春のビューティフル京都

4月は京都がいちばん華やぐお花見の季節。地元の方々はもちろん国内から海外から、多くの人々でにぎわいます。今月は、一度は訪れたい、春色の美しい京都をピックアップ!桜やつつじが圧巻のお寺さん、青もみじ・花手水が心を打つスポット、古都らしいあの小路にも花々が彩りを添えています。そうそう、春に味わう京のおいしいもんもご案内しなければ!

さぁ、春が来たビューティフルな京都へ!

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仁和寺

京随一の桜の名所、仁和寺の御室桜

三室戸寺

季節の花が次々と咲き誇る三室戸寺

春の京都。千年を超える歴史のある古都に、今年も花の季節がやってきました!数ある花の名所のなかでも、京都の春の代名詞になっているお寺さんをご案内します。例年、開花・混雑状況が気になりますが、咲き掛けも混雑も全部ひっくるめて日本のお花見文化。桜やつつじが咲き乱れるとっておきのお寺さんで、京の一日を満喫しませんか?

仁和寺

仁和寺

京随一の桜の名所、仁和寺の御室桜

世界遺産・仁和寺の桜は、遅咲きで知られる「御室桜」約200株を含め、全部で約500株。見ごろは4月上旬~中旬です。光孝天皇の遺志を引き継ぎ宇多天皇が仁和4(888)年に完成させた皇族と縁ある門跡寺院で、桜とともに名建築も鑑賞できます。

満開の御室桜と見応えのある勅使門

背丈の低い御室桜は”花(鼻)が低い“ことから
「お多福桜」とも呼ばれています

三室戸寺

三室戸寺

季節の花が次々と咲き誇る三室戸寺

5月のつつじ、しゃくなげ、6月のあじさい、7月のハスと、境内を季節の花が咲き彩る寺院です。2万株のつつじと1000株のしゃくなげの見ごろは4月下旬~5月中旬。宇治の古刹で、宝蔵庫には重要文化財の阿弥陀三尊像などを安置しています。

春はつつじ寺。終われば6月から7月上旬は
あじさい寺と呼ばれます

本堂前に安置されている狛兎。
玉の中には卵型の石があり、立てば願いが通じるとか

ビューティーポイントはココ!

仁和寺は、開花時期が違ういろいろな桜が咲いているのも見どころ。三室戸寺の圧巻のつつじや、あじさいには心洗われますよ~!

青もみじ

青もみじが水鏡にゆらぐ嵐山祐斎亭

花手水

水盤に浮かぶ法然院の大輪ツバキ

春から初夏は若葉、梅雨は苔と緑の競演、緑深くなる晩夏まで見ごろが続く青もみじ。風情ある設えの窓から切り取られた野趣あふれる緑の世界は、まだ知らなかった春のきれいな京都かも?SMSで話題になった季節の花をお手水に浮かべる花手水も、最近ではお参りにいく目的のひとつになっています。一期一会、その瞬間だけの美しい出会いです。

青もみじ

青もみじ

青もみじが水鏡にゆらぐ嵐山祐斎亭

水鏡と「まる窓の部屋」で知られる嵐山 祐斎亭は川端康成も滞在した元料理旅館。今は染色作家の染色アートギャラリーで一般に公開されています。比叡山のふもとにある瑠璃光院は、春秋の限られた時期にだけ拝観可能。「瑠璃の庭」の青もみじが机に映り込む光景は一生忘れられない美しさです。

嵐山を望む丸い窓が、ポンポンポンと3つ並ぶ「まる窓の部屋」。
春から夏にかけて淡い緑が徐々に深い色合いに変化します(嵐山 祐斎亭)

目の前に迫るリアルな青もみじと幻想的な影を落とすもうひとつの景色。書院の2階で見ることができます(瑠璃光院)

ビューティーポイントはココ!

マイナスイオンたっぷりの絶景!予約優先のところもあるので、おでかけの前に要チェックです!

花手水

花手水

水盤に浮かぶ
法然院の大輪ツバキ

京都の数ある寺院でも、最も古くから花手水が見られた法然院。特別拝観のある4月上旬の約1週間だけ「ツバキの庭」とも呼ばれる中庭に、花手水がお目見えします。また勝林寺のカラフルで立体的な花手水はファンも多く、座禅や写経などの体験と組み合わせて訪れるのもおすすめです。

特別拝観以外の日にも境内の手水で趣深い花が見られることも(法然院)

週に2回(123月は週1回)
入れ替えられるとあってリピーターが続出(勝林寺)

ビューティーポイントはココ!

きれいやわ~!水の流れときれいなお花、潤いチャージさせてもらいましょう!

清水寺周辺

秀吉の正室の記憶が残るねねの道

哲学の道

春が彩る疎水沿いを歩く哲学の道

京都に来たらお散歩三昧。名所の近くには古くから変わらない京都の小路がたくさんあります。迷うのも楽しいのが路地めぐり。スマホはバックに閉まって、ゆっくりゆったり歩いてみましょう!朝と夕暮れはまた違った雰囲気が味わえますよ。春の京都は朝夕まだ冷えますので、羽織りものとスニーカーが必須です。

清水寺周辺

清水寺周辺

秀吉の正室の記憶が残るねねの道

清水から祇園へ向かう坂道は、風情あふれる石畳の小路。ランチや食べ歩き、おみやげ探しもできるのでゆっくり時間をとって歩いてみましょう。ねねの道は、ねねが晩年を過ごした高台寺と圓徳院の間を通る石畳の道で、八坂神社へ通じます。人力車に乗って通るのも風情がありますよ。

安産を願い清水参りをする人が行き交ったことから名付けられた産寧坂。
清水坂から北へ降りる石段がハイライト

料亭や旅館が迷路のような小路に並び、行き止まりや分岐、
ショートカットなどもある石塀小路

ビューティーポイントはココ!

しゃなりしゃなり歩きたくなる京都の細道は、着物や浴衣のレンタルをして、ゆっくりとお散歩するのもおすすめです!

哲学の道

哲学の道

春が彩る疎水沿いを歩く哲学の道

銀閣寺から熊野若王子神社まで続く疏水沿いの約2km続く哲学の道。名前は哲学者の西田幾多郎が思索にふけりながら散策したことに由来します。疎水のせせらぎをききながら、のんびり歩いてリフレッシュしましょう!

桜の名所の哲学の道。
アジサイが咲くころには、夜には蛍が舞うことも

春は桜並木からハラハラと舞い散る花びらが花筏に

ビューティーポイントはココ!

疎水沿いは風がそよぎ、のんびりした時間が流れています。こもれびも美しく、水面の景色もため息がもれるほど。振り返ってみるふとした瞬間も絵になりますよ。

つぶら乃

春を味わうつぶら乃のおばんざい

漬け野菜isoism

isoismの春野菜×お漬物サラダ

華やかな手毬寿司から、小皿に盛り付けられたおばんざいまで、京都らしいミニサイズの和食が勢ぞろいする京都のおいしいもん。旬の春野菜など、少しずついろんな味を楽しめる京料理ランチをご紹介しましょう。懐石をベースに、京都の食材と料理人の技と感性とが融合した京料理。どんどん進化していますよ!

つぶら乃

つぶら乃

春を味わうつぶら乃のおばんざい

数寄屋造りに改装された築約100年の伝統的建造物で、和食一筋の料理長が手がける和食や和束産宇治茶で作る甘味が味わえます。京都らしさ満点の京の絵皿弁当がおすすめ(前日までに要予約)。夜は完全予約制で和食のコース料理を提供しています。

ゆったり座れる2階座敷席のほか1階テーブル席もあります

八坂の塔のすぐそばです

ビューティーポイントはココ!

ここの豆皿は、京の名所が絵付けされているオリジナルのもの。 京焼の窯元と創り上げたものだそうですよ~!

漬け野菜isoism

漬け野菜isoism

isoismの春野菜×お漬物サラダ

自家農園や契約農家からの採れたて野菜を、みそ漬け、ワイン漬け、オイル漬けなどの「漬け野菜」でいただけます。サラダ感覚で味わえる、色鮮やかで個性豊かな漬け野菜。気取らないカジュアル空間で楽しんでみてはいかがでしょう。

イソイズム流の漬け野菜がずらりと並びます

光が差し込み開放感のある2階席。土日は予約必須の人気店です

ビューティーポイントはココ!

まさにビタミンカラーの漬け野菜です。 野菜の力で体の中からビューティーになれちゃいます~!

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