東京下町の佃煮
「佃煮の故郷」で受け継がれる昔ながらの味
佃島の漁民が湾内でとった小魚などで作った保存食が佃煮の始まりで、やがて食卓に欠かせないものとなった。東京は「佃煮の故郷」として、現在も江戸前の味を受け継ぐ専門店がある。
天安本店(テンヤスホンテン)
佃煮の伝統を受け継ぐ味
佃煮発祥の地、佃島で天保8(1837)年の創業から受け継がれてきた秘伝のたれで、貝類、海藻、小魚を煮た佃煮は秀逸の品。昔ながらの製法を守り、今に伝えている。日持ちするのもうれしい。
天安本店
- 住所
- 東京都中央区佃1丁目3-14
- 交通
- 地下鉄月島駅から徒歩5分
- 料金
- 佃煮詰め合わせ=2050円~(6品)/昆布=510円(100g)/あさり=720円(100g)/しらす=720円(100g)/
筑定深川不動店(チクサダフカガワフドウテン)
手作業で味を守る佃煮屋
創業以来、変わらぬ味を守り続ける佃煮屋。江戸っ子好みの濃い味で、季節により20~30種類が揃う。名物の五輪煮は、あさり、昆布、しいたけなど7種類の素材が入っている。
筑定深川不動店
- 住所
- 東京都江東区富岡1丁目13-10
- 交通
- 地下鉄門前仲町駅からすぐ
- 料金
- 五輪煮=756円(100g)/あさり煮=648円(100g)/うなぎ煮=1944円(100g)/
中野屋(ナカノヤ)
昔懐かしい味が楽しめる佃煮店
昔懐かしいおばあちゃんの味が楽しめる佃煮店。あみ、しらす、昆布など種類も豊富で、お店の外まで甘じょっぱい香りが漂う。
中野屋
- 住所
- 東京都荒川区西日暮里3丁目2-5
- 交通
- JR山手線日暮里駅から徒歩3分
- 料金
- あみ=320円(100g)/しらす=630円(100g)/昆布=420円(100g)/葉唐辛子=320円(100g)/
安井屋(ヤスイヤ)
秘伝のたれでつくる佃煮
昭和2(1927)年創業以来、継ぎ足している秘伝のたれでつくる佃煮、甘露煮、煮豆はどれもおすすめ。第8回農林水産大臣賞を受賞しており、贈答用にも人気。