000km または 1年 |
ガソリンターボ車 | 5,000km または 6ヵ月 |
軽自動車(ガソリン車) | 15,000km または 1年 |
軽自動車(ターボ車) | 5,000km または 6ヵ月 |
ディーゼル車(ターボ車含む) | 10,000km または 1年 |
参考:JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)
エンジンオイルの交換時期は走行距離や環境によっても変化します。ベストなタイミングを見極めるのはなかなか難しいですね。また、エンジンオイルは目に付きにくい場所なので交換を忘れがちになってしまう人も多いのではないでしょうか。
エンジンオイルの劣化はトラブルのリスクが伴っているので余裕を持って交換したほうが良いでしょう。エンジンオイルは交換しすぎても特に問題はないので、半年に1度、または1年に1度といった期間を決めて交換するのがおすすめです。
エンジンオイルの交換にチャレンジ!実際に自分でオイル交換に挑戦しました
それではエンジンオイルの交換に挑戦していきます!今回は愛車のトヨタ・ヴォクシー80系のエンジンオイルを自分で交換します。はじめてのオイル交換なのでうまくできるか不安ですが頑張ります。
実際にオイル交換に挑戦してみて気付いたポイントをお伝えするので、皆さんがオイル交換をする時の参考にしてください!
エンジンオイルの交換方法は2種類ある?初心者は「上抜き」がおすすめ
エンジンオイルの交換方法には、「上抜き」と「下抜き」の2種類があります。「上抜き」と「下抜き」でどう違うのか?それぞれのメリットとデメリットを説明します。
上抜き
言葉のとおり、ボンネットを開けて上からオイルを抜く方法。オイルが入っているオイルレベルゲージからオイル交換用のホースを挿入し、負圧で古いオイルを抜く方法を「上抜き」と言います。
最近では「上抜き」でオイル交換をすることがメジャーです。
メリット
・下抜きに比べ古いオイルが良く抜けると言われている
・ジャッキアップが不要
・作業中のトラブルが起こりにくい
デメリット
・上抜きに対応していない車種がある
下抜き
車をジャッキアップして、車体の下からオイルを抜く方法。オイルパンのドレンボルトと呼ばれるボルトを緩めて古いオイルを抜く方法を「下抜き」と言います。
従来のオイル交換といえば「下抜き」になります。
メリット
・車種を選ばずどの車でもオイルを抜くことが可能
・オイル内の異物を見つけやすい
デメリット
・ジャッキアップして作業するので危険が伴う
・ドレンボルトの閉め忘れ、摩耗によるオイル漏れの可能性がある
初心者の場合「下抜き」は車体を持ち上げる必要があるので、事故やトラブルなどのリスクがあり、あまりおすすめできません。今回は初心者でも簡単にできる「上抜き」でのオイル交換に挑戦します。
車のオイル交換で用意したエンジンオイル
エンジンオイルの交換をする愛車はトヨタのヴォクシー80系。エンジンオイルは車種によって適合、適正量があります。エンジンオイルはたくさんの種類があるので、取扱説明書などをみて自分の車に合うオイルを調べましょう。
今回はトヨタの純正エンジンオイルを用意しました。
エンジンオイル交換「上抜き」に必要な道具
今回ははじめてのオイル交換。車のオイル交換に必要な道具は6種類あります。見慣れない道具ばかりで不安です…。
エンジンオイル交換「上抜き」に必要な道具1.オイルチェンジャー
「上抜き」でオイルを抜き取る時に必要なオイルチェンジャー。古いオイルを抜き取るポンプの役割を担います。オイルチェンジャーには主に「手動式」と「電動式」の2種類があります。
「手動式」のメリットは電池不要でいつどんな時でもオイル交換ができるところ。「電動式」のメリットは体に負担をかけずにオイル交換をできるところです。
エンジンオイル交換「上抜き」に必要な道具2.オイルジョッキ
エンジンオイル交換「上抜き」に必要な道具3.漏斗
エンジンオイル交換「上抜き」に必要な道具4.オイル処理ボックス
古いオイルの廃棄方法はどうすれば良いか知っていますか?オイル処理ボックスという商品があり、古いオイルをこの処理ボックスに入れて封をすることで可燃ごみとして捨てることができます。
※自治体によって異なる場合があるので事前に確認してください。
エンジンオイル交換「上抜き」に必要な道具5.ウエス
エンジンオイルの拭き取りなどに使用するのがウエス。ちょっとした汚れを拭いたり、細かいパーツを置いたりするのにあると便利なので用意しましょう。
SCOTTのショップタオルはパッケージも可愛いのでおすすめですよ。
エンジンオイル交換「上抜き」に必要な道具6.作業グローブ
エンジンオイル交換「上抜き」の方法と手順
それでは車のオイル交換にチャレンジします!作業をしていて気付いた点をしっかりお伝えするので、オイル交換初心者の方はぜひチェックしてください。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順1.暖気運転
エンジンオイルを交換する前に行うのが暖気運転。エンジンオイルは暖めることで、サラサラな状態になります。サラサラな状態にすることでオイルの抜き取りがスムーズに行えるようになります。
暖気運転は5分ほどすると良いでしょう。冬場や寒冷地では20分ほどの暖機運転が必要になります。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順2.オイルフィラキャップを開けオイルレベルゲージを抜く
オイルフィラキャップを開けます。オイルフィラキャップにはオイルが付着しているのでウエスで拭き取りながら外しましょう。
オイルフィラキャップを外し、オイルレベルゲージを抜きだします。オイルレベルゲージにもオイルが付着しているのでウエスを添えながら抜くようにしましょう。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順3.オイルチェンジャーのノズルをセット
オイルレベルゲージを抜いた穴にオイルチェンジャーのノズルを挿します。途中で突っかかりのような感覚がありましたが押し込むと奥に入りました。底部に届くようにしっかり挿入するのがポイント。
ノズルが底まで届いていないと古いオイルを全て吸い出すことができないので注意が必要です。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順4.エンジンオイルを吸い出す
オイルチェンジャーのノズルを挿したまま、ポンプを上下します。ポンプを上下することでオイルチェンジャーのタンク内が負圧となり、古いエンジンオイルが吸い上げられ、吸い上げた古いオイルはタンクの中に溜まっていきます。
吸い上げが弱くなってきたら再度ポンプを上下。この作業を繰り返します。全てのオイルを吸い上げるまで15分ほどかかりました。
負圧が強くなるとポンプの上下はちょっと大変。意外と力が必要な作業でした。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順5.新しいエンジンオイルを入れる
古いオイルを抜き終えたら新しいオイルと交換します。新しいオイルはそのまま入れるのではなく、一度オイルジョッキに移しましょう。
オイルジョッキは持ちやすく注ぎ口も細長いのが特徴。缶のままオイルを入れるのではなくオイルジョッキを使うことでオイルをこぼしてしまうリスクが減ります。
漏斗をオイル抽入部(オイルフィラキャップが付いていた穴)にセットして新しいオイルを入れていきます。新しいオイルを入れる際の姿勢はちょっと窮屈。オイルジョッキや漏斗なしでオイルを入れることにしていたら大変でした。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順6.暖気運転
新しいオイルを入れ終えたら再び暖気運転。新しく入れたオイルを暖めるため、1~3分ほどを目安に暖気運転しましょう。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順7.オイルレベルゲージで確認
暖気運転が終わったらオイルレベルゲージで適正量のオイルが入ったか確認。規定量が確認できればオイル交換作業は完了です。
エンジンオイル交換「上抜き」の手順8.廃オイルの処理
最後に入れ替えた古いオイルを処理します。用意したのは廃油処理ボックスという商品。このボックスに古いオイルを入れ、しっかり密封することでオイルを燃えるごみとして廃棄することができます。
※自治体によって異なる場合があるので事前に確認してください。
自分で車のオイル交換!はじめてでもちゃんとできました!
はじめてのエンジンオイル交換は緊張しました。自分でオイル交換をするというのは敷居が高いと思っていましたが、挑戦してみると簡単にできることが分かりました!
古いオイルを吸い出すために行うポンプの上下運動はちょっと疲れましたが、それ以外はスムーズに行うことができましたよ。
愛車のメンテナンスを自分ですることで、車の知識や仕組みを学ぶことができるのでおすすめ!自分で出来る範囲のメンテナンスは積極的にやってみましょう。
これからもメンテナンスや修理などにどんどんチャレンジしていきます。ぜひ、皆さんも一緒に挑戦してみてください!

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