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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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パリの王道スポット【ノートル・ダム大聖堂】見どころチェック

フランス・カトリックの総本山で、ゴシック建築の傑作と称される。内部の装飾やステンドグラスなど見逃せないポイントが多い。

セーヌに建つ貴婦人という名の大聖堂

ノートル・ダム大聖堂は1163年に建造が始まったが、完成したのは約200年後の1345年。当時としては破格の大建築だったが、間近でその壮大さを見ればそれも実感できるはず。「ノートル・ダム」とは日本語で「われらの貴婦人」の意味で、聖母マリアを讃えるための聖堂として建てられた。ゴシック様式を代表する建築で、随所に施された繊細で優美な彫刻と、全体の色合いから「白い貴婦人」とも呼ばれている。

見学所要時間 約1時間

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ミサに参加するには…

自由参加だが、長蛇の列に並ぶことも多いので、ミサが始まる10〜15分前には大聖堂に到着していたほうがよい。曜日や時間によっては、前半は祈りの時間、後半は聖歌隊や歌手による賛美歌を聴くことができる。詳しいスケジュールはHPで確認。

[時間] 8:00、9:00、12:00、18:15
土曜18:30
日曜10:00、11:30、12:45、18:30
[料金] 無料

聖堂内で買えるおみやげ

ブティック・ア・ラ・カテドラル(Boutique à la Cathédrale)

ノートル・ダム大聖堂内にある売店で、宗教グッズなどが買える。信仰の場、歴史的建造物として人気の高い大聖堂で、かわいらしいカテドラル・グッズを見つけたい。

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シルバーのシンプルなブルー・クロス

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美しいバラ窓をイメージするような色調のクリスタルの天使のピン

ブティック・ア・ラ・カテドラル

現地名:
Boutique à la Cathédrale
TEL:
01-42-34-56-10
営業時間:
8:00~18:45(土・日曜は~19:15)
定休日:
無休 

ノートル・ダム大聖堂

現地名:
Cathédrale Notre-Dame de Paris(パリ)
住所:
6 Pl. du Parvis de Notre-Dame, 4e
地図を見る »
アクセス:
メトロ4号線 Cité シテ駅から徒歩3分
TEL:
01-42-34-56-10
営業時間:
8:00~18:00(土・日曜は~18:30)、クリプト10:00~17:15、塔10:00~17:45(7・8月の金・土曜は~22:15、10~3月は~16:45)、閉場は各45分後
定休日:
クリプト月曜・祝日、塔は1/1、5/1、12/25、宗教行事のある日は入場不可 
Webサイト:
http://www.notredamedeparis.fr

聖堂内部

荘厳な空気が満ちる
全長130m、幅48m、高さ35mの広さを誇る大聖堂は約6500人を収容できる。色鮮やかなステンドグラスから光が差し込み、おごそかな雰囲気。

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内陣障壁彫刻

キリストの生涯を描く
内陣(主祭壇手前の空間)の両側に、浅い浮き彫りの彫刻が。14世紀に作られたが、大部分は失われ、19世紀に復元。

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復活後に現れるキリスト

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北周歩廊には最後の晩餐の場面

ノートル・ダム トリビア

パリのゼロ地点(Point Zéro)
大聖堂の広場にはパリのゼロ地点を表す標識があり、パリからほかの地点まで、距離を測る際の基点になっている。

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ピエタ像

キリストの苦難をしのぶ聖母子像
ピエタとは、十字架から下ろされたキリストを抱き、その死を嘆く聖母マリアの彫刻や絵画を指す。1715年、クストゥーの作。

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光が照らすピエタ像

バラ窓

聖堂内を神秘的な空間に変える
花びらが広がるような形からバラ窓と呼ばれる。聖堂正面と聖堂の南北の3つがあり、絵柄は南はキリスト、北は聖母マリアがテーマ。

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直径が12m以上に及ぶ、北側のステンドグラス。円の中心に、聖母マリアが幼子イエスを抱く

シメールのギャラリー

380段以上の階段を上り展望ギャラリーへ
塔上部に登ることができ、回廊からパリの街を一望できる。手すりの随所には想像上の動物、キマイラ(フランス語読みでシメール)の彫刻が魔除けとして据え付けられている。

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西 エッフェル塔 (ギャラリーの西側からはエッフェル塔が見える)

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 パンテオン

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 バスティーユ広場の塔

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 サクレ・クール寺院

展望台への行き方

北塔階段からテラスを渡り、南塔の頂に出れば、パリの全貌を望むことができる。展望台に上るには、入場制限があるので、長蛇の列に並ぶことを覚悟して。

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ノートル・ダム トリビア

有名な鐘。じつは新しい!?
2013年の850周年を記念して、北塔の鐘8つと南塔の大鐘マリーが一新された。

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随所で見られるシメールたち

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シメールというと、この怪物がいちばん有名

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外から入ってくる悪魔を阻止するために見張る

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鳥のような姿の怪物もいる

王のギャラリー

歴代国王の像がずらりと並ぶ
『旧約聖書』に登場するユダヤとイスラエルの諸王が並ぶ。フランス革命の際、破壊運動で壊されてしまい、19世紀に復元された。

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20体余りの巨像が大聖堂正面に

ポルタイユ

聖書の一場面が出迎える
西側正面のファサードにはポルタイユと呼ばれるアーチ形の入口が3つあり、聖書をモチーフにした巧みな彫刻で装飾されている。

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中央のポルタイユには、最後の審判を行なうキリストが鎮座。中段は死者の魂を天秤にかけ裁く場面。天国と地獄へ向かう人々が列をなしている

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左の入口の中央柱下部にはアダムとイブと蛇の像がある

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左の入口には殉教した守護聖人、サン・ドニの姿が

ノートル・ダム トリビア

クリプト(古代地下聖堂)Crypte Archéologique
大聖堂前広場の地下にある(1960年代に発見)。ここで発掘された、末期ローマ帝国時代の城壁の一部や捨て子救済院の土台など、3〜19世紀の古い地下遺構を保存、展示している。

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クリプト(古代地下聖堂)

現地名:
Crypte archéologique
住所:
7 Par vis Notre-Dame Place Jean-Paul II, 4e
地図を見る »
アクセス:
メトロ4号線 Cite シテ駅から徒歩5分
TEL:
01-55-42-50-10
営業時間:
10:00~18:00(入場は45分前まで)
定休日:
月曜、祝日 

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奥付:
この記事の出展元は「まっぷるフランス」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2015年12月〜2016年1月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。