京都のウメ
春の訪れを知らせる白や赤の香り高い花
春の訪れを感じさせる代表的な花。花は小さく可憐だが、香りは強く満開時期にはあたりに芳香がただよう。開花時期には各地で「梅祭り」が開催される。例年、梅花祭が開催される屈指の名所・北野天満宮をはじめ、古社・古刹を彩る花姿が3月まで観賞できる。

青谷梅林(アオダニバイリン)
約1万本の梅の花に、観梅客はみな魅了される
青谷川が曲流する大谷付近を中心に約1万本、20haにわたり梅林が続く。古くは宗良親王(鎌倉時代)の歌にも詠まれており、たびたび観梅の宴が催されたという。

高尾梅林(コウノバイリン)
3月から4月には紅梅の花が咲き乱れ、一帯は甘い香りに包まれる
宇治田原周辺には梅の名所が点在。高尾梅林も3月上旬から中旬にかけて紅梅の花が美しく咲き乱れ、心に染むような梅の甘い香りで辺り一帯が包まれる。

北野天満宮の梅(キタノテンマングウノウメ)
梅が咲き誇る2月下旬に梅花祭開催。神事や野点などが披露される
菅原道真公を祀り「天神さん」の名で親しまれている古社。初春には梅の花が境内いっぱいに咲いて甘い香りを漂わせる。2月25日の梅花祭には上七軒の芸舞妓による野点茶会が催される。

北野天満宮の梅
- 住所
- 京都府京都市上京区馬喰町
- 交通
- JR京都駅から市バス50系統立命館大学前行きで30分、北野天満宮前下車すぐ
- 料金
- 入場料(茶菓子付)=大人700円、小人350円/(障がい者手帳持参で半額)
随心院の梅(ズイシンインノウメ)
小野小町の住まいだった。梅の季節には「はねず踊り」が行われる
平安時代の絶世の美女小野小町が住まいとした場所。梅がほころぶ3月下旬の頃、前庭に舞台を組み「はねず踊り」が行われる。
