旅のおみやげに欠かせないご当地名物。とはいえ、数ある有名店のなかからどれを選んだらいいか迷ってしまうもの。
この連載企画では、みやげセレクトの参考に厳選したメーカーの味、大きさ、価格などを比較・分析。

第2回の5月は、岡山みやげの大定番「きびだんご」を徹底比較!比べてみるともちもち感や甘さなど、各メーカーの個性が明らかに。どの「きびだんご」がお好み?

取材・文:千原 礼子

きびだんご

岡山みやげの大定番!きびだんごを食べ比べ

岡山県の名物「きびだんご」は、もともときびの粉を蒸して作られていました。江戸時代から明治にかけて、きびをもち米に変え、貴重だった上白糖と水飴で柔らかい求肥を作り、きび粉を加えて風味をつける、今につながる製法が確立されました。上品な甘さは、お茶席でのお菓子や、土産物として広く親しまれるように。ほんのりきびの香りがする優しい味わいは、現代に受け継がれ、岡山を代表する伝統菓子として人気です。

食べ比べのラインナップはこちら

廣榮堂

明治天皇に献上された歴史を持ち、きびだんごといえばこの名が浮かぶほどの有名店です。

山脇山月堂

きびだんごをメインに、大福専門店、もちスイーツカフェなど幅広く展開する和菓子店。

中山昇陽堂

きびだんごをはじめ、岡山銘菓「調布」、倉敷銘菓「むらすずめ」を製造販売する菓子店。

山方永寿堂

きびだんごのみを製造するきびだんご専門店。全国菓子大博覧会で受賞したきびだんごは、やわらかくてもちもち。

今回、編集部では、岡山にあるメーカーの中から有名店4社を厳選。各店のプレーンなきびだんごを、編集者2名、カメラマン1名の合計3名で実際に食べ比べてみました。

柔らかさ、もちもち度、甘さ、一個あたりの価格と重さの5項目について、それぞれを比較しています。

  食べ比べてみた印象

元祖きびだんご

元祖きびだんご(廣榮堂)
4つのなかで一番なめらかな触感が印象的でした。よくのびて、もちもち感もあります。4つのなかではサイズも大きめで食べ応えもあります。

きびだんご

きびだんご(山脇山月堂)
甘さ控えめの上品なきびだんごです。パッケージはモダンで大人っぽいデザインなので、男性や甘いものが苦手な方へのおみやげにおすすめ。賞味期限が40日と一番長いのも特徴です。

岡山名物 ちび桃きびだんご

岡山名物
ちび桃きびだんご(中山昇陽堂)

程よい弾力と香ばしい香りがあり、甘さ控えめのきびだんごです。辛党の編集者に好評でした。4種類のなかでは一番小ぶりでした。

きびだんご

きびだんご(山方永寿堂)
4つのなかで一番よくのび、もちもち感がありました。桃が描かれたパッケージを開けると、桃太郎が現れるパッケージがユーモラスでかわいらしいです。

好みのきびだんごはどれ?

*価格は、値段が高いのを3、ふつうのを4、安いのを5にしています。

*重さは、一番重いのを5にしています。

岡山みやげの定番きびだんご、同じように見えますが食べ比べてみると違いがありました。やわらかさ、もちもち度なら廣榮堂や山方永寿堂、甘さ控えめなら、山脇山月堂や中山昇陽堂をチョイス。また、職場へのおみやげなら廣榮堂や山方永寿堂が個包装なのでおすすめです。

\お取り寄せもできます/

廣榮堂

1856年年創業の老舗。世界的に有名な絵本作家五味太郎のイラスト入りパッケージが目印。時代を超えて愛される味わいです。

  • 元祖きびだんご

山脇山月堂

1881年創業。モダンで大人っぽいパッケージは、きちんと感のあるおみやげとして人気です。

  • きびだんご

中山昇陽堂

定番のちび桃きびだんごのほか、塩チョコきびだんごや醤油きびだんごなどバラエティーに富んだラインナップが特徴。

  • 岡山名物 ちび桃きびだんご

山方永寿堂

桃太郎伝説にちなんだキャラクターをモチーフにしたパッケージも人気。

  • きびだんご
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