列車の中で出会ったパリの大学生セリーヌとアメリカ人青年ジェシー。アメリカへ帰る翌朝までウィーンの街で過ごそうというジェシーの提案にのって二人は途中下車します。

夜明けまでの一晩だけ、二人はともに過ごすことに……。

おすすめポイント
古都・ウィーンを、知り合ったばかりのセリーヌとジェシーが夜明けまで歩きながら喋り続ける会話劇。軽妙で、ときに哲学的な掛け合いと互いを知り合う楽しさであふれた時間は刺激的で退屈することがありません。たまたま出会った二人がともに過ごす一晩だけを切り取った本作は、いつまでも色褪せない、おすすめの1本。

主演は若かりし日のジュリー・デルピーとイーサン・ホーク。ベルリン国際映画祭（1995年）銀熊賞に輝いています。俳優たちが年齢を重ねるのと呼応するように、続編『ビフォア・サンセット』、さらに数年後を描いた『ビフォア・ミッドナイト』も製作されました。

こんなカップルにおすすめ！
・海外映画祭の受賞作を観たいカップル
・おしゃれな映画を観たいカップル
・ヨーロッパ旅行に行きたいカップル

海洋生物学を専攻する恒夫はある日、坂道で車椅子から転げ落ちそうになった女性ジョゼを助けます。小柄で少女のようなジョゼと祖母・チヅを家まで送り、持ち掛けられたのは「ずっと家にいるジョゼのリクエストを聞く」アルバイト。

ひねくれていて口が悪い彼女に振り回されながらも、時間をともにし、お互いのことを知り合っていく二人。そしてジョゼは夢見ていた外の世界へ、恒夫と一緒に飛び出すことを決めるのですが……。

おすすめポイント
大阪を舞台に数多くの作品を残した田辺聖子の同名短編小説が原作。キャラクターの造形がとても可愛らしく、アニメに慣れていないとややたじろぎますが……アニメーションだからこそのときめきを表す色彩描写や、丁寧で綺麗な作画による現実離れした演出に次第に引き込まれていくことでしょう。

とても短い原作小説から大きく飛躍し、「手を伸ばす怖さ」とその先を描いた新しい物語。お互いの夢を応援するカップルにぜひ観てほしい作品です。大阪出身の朝ドラ俳優・清原果耶によるジョゼの「声」にも注目。

こんなカップルにおすすめ！
・お互いの夢を応援するカップル
・アニメ好きのカップル