一国二制度下での香港
中英共同声明以来、返還後の中国支配に不安を覚える人が香港からカナダやオーストラリアに脱出し始めた。この動きは1989年の天安門事件で拍車がかかった。中国は返還後50年間は香港の現状を維持すると約束していたため、イギリス側は香港の民主化を強引に進めようと計画。直接選挙の導入や大規模な経済政策などを図ったため、中国側とは緊張状態が続いた。
1997年、香港は中国に返還され、特別行政区となった。中国は返還前の約束どおり、一国二制度をとったが、一方で言論統制や選挙への介入も行なったため、市民のデモも頻発した。
返還前後の大量移民と1997年からのアジア通貨危機で香港の経済は冷え込んだ。一時的に持ち直すものの、2003年に発生したSARS(新型肺炎)では観光客が激減し、大打撃を受ける。だが、これが終息すると、中国本土から香港への個人旅行が解禁されたことも相まって、観光客が激増。さらに、中国の経済成長とともに、香港経済も大きく飛躍した。現在は、ロンドン、ニューヨークと並ぶ世界三大金融センターとしての地位を確立し、今後のますますの発展が期待されている。
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【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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