まっぷる、ことりっぷの撮影のため日本をはじめ、海外も駆け回る編集部カメラマン☆Hoshi。一度の取材の撮影枚数は千を超えることもしばしばです。けれども頁数に限りのある誌面に使われるのは、いいとこ十数枚。担当編集が泣く泣く落とす写真も多いのです。
数ある取材写真のなかからカメラマン☆Hoshiが直近で撮影した、とっておきの一枚を撮影エピソードとともにお届します!
カメラマン☆Hoshi
昭文社の唯一無二の社内カメラマン。国内のみならず海外ロケにも引っ張りだこ。カナダ在住経験があり英語も堪能なことから、コーディネーター的な役目を果たすこともしばしば。そんな頼りになるカメラマン☆Hoshiも50代後半、さすがにそろそろ弟子を育てねばと思うとか思わないとか。
植田正治写真美術館から望む一枚
「帽子をかぶる大山」
見事に切り取られた大山。ユニークな帽子に目がいきますが、逆さ大山と奥行き感、豊かな里の風景など構図の美しさに脱帽です。(帽子だけに!)ここでしか出会えない風景です(鳥取県伯耆町 植田正治写真美術館)
こんにちは!編集部カメラマン☆Hoshiです。おでかけシーズン到来の5月ですね。皆さま、ゴールデンウイークはおでかけされましたか?先月のことになりますが、私は3年ぶりの海外取材をはじめ、北海道や山陰地方へ伺いました。
今月のコラムは、鳥取県の伯耆町(ほうきちょう)にある植田正治写真美術館から、一枚の借景美をお届けします。写真集の素材にもなっている帽子のシルエットが、ユーモラスなのです。
撮影したのは午後。この写真のように晴れた日はもちろん、雲行きの怪しい日だってアートな絵になります。(大山まで見通せない日は悪しからず。)高松伸氏によるデザイン建築も洗練されていて、日が落ちる時間帯は夕日が当たる大山だけではなく、夕景に映える美術館も素敵です。
のどかな畑風景のなかに佇む植田正治美術館は、最寄りの高速ICから車で5分ほど
人見知りカメラマン☆
モデルさんほしさに現地で声をかける!
今回は「まっぷる山陰‘24」の取材で担当編集との2人旅。鳥取から大山をまわり、奥出雲へ行くルートです。
天気がよかったおかげで、目的のひとつだった「帽子をかぶる大山」はすぐに撮れました。しかし。うーむ。人物入りも撮りたいなぁ。悩むおじさん編集とおじさんカメラマンの前を、感じのよいカップルが朗らかに通りすぎていきます。
…チャンス!顔が輝くおじさんカメラマン☆(私)。即座に「彼女を貸していただけませんか?」
唐突に声をかけてしまいましたが、その後ちゃんと事情を説明してご両人にご快諾いただくことができました。あの時のカップルさん、急な撮影にご参加いただきありがとうございました。
うん!モデルさんがいると味わいが違いますね!少し前にSMSで流行っていた‟映え写真”。この借景の窓は3か所あります。椅子に腰かけて眺めれば、ゆったりとした時間を過ごすことができますよ
本誌に登場しているモデルさん、このように現地でご協力いただくこともあるのです。普段は人見知りの私ですが、こんな時はぐいぐいナンパ?しています。え、成功率ですか?…80%⁈
モデルご希望の方は、写真映りのよい明るい服をきておでかけくださいね。その時が来ましたら、ぜひご協力をお願いいたします!
鳥取砂丘、おしゃれなカフェが続々と
鳥取では砂丘にも撮影へ。鳥取砂丘会館の横には、隈研吾氏建築の「タカハマカフェ」が建設中!この夏にオープンします。市営浜坂駐車場近くにあるSANDBOX TOTTORIは、昨年できた開放感いっぱいのワーケーション施設。1階は素敵なカフェになっていました。これから暑さが増す砂丘観光にぴったりの、癒しのカフェが増えていましたよ!
今年の干支である兎がたくさんいる白兎神社へも行きました。「因幡の白兎」の神話が残る、縁結びにご利益のある神社です。いろんな種類の兎に会えますよ。
最後に、ちょうど桜が満開だった鳥取城跡の風景をお福分けしますね。今月の皆さまの旅が、安全で楽しい旅になりますように!
鳥取城跡の洋風建築・仁風閣は
桜に包まれていました
お花見日和の久松公園。春のすてきな一日です
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