大都会東京から3時間! 星空と大自然に触れる神津島1泊2日の旅
なかなか外出や旅行ができない今、お出かけ好きの方は妄想で旅行をしたり、次の旅プランを練ったりしている人も多いのではないでしょうか? 今回は巣ごもり生活から開放されたらぜひ訪れて欲しい、とっておきの「島...
更新日: 2022年2月1日
特別暑かった2021年の夏も終わり、「涼しくなってきたし、秋の行楽シーズンはどこに行こうかな」「自粛疲れも溜まり、人のいない大自然でスカッとリフレッシュしたい!」と楽しみにしている方も多いかもしれません。
そんなあなたにおすすめしたいのが、東京都に属する離島のひとつである「三宅島」。
気象庁による火山活動度ランクAの活火山を有する山で、人も少なく、東京とは思えないような雄大な自然を思いっきり満喫できます。
今回は三宅島の「阿古・伊豆・神着エリア」を中心に、ゆっくりハイキングしながら三宅島島内を巡る、超絶リフレッシュの1泊2日キャンプ旅をご紹介します!
神奈川県の南方に浮かぶ三宅島は1周およそ35kmの小さな島で、ぐるっと歩くと8時間程度。三宅島全域を歩いて満喫しようとすると2,3日ほどかかりますが、1周せずとも、「美しい島らしさ」をそこかしこで楽しむことができます。
今回は、離島の魅力をしっかりと味わえる島北から西部エリアにターゲットを絞り、1泊2日の三宅島キャンプ旅にご案内します!
三宅島への主なアクセスは、フェリー・飛行機の2通りの手段があります。おすすめなのがフェリー。竹芝桟橋を夜22時半に出航して翌朝5時に到着するので、出航当日に学校や仕事があってもあまり心配いりません。少しの船旅を楽しみ、あとは寝ているだけで着いてしまうので便利です!
三宅島には港が3ヶ所あり、東京都の東海汽船が運航しています。当日の波風等の状況をみて着岸する港が決まるため、当日乗船後まで、どの港に到着するかわかりません。多くは島南西部にある錆ヶ浜港(さびがはまこう)に着岸しますが、当日変わる可能性もあるため、確認が必要です。
三宅島に到着!すぐにでも三宅島散策に出かけたいというはやる気持ちをおさえ、まずはキャンプ旅の寝床の手配を済ませましょう。島内には魅力的な宿も多くありますが、より自然を身近に感じられるテント泊がおすすめです。
三宅島のキャンプ場は「大久保浜キャンプ場」1ヶ所のみ。港や空港からの距離は少し離れますが、三宅島のキレイな海が目の前にあるのでキャンプならではの非日常感は満載です。
全長2kmにわたるブラックサンドビーチが特徴で、東京とは思えないほど、透明度の高い三宅島の海を目の前にキャンプをすることができます。
利用料が500円というのも良心的でうれしいですね!
ですが伊豆諸島ではキャンプ場利用客のマナーが問題視されているため、騒音やゴミなど、きちんとマナーを守って利用してください。
新型コロナウイルス対策
手指消毒のお願い/キャンプ場内での飲酒及び酒類の持ち込み禁止/キャンプ場内のマスク着用/発熱や咳などの症状がある場合には利用を控えていただく/共用スペースでの3密回避のお願い
キャンプテントの設営も終わり、続いて腹ごしらえ!三宅島の地元民も集うラーメン店「とんとん」へ向かいます。
大久保浜キャンプ場から小さな山を越えて歩くこと30分ほど。ここから既にハイキングが始まっていると言っても過言ではありませんが、30分歩いた後のラーメンはよりおいしく感じられます!
「とんとん」のオススメは「とんとんメン」。店名にもなっている看板メニューであり、ごまの香ばしい香りがクセになる逸品です。はじめて食べる人は「味噌味?」と思うぐらい深みのある風味ですが、味噌ではなく、秘伝のお味なのです!
おなかが満たされたところで、いよいよ本格的なハイキングに出かけます!三宅島らしい景色を求め、雄山の中腹にある「七島展望台」まで山登り。「とんとん」から直接向かう場合は、3時間~3時間半のコースですので、12時に出発すれば、15時~15時半には展望台にたどり着きます。
途中で左右に折れることなくまっすぐの道のりですので、迷うこともありません。
道中両脇に生い茂る植生を観察しつつハイキングコースを進んでいきますが、噴火の影響か、標高が高くなるにつれて植物の背が低くなり、だんだんと緑が減っていきます。展望台目前までくると、植物はほとんどありません。麓では秋らしさを、上に行くほど火山の強さを感じることができ、三宅島の自然の営みが間近に感じられるハイキングコースになっています。
展望台まで来ると圧巻の景色!比較的高温で火口流れ出た溶岩であるため、黒く冷え固まった岩で埋め尽くされる三宅島の景色には言葉を失います。立入規制区域外ではほぼ最高地点のこの展望台。延々と続く大海原も見られ、達成感に満たされます。
離島らしい自然の中を練り歩く
ハイキングの疲れは、その日のうちに癒やしておきましょう。七島展望台から下ること約2時間。三宅島唯一の温泉施設「ふるさとの湯」は、まさに島民憩いの場です。
源泉は43.5℃とやや高く、一気に疲労を消し去ってくれます。露天風呂は少しぬるくなっているため長湯に最適!三宅島の西部に位置しているため、日暮れには水平線に沈み行く夕陽も見られます。
温泉に加え、岩盤浴もおすすめ。三宅島の景色とお湯に加えて岩盤浴でも癒やされ、心行くまでリラックスしてください。(岩盤浴は廃止の可能性あり)
三宅島の自然を満喫し、温泉も入ってあとはお待ちかねのごはんの時間!三宅島島内に点在する商店で食材を買い出し、キャンプ場で自炊します。
ワンコインで利用できるキャンプ場ですが、設備も申し分ありません。調理器は持参する必要がありますが、調理スペースは広く、大きな流し台があるので後片付けにも困ることはありません。現在は新型コロナウイルス対策でかまどは使えませんが、通常であればかまどはもちろん、薪も自由に使うことができます。
キャンプ飯を楽しんだ後は波打ち際でコーヒータイムなどいかがでしょう。波音を聞きながらゆっくり過ごせば、リラックス効果も絶大です!
2日目はのんびり、まったり過ごします。帰りの船は基本13:35発なので、なるべく早起きをして優雅な朝を過ごしましょう。三宅島の雄大な自然の中なら、いつものトーストとコーヒーも特別美味しく感じられます!
三宅島には、名もない場所でも目を引くスポットがたくさんありますので、朝食が済んだら港周辺を散策してみましょう。キャンプ場周辺には白いランプ式無人灯台がシンボルの伊豆岬がありますし、島の西側まで足をのばせばメガネ岩という観光名所もあります。歴史などに興味のある方なら、三宅島郷土資料館を訪れてみるのもよいでしょう。
『山と高原地図』シリーズは、1965年より毎年発行、登山を楽しむ方に長く親しまれ続けているロングセラー登山地図。
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