永遠の都イタリアローマ観光で外せないスポット7選
イタリアのローマは「永遠の都」と表現される美しい街。世界中の観光客が訪れるローマは街の至る所に古代ローマ時代から様々な年代の史跡が残されています。初めてローマを訪れる方はどこから訪ねるべきか迷ってしま...
聖母マリアに捧げられた最初の教会
紀元356年の夏、教皇リベリウスの夢に現れた聖母マリアの「数日のうちに雪が降る地に教会を建てよ」とのお告げにより、5世紀に創建された。幾度もの増築と修復で時代様式もさまざまだが、それらが見事に調和している。とくに堂内で見逃せないのは身廊の梁上のモザイク画。5世紀の作で、旧約聖書の36場面が描かれた、初期キリスト時代の貴重な作品だ。ローマはこの教会を中心にして都市計画が進められたといわれており、周囲にはまっすぐな道路が延びている。
迫力あふれる北西ファサード。入口は南東の広場側にある
聖母の戴冠のモザイク
13世紀末のヤコポ・トリッティ作。色彩豊かなローマ・モザイクの代表作。
主祭壇
17世紀初頭にパウルス5世が建造。グイド・レーニのフレスコ画が見逃せない。
ベルニーニの傑作を所蔵する
17世紀初頭にボルゲーゼ枢機卿の依頼によって、カルロ・マデルノが建立した教会。もとは聖パウロのために造られたものだったが、三十年戦争の際、聖母マリアの奇跡によってカトリック軍がプロテスタント軍に勝利すると、それを記念し、新たに聖母マリアに捧げられた。左右にそれぞれ3つの礼拝堂があるが、なかでも左翼廊にあるコルナーロ礼拝堂は必見。祭壇上に飾られている大理石彫刻『聖テレーザの法悦』はベルニーニの代表作で、バロック芸術の傑作といわれている。
熱心なベルニーニファンが訪れることで知られる小さな教会
ベルニーニの傑作『聖テレーザの法悦』はリアルな表情に注目
ミケランジェロ作の最後の建築
教皇ピウス4世が夏の離宮として使用したヴェネツィア宮と、ノメンターナ街道を結ぶ街路計画の一環として、ミケランジェロに設計が依頼された門。凱旋門とは異なり、正面が市街地を向いているのが特徴だ。
広場に面して立つ巨大なピア門は交通の要所
門の北東側ファサードを飾る、大理石の彫刻
ミケランジェロのプランを後世の彫刻家が引き継いで完成させた
南東側から見たピア門。正面には9月20日通りが走る
ローマ市街を見晴らす大統領公邸
16世紀後半までは教皇の夏の滞在地として使用されていたが、1592年に教皇クレメンス8世がここに住んでからは1870年まで歴代の教皇の住居となった。イタリア統一後には王宮とされ、現在は大統領官邸に。内部は一般公開されており、パオリーナ礼拝堂やメロッツォ・ダ・フォルリのフレスコ画などを見ることができる。
日曜の午前のみ一般公開される
クイリナーレ広場に面した正面玄関の前で毎日15時から約20分間行なわれる衛兵交代。この儀式を見るならクイリナーレ通り付近に陣取りたい。日程が許すなら日曜の交代式がおすすめだ。
ベルニーニが設計した傑作建築
バロック時代を代表する建築家ベルニーニみずからが、自身の最高傑作と讃えた教会。1658年にイエズス会の依頼によって建てられた。奥行のない狭い敷地を見事に生かした設計に天才ベルニーニの技巧が光る。暗褐色の大理石で造られた装飾と、金色に輝く漆喰装飾との対比など、色彩の効果も素晴らしい。
バロック建築の最高傑作とされる
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