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2017年9月25日

香港

香港の歴史を学ぶ イギリス統治時代から現在まで

by mapple

第二次世界大戦・日本占領時代

日中戦争以降、香港は蒋介石の南京国民政府と諸外国の関係をつなぐ重要な中継基地としての役割を果たしていた。1941年12月8日、日本軍は香港への侵略を開始。最初の攻撃は、イギリスの軍用空港であった啓徳空港に対して行なわれた。激戦の末、イギリス軍が降伏。以来約3年8カ月、香港は日本の支配下に置かれることになった。

日本軍は徹底的な反イギリス政策をとり、英語を使用禁止にして、道路名を日本名に改めさせるなど日本語使用を奨励。さらに香港ドルを廃止し、軍票を乱発したため、深刻なインフレに陥った。香港の経済は停滞し、食料や燃料も不足。街は荒廃し、多くの中国人が中国本土へと逃げ出してしまった。

1945年8月15日、太平洋戦争が終結。戦勝国となった中華民国は香港の返還を求めたが、イギリスは聞き入れず香港に上陸した。その後、中国では国民党と共産党の内戦が激化し、香港の問題はしばし棚上げされた。国共内戦中には、中国大陸から香港へ大量の難民が流れ込んだ。イギリスは出入国管理を厳密化してこれに対抗。国共の争いに決着がついたのは1949年。毛沢東率いる共産党が勝利し、中華人民共和国が成立した。

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名門ホテル・ペニンシュラは日本の占領時代には東亜ホテルと改称され、日本軍の総督府が置かれた

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1897年、ヴィクトリア女王の即位60周年を記念して建てられた。日本統治時代には軍用資材として鋳潰される予定だったが、その前に日本軍が降伏し、難を逃れたという

戦後の発展と返還への道のり

中華人民共和国は香港の主権回復は求めなかった。これは香港を餌にイギリスの動きを封じ、香港を西側世界への窓口とするためだったといわれる。中華人民共和国の成立後も、共産党政権を嫌った難民が香港に大量流入した。なかには、上海など大都市の資本家や高い技術を持つ職人もいた。貧しい難民たちが提供する安い労働力は、香港の工業力をアップさせ、経済の発展に大きく寄与したといわれている。さらに、1950〜53年の朝鮮戦争、1960〜70年代のベトナム戦争、カンボジア内戦などが特需をもたらし、1980〜90年代は韓国、台湾、シンガポールとともにアジアのNIEsと呼ばれるほどになった。

一方、1970年代に入ると、新界租借期限が満了するのをにらんで、中国とイギリスのやりとりが活発化してくる。当時のイギリス首相のサッチャーは強硬路線をとり、香港を引き続きイギリスの支配下に置くことを主張。そのため、交渉は難航。結 局、1984年に中英共同声明が出され、香港は1997年7月1日に中国に一括返還されることが決定した。

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1972年建造のジャーディン・ハウスは香港経済発展の象徴となった

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1997年7月1日、香港返還の瞬間を迎えて盛り上がる中環のナイトスポット、ランカイフォン

一国二制度下での香港

中英共同声明以来、返還後の中国支配に不安を覚える人が香港からカナダやオーストラリアに脱出し始めた。この動きは1989年の天安門事件で拍車がかかった。中国は返還後50年間は香港の現状を維持すると約束していたため、イギリス側は香港の民主化を強引に進めようと計画。直接選挙の導入や大規模な経済政策などを図ったため、中国側とは緊張状態が続いた。

1997年、香港は中国に返還され、特別行政区となった。中国は返還前の約束どおり、一国二制度をとったが、一方で言論統制や選挙への介入も行なったため、市民のデモも頻発した。

返還前後の大量移民と1997年からのアジア通貨危機で香港の経済は冷え込んだ。一時的に持ち直すものの、2003年に発生したSARS(新型肺炎)では観光客が激減し、大打撃を受ける。だが、これが終息すると、中国本土から香港への個人旅行が解禁されたことも相まって、観光客が激増。さらに、中国の経済成長とともに、香港経済も大きく飛躍した。現在は、ロンドン、ニューヨークと並ぶ世界三大金融センターとしての地位を確立し、今後のますますの発展が期待されている。

 

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返還直後の1998年に開港した香港国際空港

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「スカイ100」がある環球貿易広場は2011年建造

1997年にイギリスから中華人民共和国へ返還された香港。1842年から155年もイギリスの植民地であった歴史があるとして知られています。日本からの観光客も多く、観光スポットとして最も有名なのはビクトリアピークから見渡す100万ドルの夜景ではないでしょうか。今回は、数多くある香港のホテルから厳選してオススメのホテル15軒をご紹介します!

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トラベルデイズ 香港 マカオ

  • 発売日:2012年07月02日

筆者 : mapple

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ 香港 マカオ」です。掲載している情報は、2016年9月〜2017年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。