おすすめの子供向け映画30選！子供も大人も一緒に楽しめる作品を厳選！

いまや夏の風物詩！ “OZ”の世界へようこそ

天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の健二は、憧れの先輩・夏希の依頼で長野にある彼女の田舎を訪れます。一家の当主・栄の誕生日を祝うため集った個性豊かな親戚の面々に対して「フィアンセのフリをして」と突然頼まれた健二。

無茶な頼みを引き受けて泊まることしたその夜、携帯電話に謎の数字が連なったメールが届き、数学が得意な健二はその解読に夢中になります。

翌朝、世界は大きく一変。健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのです！

おすすめの子供向け映画見どころポイント
劇場公開は10年以上前ですが、すっかり夏の定番映画となった本作。細部まで描き込まれたインターネット上の仮想世界「OZ」の、リアリティと広がりを感じさせる描写は古びておらず、SFの一つの完成形といっても過言ではありません。アバター同士のバトルは今見ても臨場感があり、手に汗握ります！

初めて観る子供はもちろん、すでに観たことがある人もその世界観に必ず引き込まれるはず。

「ヒミツは最後に明かされるんだよ」

抜群の運動神経と天真爛漫な性格で人目を引く転校生の女の子・シオン。クラスでいつもひとりぼっちのサトミの前で突然歌い出したシオンは、実は試験中の【AI】でした。

そのことを知ったサトミと、幼なじみだけれど疎遠になっていたトウマ、同級生たち。5人はシオンに振り回されながらも、彼女のひたむきな姿と歌声に心を動かされていきます。しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に――。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
ポンコツ【AI】シオンとクラスメイトが織りなす、ハートフルエンターテインメント！シオンの歌に、クラスメイトたちも観客の私たちも初めは戸惑うものの、物語が進むにつれてもっと聴いていたい、と思うこと必至です。

今よりちょっと未来を描いた今作。生活空間にロボットたちが溶け込んでいて、近い未来を疑似体験しているように感じられるのもポイント。

ベル・エポックの時代のパリを舞台にした冒険活劇！

ニューカレドニアから来た少女ディリリは、配達人のオレルと知り合います。

その頃、街の人々の話題は「少女誘拐事件」のこと。ディリリも一人になった隙をねらわれますが間一髪逃れます！オレルの紹介でパリの有名人たちに次々と出会うディリリ。誘拐事件の真相を追及する冒険の始まりです。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
母国では肌の色が明るい、パリでは肌の色が濃いと非難されるディリリ。終始毅然とした態度のディリリですが、見守る大人たちに出会い、”抱擁”を知る場面は皆が心を動かされるはず。

ディリリが出会う人々は、母国では女性が教育を受けられずパリへ来た化学者マリ・キュリー（キュリー夫人）に始まり、細菌学者パスツール。画家のピカソやマティス、音楽家のサティ……総勢100名以上！

美しいパリの街を駆け巡る二人の冒険。大きな前かごの三輪車、意外な鳥を模した乗り物、そして当時最新の飛行船も登場する壮大な冒険をお楽しみに！

時代を象徴する新たなヒロイン！

かつて、人と聖なる龍が平和に共存していた王国クマンドラ。邪悪な魔物に襲われた時、龍たちは自らを犠牲にして王国を守ってくれました。

しかし、500年ののち、人々は信じる心を失い国は分裂。再び魔物に襲われてしまう人間たち。聖なる龍の力が宿るという「龍の石」の守護者・ラーヤは、遠い昔に姿を消した “最後の龍”の力を蘇らせ、王国に平和を取り戻す旅に出ます。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
ディズニーの新しいファンタジー・アクション＝アドベンチャー映画です！みずから剣を取って戦うラーヤは、裏切りに遭い人を疑うようになったヒロイン。だからこそ、再び人を信じる難しさ、その大切さが響きます。

おかしなことばかり言う聖なる龍・シス―や、ダンゴムシのように丸まり乗り物にもなるラーヤの相棒トゥクトゥクなど、動物キャラクターたちもとても魅力的です！

ウサギのジュディとキツネのニックのナイスコンビ！

憧れのズートピアで、念願かなってウサギ初（！）の警察官になったジュディ。同僚のサイやカバ、ゾウたちが連続行方不明事件の捜査に向かう中、期待されていないジュディの任務は駐車違反の取り締まり。街で困っているキツネの親子を助けても、実は詐欺師のキツネ・ニック達の仕業だったりと、踏んだり蹴ったり。

ある日、カワウソの行方不明事件が未捜査と知って捜査担当を願い出るジュディ。しぶしぶ認められますが、与えられた時間は48時間。何としても事件解決をめざすジュディは、事件の手がかりを握るニックを訪ねます。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
同僚とくらべて小さく、腕力がないウサギの女の子ジュディが現実の壁を破る物語であり、同時にニューヒロインであるジュディにも、草食動物であるがための潜在的な恐怖心があり……と、深いテーマが語られます。

明るく楽しく、ちょっと考えさせられる、秀逸な作品。第89回アカデミー賞長編アニメ賞を受賞しています。

日本語吹き替え版は豪華声優陣！

人間たちの自然破壊により、森での居場所を失った黒ネコの妖精シャオヘイ。同じ妖精のフーシーはシャオヘイを仲間に加え、人里から遠く離れた島へと案内します。

その島に、人間でありながら最強の執行人ムゲンが妖精たちを捕まえにやってきます。戦いの中で、捕まってしまうシャオヘイ。逃れたフーシーたちはシャオヘイの奪還を誓い、かねてから計画していた 「ある作戦」を始めます。

一方、ムゲンはシャオヘイとともに、人と共存する妖精たちが暮らす会館を目指します。人と妖精の未来は、果たして――。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
「妖精と人間の共生」というテーマの中国のアニメーション作品。主人公の黒ネコの妖精シャオヘイは人間の姿になったり黒猫になったりとにかく可愛い！

バトルシーンも多く、金属や植物、火、水・氷を意のままに操ることができる異能力の設定なんかは、大人でもワクワクしますよね。

製作総指揮は名匠スティーブン・スピルバーグ

ボロボロのホイップスタッフ屋敷に住むゴーストのキャスパー。屋敷内には三人のおじさんゴーストもいるのですが、キャスパーに対していじわるばかり。
友だちがほしいキャスパーは、肝試しで現れる子供たちに声をかけてみるのですが、みんな驚いて逃げていってしまいます。

ホイップスタッフ屋敷を相続した悪女キャリガンは、キャスパーたちゴーストを退治するため、心霊精神科医のジェームスと娘のキャットを屋敷に住まわせます。キャスパーはキャットに怖がられないよう話しかけようとしますが……。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
お化け屋敷に入り込んでしまった気分になる、楽しいSF・ハートフル・ファンタジー！ゴーストのキャスパーは可愛らしく、キャットとの交流は微笑ましく応援したくなります。三人のおじさんたちもコミカルでどこか憎めません。

屋敷の秘密の場所へと進んでいくジェットコースター的展開は子供心をくすぐるはず！

「おじいちゃん、力を貸してー」

30年間にわたり原因不明の地震が頻発する田舎町に引っ越してきたフィービー。祖父が遺した古びた屋敷で見たこともないハイテク装備の数々と「ECTO-1」と書かれた改造車を発見します。

科学者だった祖父イゴン・スペングラーは「ゴーストバスターズ」の一員で、30年前にニューヨークを襲ったゴースト達をこの町に封印していました。地震の原因がゴーストの仕業だと突き止め、祖父がこの町に隠した秘密に迫るその時！ゴースト達の復讐劇が始まります。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
1980年代の人気映画『ゴーストバスターズ』。本作はその意志を継いだ孫世代が主人公の新世代ゴーストバスターズです。過去作のオマージュはたっぷり。もちろん知らなくても躍動感と爽快感にあふれたゴースト退治はたまらない楽しさ！

なにより小柄なメガネ女子フィービーが、ゴースト退治の先頭に立つのがかっこいい。過去作の監督アイヴァン・ライトマンの息子ジェイソンが監督している点も胸アツポイントです。

大人も昔は子供だった

ピーター・バニングは働き盛りの40歳。ある日彼が帰宅すると子供たちが消え去り、フック船長からの脅迫状が届いていました。当惑するピーターに、妻の祖母ウエンディはピーターこそがネバーランドからやってきた“ピーターパン”であることを話します。

宿敵フック船長から子供たちを救い出すため、大人に成長したピーターパンの奇想天外な冒険がここに始まります！

おすすめの子供向け映画見どころポイント
40歳に成長した元ピーターパンを演じるのは名優ロビン・ウィリアムズ。ネバーランドに戻った仕事人間ピーターは、ティンク、ロストボーイやフックと出会い、徐々に純粋さを取り戻していきます。

子供が観れば、自分の親にもこんな純粋さがあったのかもと想像して楽しくなるに違いないハラハラドキドキの冒険活劇！名匠スピルバーグ監督は、この映画で90年代をスタートさせました。

“米国で最も成功したジャパニーズコンテンツ”のリブート版

小さな町に暮らす高校生、ジェイソンたち5人は、偶然同じ時間・同じ場所で不思議なコインを手にし、超人的なパワーを与えられます。

困惑する彼らの前に現れたのは、かつて古代の地球を守った「パワーレンジャー」の一人・ゾードンと、機械生命体・アルファ5。彼らはジェイソンたちこそが、再び世界を滅ぼすべく蘇った悪の戦士リタ・レパルサと戦う新たな「パワーレンジャー」であると告げます。

地球に残された時間はあとわずか。果たして彼ら普通の高校生に、この世界を救うことができるのか――。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
日本で40年以上続く特撮テレビドラマ「スーパー戦隊シリーズ」は、実はアメリカでも大人気！本作はそんな戦隊シリーズ『パワーレンジャー』のリブート版。自然豊かなアメリカの町を舞台に、ダイナミックなストーリーが展開されます。

人種も背景もさまざまな高校生たちのドラマパートは誠実なつくり。ゾードンとの秘密基地での出会いや、悪の戦士リタ・レパルサとレンジャーたちのバトルに胸が高鳴ります！

一大スペクタクル！

舞台は、今から6,600万年前の地球。そこは、巨大生物たちが覇権を争う世界でした。集団で巧みな狩りをする最強恐竜ティラノサウルス、極寒の北極で「知識」を武器に生き抜く肉食恐竜トロオドン、自らを犠牲にして天敵に立ち向かう羽毛恐竜デイノケイルス、人間のようにお腹を痛めて新たな命を育む海竜モササウルス。

近年明らかになった、かつて日本にあった恐竜王国の全貌にも徹底的に迫ります！

おすすめの子供向け映画見どころポイント
NHKの大人気ドキュメンタリー番組の劇場版第二弾！子供はもちろん、恐竜にはとくに興味のない大人も引き込まれること間違いなしの臨場感です。

翼竜の風をはらむ表現はリアル、大型恐竜の咆哮は大迫力。CG制作であることを忘れるくらい、工夫されたアングルやカメラの視点（FPS視点）、ドローンのような見下ろす画に飽きることがありません。大人にとっては新情報があるかもしれませんよ！

2022年4月に発売が開始された劇場版第三弾『続編驚き！ 海の生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た！』もおすすめ。

自分で選んだ「帰る場所」

ある事情で家を出てきた17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックで声を出せなくなった8歳のひより。震災発生後の避難所に偶然居合わせた二人は、ふしぎなおばあちゃん・キワさんと出会います。

キワさんに言われるまま、海を見下ろす岬に建つ、 ふしぎな古民家「マヨイガ」に住み始める三人。そんなある日、「ふしぎっと」と呼ばれる優しい妖怪たちがキワさんを訪ねてきます。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
原作は柏葉幸子による同名小説。映画ノベライズ版も、児童書レーベルの青い鳥文庫より刊行されています。

本作、何といっても訪れた人をもてなす伝説の家 「マヨイガ」や、河童や狛犬、お地蔵様の「ふしぎっと」が魅力的！キワさんと、ユイ、ひより、みんなが力を合わせて戦う場面は胸が熱くなります。

また本作は被災地を舞台としたアニメーション三作品「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の第一作目。今の子供たちは、東日本大震災を伝聞でしか知ることができません。そういう意味でも、観てほしい作品です。
（※震災の直接的な描写はありません。）

「光を放つもの」に注目

顔の似ていないふたり家族、肉子ちゃんと小学5年生のキクコ。肉子ちゃんの恋が終わるたびに引っ越しをする生活で、いまは北の漁港の町に暮らしています。

底抜けに明るくて豪快な肉子ちゃんにくらべて、キクコは本を読むのが好きでしっかりもの。ある日クラスで女子の分断事件が発生。グループ同士の対立に頭を悩ませる一方で、キクコは別のクラスの一風変わった同級生の観察を始めます。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
明石家さんまが初企画・プロデュース、声優陣は大竹しのぶ、Cocomiとビッグネームが連なる話題作。原作は直木賞受賞作家、西加奈子の同名小説です。

宮城県石巻市と女川町がモデルとなった町での、キクコが過ごす日常の出来事を丁寧に描いています。お家がグラスボートなので床のガラス越しに海が見えたり、動物がしゃべったり、楽しい要素も満載。

大人の目線で観ると、こうありたいと思わされるのが、肉子ちゃんが働く焼肉店「うをがし」店主で母娘を見守るサッサンの存在。その佇まいや言葉に胸を打たれます。

声の出演に実写映画版のヒロイン・宮沢りえも

いつも一人で本を読んでいる守（まもる）。年輩の歴史マニアの仲間が集うチャットが唯一の拠り所です。

ある日突然、片思いしている幼なじみの綾が、誕生日を迎える目前に父親の都合で引っ越しをすると知らされます。17歳の誕生日をここで迎えたかったという本音を聞き、守は思い切って綾を連れ出すことに。友人たちと古い石炭工場で7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプのつもりでしたが……。

キャンプを決行したその夜、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ――。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
1985年発行の宗田理の原作小説『ぼくらの七日間戦争』は、1988年にも実写映画化されています。原作は大人による管理教育への爽快な逆襲劇でしたが、本作は舞台を2020年の北海道へと移した現代版アニメーション。

少年たちの特別な夏を、アップデートされた価値観で鮮やかに描き出しています。

“いま大切なこと”を情感豊かに描き出す、感動の“泣ける大人アニメ”

夏休み前のある日、康一が持ち帰った大きな石を水で洗うと、中から現れたのは河童の子供。康一はその子を「クゥ」 と名付けました。

最初は驚いた康一の家族もクゥを受け入れ、一緒に暮らすクゥのことは周囲に秘密にしようと決めます。そして康一はクゥを連れてはじめてのひとり旅に。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
小暮正夫の児童文学を、『クレヨンしんちゃん』劇場版シリーズを手掛けた原恵一監督がアニメ化した作品です。河童と少年との交流を通じて、友情の美しさを描き出す感動のファンタジー。ビターな展開もあり、『クレヨンしんちゃん』のテイストとはちがうけれど、観始めたら大人も夢中になるはず！

なお2022年12月には、原恵一監督最新作『かがみの孤城』（辻村深月原作）の劇場公開も予定されています。

個性派監督ウェス・アンダーソンが自身初のストップモーションアニメで製作

盗みをしていた過去を持つMr.FOXは、妻とちょっと変わり者の息子アッシュのために足を洗い、今は新聞記者として働いています。穴暮らしの生活に飽き憧れの丘の家へ引っ越したMr.FOXでしたが、野生の本能が目覚め、丘の向こうの人間たちの飼育場から再び盗みを働くようになってしまいます。

怒りが絶頂に達し、トラクターを使って根こそぎ丘を掘りかえし始める人間たち。Mr.FOX一家と、土の中で生活するすべての仲間たちは、人間たちと戦い始めます！

おすすめの子供向け映画見どころポイント
原作はイギリスの児童文学作家ロアルド・ダール原作『すばらしき父さん狐』。キツネ、アナグマ、モグラ、ウサギなどの動物がどこか人間っぽさを残しつつ、それぞれの特徴をとらえた造形になっていて可愛らしい。

個性派監督ウェス・アンダーソンらしいウィットに富んだストーリーは子供も大人も思わずニヤリとしてしまうこと間違いありません。観たら小躍りしてしまいたくなる陽気な映画です。

あの名作SF小説の世界初実写化！

若き科学者・高倉宗一郎は、家に遊びに来る養父の娘・璃子や愛猫ピートと時間を過ごしつつ研究に励んでいました。しかし、研究の完成を目前に控えながら、宗一郎は罠にはめられ、冷凍睡眠させられてしまいます。

目を覚ますと、そこは30年後の2025年の東京。宗一郎は研究も財産も失い、璃子は謎の死を遂げていました。璃子を救うため、未来の世界で30年の間に起こったことを調べ始め、驚きの事実に辿り着いた宗一郎。再び1995年の世界へ戻り――

おすすめの子供向け映画見どころポイント
原作は1956年にアメリカで発表されて以来、世界中で愛され続けているSF作家ロバート・A・ハインラインの同名小説。多くのハリウッド映画に影響を与えた伝説の小説の、世界で初めての実写映画化作品です。

舞台をロサンゼルスから日本に再構築し、1995年から2025年へ時を超えて大切な人を救う物語を描いています。扉から扉へとあきらめず進んでいく愛猫のピートがいなければ成しえなかった奇跡＝タイムトラベルにワクワク！

一生懸命はいつだって青春！

綾瀬千早、真島太一、綿谷新の3人は幼なじみ。新に教わった「競技かるた」で一緒に遊んでいましたが、ある日、家の事情で新が故郷の福井へ戻ることになります。

別々の中学時代を過ごした三人。高校生になった千早は、新に会いたい一心で、高校で再会した太一とともに“競技かるた部”をつくろうとします。なんとか5名の部員を集め、創部に成功。初心者もいる弱小チームながら全国大会を目指して練習に励み、東京都予選に臨みます！

おすすめの子供向け映画見どころポイント
原作は「競技かるた」を題材にした末次由紀の同名コミックです。本作の魅力は、競技かるたを通して千早、太一、新ら登場人物たちの眩しいほどに一途な情熱がほとばしるところ。観ているこちらも思わず手に汗握ってしまうことでしょう。

勝者も敗者も、子供も大人も一生懸命はいつだって青春！漫画を実写映画化した作品の中でも随一の完成度は一見の価値ありです。

おばあちゃんがくれた最後の宝物

中学に進んでまもない夏の初めに、学校へ行けなくなってしまったまい。しばらくの間、森で暮らす「西の魔女」こと、まいのママのママである英国人の祖母のもとで暮らすことに。戸惑いながらも、まいは料理、掃除、洗濯、庭づくり……と忙しく励む毎日を送ります。

実はその生活が、「魔女修行」の始まりでした。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
原作は梨木香歩の同名小説。このお話は、大人になっていく過程で少しずつ忘れていってしまうような、ささいな物語かもしれません。

ですが、簡単に見つけられるような「綺麗にまとめられた言葉」ではなく、「からだごと時間を過ごすことによってはじめて得られる何か」があることを教えてくれる作品です。

人気ミュージシャンの父親と息子の心温まる実話に基づく物語

妻と離婚することになった鈴本一樹は、 離婚の際に自分を選んでくれた15歳の息子・虹輝に罪悪感を抱いていました。そんな時、 虹輝が高校受験に失敗。一樹は「学校だけがすべてではない」と考えていましたが、虹輝は高校進学をめざし猛勉強、見事合格します。

高校入学を控えたある夜、「学校での昼食は父さんのお弁当がいい」と虹輝が言ったことで、一樹は毎日お弁当を作ることを決意します。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
井ノ原快彦＆道枝駿佑（なにわ男子）が親子役で共演したハートウォーミングストーリー。一樹が作るお弁当がとにかくおいしそう！

お弁当を作ってもらっていた経験がある人、これから作ってもらう予定の子、みな自然と「おべんとう」への感謝がめばえます（映画のように「毎日」や「おかずがたくさんで彩りもきれい」でなくとも、もちろんよいのです！）。

料理を作りたい気持ちもきっと湧き上がるので、鑑賞後は「一緒にご飯をつくろう」と子供を誘ってみるのもよいかもしれませんね。

ひまわり（母犬）は柴犬のイチが演じました

ある冬の寒い日、母犬と生まれたばかりの子犬が保健所に収容されます。近寄る人すべてに激しく吠え、懸命に子犬を守ろうとする母犬は凶暴な野犬扱い……。

一匹でも多くの犬を助けるため、日頃から里親探しに奔走している保健所職員の神崎彰司は、何とか母犬の心を開かせようと奮闘します。

しかし、犬たちの命の期限は刻一刻と近づき――。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
山田洋次監督作の共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子監督が、宮崎県での実話をもとに犬の殺処分について正面から扱った作品。約10年前の映画ではありますが、犬や猫の殺処分はゼロになっていないのが現状です。

個人的なおすすめポイントは、神崎の奮闘が同僚の一也や松永議員の行動に影響を与えたこと。空回りに見えても、あきらめないことが大事だと教えてくれます。

なお、一也を演じたお笑い芸人オードリーの若林正恭は、第37回日本アカデミー賞話題賞（俳優部門）を受賞しました。原案は山下由美の『奇跡の母子犬』。

最高のモフモフ

真っ赤な帽子を被った小さな熊が、はるばるペルーからロンドンへ家を探しにやってきました。親切なブラウン夫人に「パディントン」という名前をもらい、自宅に泊めてもらえることになります。

ブラウン家での初めての都会暮らしは、野生の本能が邪魔をしてドタバタの連続！けれど純粋で礼儀正しいパディントンは、ブラウン一家のみんなと仲良くなり、街の人気者になっていきます。

引き続き家を探すパディントンでしたが、ある日、謎の美女・ミリセントに誘拐されてしまい――

おすすめの子供向け映画見どころポイント
原作は、全世界で3,500万部以上の売り上げを誇るマイケル・ボンドのベストセラー『くまのパディントン』シリーズ。礼儀正しく言葉づかいも美しく、挨拶とお礼を忘れないパディントンが、モフモフの毛に覆われた野生のクマというギャップがおかしくも愛おしい。

ドタバタ大騒動もありつつ、全体はほのぼのと温かいストーリー。パディントンの真っ赤な帽子をはじめ、きれいな色彩でいろどられた心が明るくあたたかくなる作品です。

人気の絵本のピーターは、はちゃめちゃな暴れん坊だった！

ウサギのピーターは、たくさんの仲間と、画家のビアという心優しい大親友に囲まれて平和に暮らしていました。ところが大都会ロンドンから引っ越してきたマグレガーさんは「潔癖症」で「動物嫌い」！

今までの幸せを守りたいピーターと、あの手この手で動物たちを追い払おうとするマグレガーさんとの争いはエスカレートしていきます。さらにビアへの“恋心”も絡まって思わぬ大事件が――。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
世界中で愛される絵本『ピーターラビット』が初の実写映画化。イギリスの美しい湖水地方の自然の中、ピーターたちモフモフの動物が歌って踊るのが可愛い！観ているこちらも、体を動かしたくなるほど楽しい気持ちに。

ドタバタコメディの端々には、原作者ビアトリクス・ポターの「自然と動物保護」の考えが。気になる言葉を見つけたら、子供と一緒に調べてみるのもよいかもしれませんね。

世界は素晴らしすぎて気づかれない

遺伝子の疾患で、人とは違う顔で生まれてきたオギー。27回もの手術を受けてきて、10歳の今日まで一度も学校へ通ったことがありません。母親のイザベルは夫の反対を押し切り、5年生の初日から学校へ行かせようと決め、オギーと見学に行きます。

見学の日、案内役の生徒のからかいにオギーは毅然とした態度をとります。しかし帰宅してからはいつもの元気がありません。学校がイヤならやめてもいいと言いかけるイザベルでしたが、オギーの答えは「大丈夫、僕は行きたい」。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
世界各国でも翻訳されて読まれている同名小説が原作。R・J・パラシオが、初めて書いた物語です。あらすじだけ見るととても教育的でマジメなテーマと思うけれど、その印象は裏切られるはず。テンポがよくて、とてもファニー。

軽快なポップミュージックにのせて、私たちの好きなものが詰まっています。

映画の原点は夢を見つめた物語

1930年代のパリ。父を火事で失ったヒューゴは、駅の時計台に隠れ住み、大時計のネジを巻いて毎日を過ごしていました。彼の唯一の友達は、父が遺してくれた壊れた「機械人形」。

不思議な機械人形の秘密を探るうちに、人形の修理に必要なパーツ「ハート形の鍵」を持った少女イザベル、過去の夢を捨てた老人ジョルジュに出会うヒューゴ。
機械人形に託されていた、彼らの人生を変える秘密のメッセージとは――。

おすすめの子供向け映画見どころポイント
巨匠マーティン・スコセッシによる映画愛を詰め込んだ子供も楽しめる作品。主人公の少年ヒューゴの目を通して見る冬のパリの街並み、古き良きモンパルナス駅がとても美しいのです。

また、登場する機械人形や大時計の裏側などのディテールにも心躍ります。物語は、特撮映画の父ジョルジュ・メリエスの実際のエピソードに基づいたストーリー。夢を作り出す映画の起源を知ることができるでしょう。

原作は世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの冒険ファンタジー小説『ユゴーの不思議な発明』。