鎌倉のヒガンバナ
秋の彼岸に異彩を放って咲く真紅の花
秋の彼岸頃(9月下旬)に花を咲かせる多年草で、日本各地の田の畦や土手などに群生する。仏教伝説では、法華経が説かれた時に天から降った4色の花、四華(しけ)のひとつとされ、赤い花を意味する曼珠沙華(マンジュシャゲ)の別名を持つ。鎌倉の浄光明寺など、寺院の境内にひっそりと咲く姿は風情がある。
英勝寺(エイショウジ)
季節の花、竹林と重要文化財の建物
仏殿、山門、唐門、鐘楼などは江戸時代の寛永年間の建造物で、国や県の重要文化財。関東大震災で建物が倒壊するなど大きな被害を受けた山門は、有志による復興事業で2011年5月に境内に復興された。境内は散策路ができるほど竹林が大きく広がり、ヒガンバナの名所で知られるなど季節の花々が彩る。
浄光明寺のヒガンバナ・スイセン(ジョウコウミョウジノヒガンバナスイセン)
四季を通じて花が見られ、花の寺として満開の時期には人で賑わう
浄光明寺の境内には、ヒガンバナとスイセンがそれぞれ秋と冬に咲き誇る。四季を通じて古刹のあちこちで花が見られ、花の寺として満開の時期には多くの人で賑わう。