諏訪の地酒
それぞれの蔵元がこだわりを持って造る酒
諏訪市の甲州街道沿いには、わずか500mほどの間に「真澄」「舞姫」「麗人」「横笛」「本金」という5つの造り酒屋が並ぶ。それぞれに歴史があり個性ある酒づくりをしているが、今は「諏訪五蔵」という酒蔵グループを立ち上げて、それぞれの酒蔵をめぐるイベントなども開催している。蔵元ごとの味を楽しんでみよう。
宮坂醸造(ミヤサカジョウゾウ)
名酒「真澄」を生み出す蔵元
寛文2(1662)年創業の老舗で、全国の酒造りの主流である協会7号酵母の発祥蔵元。海外でも評判の高い酒を醸している。店内では、酒のほか、酒に合う器や食品なども販売。
宮坂醸造
- 住所
- 長野県諏訪市元町1-16
- 交通
- JR中央本線上諏訪駅から徒歩15分
- 料金
- 真澄 パールライトカップ=231円(180ml)/真澄 純米吟醸 漆黒 KURO=1782円(720ml)/真澄 スパークリング Origarami=2200円(750ml)/真澄 純米大吟醸 夢殿=11000円(720ml)/
麗人酒造(レイジンシュゾウ)
伏流水で仕込む「麗人」の蔵元
200年余りの歴史を持つ。蔵の井戸に湧く霧ヶ峰伏流水で造られる「麗人」は平成6(1994)年に関東信越国税局酒類鑑評会で最優秀賞を受賞し、関東信越290蔵の頂点に立った酒蔵。
麗人酒造
- 住所
- 長野県諏訪市諏訪2丁目9-21
- 交通
- JR中央本線上諏訪駅から徒歩7分
- 料金
- 麗人辛口の極=1253円(720ml)/麗人純米吟醸=1728円(720ml)/地ビール諏訪浪漫3缶セット=1080円/
信州舞姫(シンシュウマイヒメ)
気品ある「信州舞姫」を醸す
上諏訪の甲州街道沿いにある明治27(1894)年創業の老舗。大正天皇即位の際、蔵名を亀仙から舞姫に改名。甘・酸・辛・渋・苦の五味が調和した酒が評判だ。おすすめは「信州舞姫扇ラベル」純米吟醸。
信州舞姫
- 住所
- 長野県諏訪市諏訪2丁目9-25
- 交通
- JR中央本線上諏訪駅から徒歩7分
- 料金
- 信州舞姫扇ラベル純米吟醸=1166円(720ml)/信州舞姫=1836円(1800ml)/信州舞姫美山錦純米吟醸酒辛口=1404円(720ml)/翠露純米吟醸美山錦=1620円(720ml)/
酒ぬのや本金酒造(サケヌノヤホンキンシュゾウ)
江戸時代から続く歴史ある造り酒屋
宝暦6(1756)年に創業した歴史ある造り酒屋。代表銘柄は杜氏の名前から命名した「太一」。すっきりした飲み口にコクとまろやかさが残る。
酒ぬのや本金酒造
- 住所
- 長野県諏訪市諏訪2丁目8-21
- 交通
- JR中央本線上諏訪駅から徒歩10分
- 料金
- 本金=811円(720ml)、1836円(1.8リットル)/本金からくち太一=977円(720ml)、2052円(1.8リットル)/
伊東酒造(イトウシュゾウ)
美酒「横笛」が心地よく酔わせる
4人の蔵人が昔ながらの手法で手造りする。建礼門院の官女の悲恋物語にちなんで名付けられた酒「横笛」が評判。イベント時の試飲は人気。香りが高く味わいのよい「大吟醸酒中有深味」もおすすめ。