
更新日:2020年4月13日
ベトナム・ハノイ「千年都市」の博物館をめぐる
たび重なる戦争を乗り越えて、統一へ向かったべトナムの歴史や少数民族の生活など、国の歩みと暮らす人々のことを知り、より深い旅にしよう。
建国の父の生涯を追う ホーチミン博物館
ホー・チ・ミン生誕100周年を記念して、1990年の建国記念日に建てられた。旧ソ連が建設を援助、レーニン記念館の監修により設計された。ホー・チ・ミンの足跡や功績、革命の歩みを、前衛アートテイストの映像やオブジェなど斬新な展示で紹介。照明や内装も現代アート風に楽しめる。
レリーフが印象的な立派な建物
ホー・チ・ミンってどんな人?
ベトナム独立運動の指導者。第二次世界大戦の日本敗北後、ベトナム民主共和国として独立を宣言し、国家主席兼首相に就任。その後のフランス侵略に対抗したインドシナ戦争で勝利、続いて共産化を恐れた米国が軍事介入を開始し、ベトナム戦争に突入。そのさなかに彼は息を引き取るが、その後も精神的な柱としての役割を果たし、ベトナムを勝利へと導いた。
ホー・チ・ミン(Ho Chi Minh)1890〜1969
ホールに立っているホー・チ・ミンの銅像。人々からはホーおじさんと呼ばれ、親しまれている
関連リンク
歴史の暗部を今に伝える ホアロー収容所
19世紀末にフランスによって建築された監獄で、当時の敷地面積はインドシナ最大の1㎢に及んだ。ベトナム戦争時に米軍収容施設となり、「ハノイ・ヒルトン」と揶揄された歴史をもつ。1997年に敷地の大半が高層オフィスビルになったが、一部は歴史的遺物として保存され一般公開されている。
多いときには2000人以上の捕虜を収容していた。厳しい生活の様子をとどめたレリーフが残っている
足かせをはめられた人形が並ぶ集団房
美しい建造物も見ごたえあり 歴史博物館
先史時代から近代までのベトナム史の資料を、各時代に分けて展示。農具などの貴重な歴史的資料を所蔵する。なかでもドンソン文化時代の青銅製品コレクションは必見。トンダン通り沿いにあった革命博物館と統合し、見どころも増えた。
インドシナ様式の建築は、ハノイで最も美しい建築物のひとつ
日本語パンフレットもあるので安心して鑑賞
阮朝期の遺構も見られる ベトナム軍事歴史博物館
ベトナム戦争を中心に近代のベトナム軍の歴史を紹介。武器や戦闘機のほか、1975年のサイゴン陥落の際に大統領官邸に突入した戦車など、興味深い展示がそろう。
屋外展示された戦闘機から、戦争の悲惨さが伝わってくる
民族衣装の美しさに触れる 女性博物館
ベトナム社会と文化における女性の役割などを、2万8000点に及ぶ資料や展示で紹介。民族衣装や装飾品、手工芸品などが充実している。ベトナム戦争時の思想が反映されたプロパガンダポスターも所蔵している。
常設展のほか、さまざまな企画展も行なっている
歴史を物語る美術品多数 美術博物館
近代美術から少数民族の衣装、李王朝時代の陶器類など貴重な美術品を収蔵する。インドシナ大学学生寄宿舎として使われていた建物を使用した、西洋とベトナムの伝統が融合した建築。
屋根や木製の扉が南国風の雰囲気を醸し出す
少数民族の住居が珍しい 民族学博物館
ベトナム全土に暮らす54の民族の生活文化にまつわる2万点以上の資料を所蔵。生活道具や民族衣装の展示のほか、生活の様子のビデオも上映。展示や保存の技術にはフランスの博物館が協力した。
中部高原に暮らすバナ族の高床式の家
少数民族の生活の様子を人形で再現

【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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