更新日:2020年4月13日
台北近郊から台湾全土へ感動の絶景に出会える旅
日常を離れてエキゾチックな異国の顔に出会いに…
都会の印象が強い台北も、少しだけ郊外へ足を延ばせば心揺さぶられる絶景があちらこちらに。夜空を彩るランタンや、岬に現れる奇岩群、いつもと違う台湾の顔に会いにでかけてみて!
九份
郷愁漂う街並みを歩く
海を望む山の中腹にある街で、狭い石段の両脇に赤い提灯を下げた石や木造の家屋が建ち並ぶ。その幻想的な光景は宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のモデルともいわれる。付近の茶藝館から望む街と海の眺望も忘れずに。
観賞ポイント
いちばん雰囲気がある豎崎路沿いの茶藝館に入り、道沿いに窓がある席をとって上から眺めるのがゆったりできてGOOD! ただし競争率は高い。
時期
観光客が多いので、できれば週末や連休は避けたい。昼も良いが豎崎路の雰囲気は夜にいっそう増す。
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象山
市街を一望できる山
信義新都心エリアに最も近い山。海抜183mとさほど高くないが、石段が続く山道に景観スポットが多い。ファミリーでも気軽に登れる。
観賞ポイント
夕日からトワイライトタイムで夜景になるまでの景色が美しいのでその時間帯を狙って。帰りは夜道になるので2人以上が望ましい。
時期
ちょっとした登山なので夏季は体力がないと厳しい。梅雨などを除く快晴時に挑戦したい。
象山
- 現地名:
- 象山
- アクセス:
- MRT象山駅から台北市立聯合医院松徳院区側の登山口まで徒歩20分。そこから展望台まで徒歩25分
十三層遺址
かつての金の製錬所跡
日本統治時代に建てられた13段の建屋は、現在は最上部に面影を残すのみ。写真のような景観を望めるのは水湳洞中心部の向かいの丘にある長仁亭という場所。
観賞ポイント
廃墟を正面に望む駐車場と、その近くの階段の先の展望台が撮影スポット。
時期
晴れた日がおすすめ。天気の悪い日は山の上に雲がかかることもある。
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十三層遺址
- 現地名:
- 十三層遺址
- アクセス:
- 九份バス停から台湾好行バス・福隆遊客中心行きで15分、水湳洞下車。一日乗車券50元。九份や瑞芳駅からタクシーも利用可能
野柳地質公園
残り数年の貴重絶景
海蝕や風化などで形成された奇岩が岬の一面に広がる公園。「女王頭」(左)と呼ばれる岩がとくに有名。現在も風化が進んでおり、細った根元はあと数年で折れてしまうといわれる。入場制限がかかる日もあるので時間に余裕をもって。
観賞ポイント
岬の端までは約2㎞もある。事前にHP(www.ylgeopark.org.tw)などで観賞ポイントをチェックしておきたい。
時期
開園は8:00〜17:30。観光客が多いので、朝早めが狙い目。
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野柳地質公園
- 現地名:
- 野柳地質公園
- アクセス:
- 台北駅東一門バスターミナルからバス・金山方面行きで1時間30分、野柳下車。台鉄基隆駅やMRT淡水駅からバスやタクシーを利用することも可能
- TEL:
- 02-2492-2016
- Webサイト:
- http://www.ylgeopark.org.tw
平渓天燈節(平渓ランタンフェスティバル)
年に一度の平渓の冬の風物詩
平渓線の十分の会場を中心に、元宵節(旧暦1月15日)に合わせて催される。数多くの天燈(ランタン)が用意され、日暮れ後に数回に分けて一斉に打ち上げられる。その幻想的な風景をひと目見ようと、台湾はもちろん、海外からも観光客が詰めかける。
観賞ポイント
自分で打ち上げを体験したい場合は、当日会場で配布される整理券を手に入れる必要がある。朝から長い行列ができるので、入手できるかは運次第。
時期
詳細は台湾観光局のウェブサイト(taiwan.net.tw)で公表。
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夜空を美しく彩るランタンに願いを込めて
PLUS ENJOY! 平渓線の「猴硐」に行こう
猫絶景!
CNNによる「世界6大猫スポット」に選ばれた猫村は、100匹を超える猫が住んでいるとか。かつて炭坑で栄えた村で、今も廃墟が残る。現在は猫人気で村のいたるところに猫モチーフの看板やカフェができている。
観賞ポイント
猫が活動しやすい気候の良い時期がベスト! 暑いと猫は陰から出てこない。
時期
一般の人が暮らすエリアなので、騒いだり住居スペースに入るのはNG。猫が見つからなければ看板猫がいるカフェに入ってみよう。
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廃墟と猫がフォトジェニック
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平渓天燈節(平渓ランタンフェスティバル)
- 現地名:
- 平渓天燈節
- アクセス:
- 周辺の数か所から運行されるシャトルバスか平渓線を利用(当日現地では交通規制が敷かれる)
- 営業時間:
- 元宵節に加え、2017年は中秋節の10月4日(旧暦8月15日)にも開催予定。2018年は春節から元宵節にかけてのどこかで開催予定だが、詳細は未定。台湾観光局のウェブサイトなどで最新の情報をチェック
- Webサイト:
- http://taiwan.net.tw
台北燈節
気軽な光の祭典へ
台北市内でも元宵節(旧暦1月15日)周辺でランタンイベントが行なわれる。メイン会場の花博公園では紙張りの動物や人形に光を灯したランタンが飾られる。
観賞ポイント
期間中はさまざまなイベントも開催される。日本語もある特設サイトが毎年開設されるのでチェックしておこう。
台北燈節
- 現地名:
- 台北燈節
- アクセス:
- MRT圓山駅から徒歩5分
タイワン絶景旅のHOTスポット
思いきって台湾全土へ
台北からは離れてしまうけど、各地に足を延ばせば、スケール大の景色が点在。スケジュールに余裕があればぜひでかけてみて!
彩虹眷村
驚きのカラフルアート
この村の住人である黄おじいさんが、退屈しのぎに家々の壁に絵を描き始め、今では一帯の路地がアートな空間に。撮影スポットとして人気。
観賞ポイント
黄さんは90歳を超えているが、まだみやげ物屋などで元気な姿が見られるかも。
時期
見学自由だが住民が暮らしているので早朝や夜間は避けて。
彩虹眷村
- 現地名:
- 彩虹眷村
- アクセス:
- 台鉄台中駅からタクシーで20分。高鉄台中駅からタクシーで10分
- Webサイト:
- http://travel.taichung.gov.tw
三仙台
南東部随一の景勝地
三仙人が休んだという伝説がある沖合の小島に向かって、八連の歩道橋が延びている。島にも遊歩道があり、点在する奇観を見てまわれる。
観賞ポイント
夏は日差しが強く、さえぎるものがあまりないので、熱中症に十分注意。
時期
基本的にいつでも問題ないが高波時は要注意。東向きなので日の出も見事。
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三仙台
- 現地名:
- 三仙台
- アクセス:
- 台鉄台東駅からバスで1時間30分。台鉄・花蓮駅からはバスで2時間30分。いずれも三仙台で下車
- 営業時間:
- 基本的にいつでも問題ないが高波時は要注意。東向きなので日の出も見事
- Webサイト:
- http://www.changkang.gov.tw
忘憂森林
憂いを忘れさせる森
南投県の山あい、杉林渓の近くにある秘境。沼地に立ち枯れの木々がそびえるさまが美しい。アクセス難易度が高いので、事前に情報収集を。
観賞ポイント
昼頃から霧が出やすい。バスを降りてからも歩くので動きやすい靴で。
時期
晴れた日の午前中がおすすめ。沼に水が張っている4〜10月が美しい。11〜3月は渇水期で景色が変わってしまうので注意。
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忘憂森林
- 現地名:
- 忘憂森林
- アクセス:
- 台中市内から杉林渓行きのバスで3時間、忘憂森林への入口下車、徒歩30分
- 営業時間:
- 晴れた日の午前中がおすすめ。沼に水が張っている4~10月が美しい。11~3月は渇水期で景色が変わってしまうので注意
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