奈良のフジ
紫や白の房状の花が藤棚を美しく彩る
垂れ下がる花穂が美しいフジの花期は4月~6月。花色は薄紫、薄紅紫、白、桃などがある。日本固有種は、花房が長く蔓が右巻きのノダフジと、花房が短く蔓が左巻きのヤマフジに分けられる。奈良の春日大社の社紋は「下り藤」。名木「砂ずりの藤」をはじめ境内随所に自生するほか、神苑の萬葉植物園内にも植栽されている。
春日大社の藤(カスガタイシャノフジ)
藤の花穂が1m以上垂れ下る「砂ずりの藤」が有名
南門を入って左側には「砂ずりの藤」として知られる古木がある。萬葉植物園内に植えられた20種200数十本の藤も見応えがある。目の高さで見られる立木づくりの藤は珍らしい。