京都のツバキ・サザンカ
秋から春にかけて順に見ごろを迎える
種類が豊富で品種によって咲く時期が異なるツバキとサザンカ。ツバキの花は完全には開かず、散るときはボトリと花ごと落ちる。サザンカの花は完全に開くことがほとんどで、花びらがばらばらに落ちるのが特徴。五色八重散椿がある地蔵院や、数百種が一堂に会する府立植物園など名所が多い。
京都府立植物園(キョウトフリツショクブツエン)
日本初の公立総合植物園として誕生
賀茂川沿いに約24万平方メートルの敷地を持つ植物園。開園は大正13(1924)年。国内最大級の観覧温室や庭園に、約1万2000種類もの花や木が栽培され、四季を通じて楽しめる。
京都府立植物園
- 住所
- 京都府京都市左京区京都府京都市左京区下鴨半木町
- 交通
- 京都市営地下鉄烏丸線北山駅下車、徒歩すぐ
- 料金
- 入園料=200円/温室=200円/年間パスポート=大人1000円、高校生750円/(団体割引あり、70歳以上、障がい者は証明書の持参で無料)
地蔵院(椿寺)(ジゾウインツバキデラ)
浄土宗の寺。散り椿が咲くことから「椿寺」と呼ばれる
五色の八重の散り椿が咲くことから「椿寺」の別名で知られる浄土宗の寺院。加藤清正が秀吉に献上した椿を、北野大茶会が縁となり秀吉が寄進したといわれる。
法然院(ホウネンイン)
紅葉の美しさで知られる法然上人ゆかりの寺
法然上人が弟子とともに庵を結んだ地に中興された。本堂、経蔵、書院、鐘楼などが建つ。堂内は春と秋のみ公開。通常は縁側から本尊阿弥陀如来像が参拝できる。
法然院
- 住所
- 京都府京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
- 交通
- JR京都駅から市バス5系統岩倉操車場前行きで40分、浄土寺下車、徒歩10分
- 料金
- 見学料(本堂)=800円(春)、800円(秋)/
等持院のサザンカ(トウジインノサザンカ)
臨済宗の禅寺。2つの庭園があり、1月中旬までサザンカが見頃
足利尊氏が夢窓疎石を開山として建立した臨済宗の禅寺。方丈をはさんで二つの庭園がある。1月中旬までサザンカが観賞できる。