病気╱けが HEALTH

旅行者がかかりやすい病気 DISEASE

過労
慣れない環境で気を張っているので、過労もたまりやすい。また日差しも強く、乾燥しているので体調を崩しやすくなっている。疲れを感じたら無理せず休みたい。

風邪
南半球に位置するオーストラリアは日本と季節が正反対。急激な気温の変化に体がついていかず、風邪をひきやすい。朝晩の気温の差も大きいので注意が必要だ。

下痢・胃腸疾患
オーストラリアは比較的衛生管理がしっかりしているが、水や食べ物が体に合わず、お腹をこわすことも多い。水はミネラルウォーターを飲む、生ものは口にしないなど注意が必要。また暑い時季には食中毒にも気をつけよう。日本から胃腸薬や下痢止めなどの常備薬を持っていくと安心だ。

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事故 ACCIDENT

交通事故に遭った場合、軽傷なら海外旅行保険の日本語緊急アシスタンス・センターに電話をして指示を仰ぐ。重傷ならば救急車を呼んでもらい病院へ。ビーチではライフセーバーの指示に従う。注意標識もチェックしよう。遊泳禁止の場所では絶対に泳がない。

海外旅行保険 TRAVEL INSURANCE

クレジットカードに付属の保険もあるが、万一のために任意の保険にも加入しておきたい。提携病院の紹介から精算までを任せられ、日本語で対応してくれるので安心だ。同行者の保険についても事前に確認しておきたい。

オーストラリアの病院 HOSPITALS

医療水準の高い総合病院が多い。大きな都市には日本語医療センターもある。日本語医療センターがない場合は通訳が必要であることを伝える。緊急でなければTISの手配を。

日本語が通じるおもな病院・医師
・日本語医療センター International Medical Servicies
メルボルン 03-9639-0050、1800-777-313
パース 08-9486-4733、1800-777-313

・ケアンズ24時間日本人医療サービス The Cairns 24 hour Medical Centre
ケアンズ 1800-688-909

・タウン・ホール・クリニック・日本語医療サービス(シドニー)Town Hall Clinic Japanese Medical Service
02-9299-4661、1800-355-855

通訳サービス

病院に行く際、自分の状態を英語で正確に伝える自信がなければ、移民局の通訳サービスTIS (Translating and Interpreting Service)を利用すると安心だ。電話を通じて医者、通訳、患者の3人で話をすることになる。ただし、日本語を話せる人がいるとは限らないので、予約をしておくとよい。
131-450
www.tisnational.gov.au

オーストラリアの薬局 PHARMACY

オーストラリアでは薬局のことをCHEMISTやPHARMACYと表示する。風邪薬や頭痛薬、胃腸薬などの一般薬以外は、医者の処方箋が必要になる。日本で服用している常備薬は持参したい。

緊急時の対応

保険会社の提携病院へ
保険会社に連絡
海外旅行保険に入っており、旅先での病気や事故で医師の診察が必要になったときは、保険会社のアシスタンス・サービスを利用し、病院を紹介してもらう。24時間、日本語で対応してくれる。

治療
海外旅行保険証を持って、指定された病院で治療を受ける。治療費は支払う必要はない。事後は保険会社が進めてくれる。

緊急を要する場合
救急車で病院へ
ホテルのフロントに連絡、相談し、救急車を呼んでもらうなどして病院へ向かう。

治療
病院で医師の治療を受ける。治療費は立て替えで支払う。治療費や薬代の領収書のほか、診断書を受け取る。

保険会社に連絡
帰国後、保険会社に連絡し、領収書、診断書などを提出する。

盗難╱紛失 THEFT & LOST

盗難╱紛失の際の対処 IN CASE OF THEFT & LOSS

盗難に遭ってしまったり、紛失をしたりしてしまうと旅の楽しさが半減する。オーストラリアは安全とはいえ、置き引きやスリ、ひったくりなどの犯罪は絶えない。いずれも単独犯ではなくグループの犯行が多く、手口は巧妙で騙されやすい。用心すればある程度は防げることもあるが、まず、命を守ることが第一であることを忘れずにいたい。残念ながら盗まれたものが返ってくる可能性は少ないが、万一、盗難に遭ったり、紛失をしたりしたら、最寄りの警察で盗難・紛失届出証明書(Police Report)を作成してもらう。

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盗難・紛失に備える

パスポート
顔写真があるページのコピーをとっておくか、パスポート番号や発給日、発行地などを控えておき、パスポートとは別の場所に保管しておく。

クレジットカード
カード番号と有効期限、発行会社の緊急連絡先を控えておく。暗証番号は絶対に他人に教えないこと。暗証番号を書いたメモなどをカードと一緒にすることも避けたい。不正使用されても補償されないことがある。

航空券(eチケット控え)
eチケットの控えは、航空会社の窓口で無料で発行してもらえる。本人確認のため、購入時に使用したクレジットカードやパスポートが必要。便名や出発時刻は別に控えておきたい。

盗難・紛失時の対応

【パスポート】
①警察に届け出
盗難・紛失届出証明書を発行してもらう

②日本大使館に届け出
渡航書の発給申請
警察の証明書、顔写真2枚、身分証明書、帰国用の航空券を用意して、日本大使館または総領事館へ連絡。窓口で「帰国のための渡航書」を申請する。

③発給
渡航書は数日で発給されるが、他国へは入国できない。新しいパスポートを申請する場合は1週間程度かかり、戸籍謄(抄)本が必要。

【貴重品】
①警察に届け出
盗難・紛失届出証明書を発行してもらう

②帰国後、保険会社に申請
保険金の申請
現金は保険がきかないが、荷物などの盗難は補償される。帰国後、警察の証明書とともに、購入時の領収書など必要書類を揃えて保険会社へ請求する。

③保険金給付

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【クレジットカード】
①カード会社に届け出
失効手続き
すぐにクレジットカード会社の緊急連絡先へ電話する。名前、カード番号、最後にカードを使った店名と金額などを告げ、カードの停止手続きと再発行を依頼。指示があれば現地警察へも届け出て、紛失・盗難届出証明書を発行してもらう。

 

②再発行
再発行までの日数や手数料は会社によって異なるが、臨時カードを発行してもらい、現地滞在中だけ使うことができるサービスもある。

 

【国際キャッシュカード・国際デビットカード】
①発行会社に届け出
利用停止手続き
紛失・盗難に気付いたら、すぐに発行元の金融機関へ連絡して、利用停止の手続きをする。オンラインで手続きができる場合もある。指示があれば、警察で盗難・紛失届出証明書を発行してもらう。

 

②再発行
帰国後の再発行が多い。会社によっては、現地で緊急カードを受け取れることもあるが、通常は有料で日数がかかる。

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ オーストラリア」です。掲載している情報は、2015年7〜9月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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