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バードウォッチングに最適な双眼鏡の選び方②:レンズの種類とその他機能

バードウォッチングに最適な双眼鏡の選び方②:レンズの種類とその他機能
画像:123RF

続いてはもう少し踏み込んだお話。双眼鏡のレンズの種類とコーティング、バードウォッチングにあったら便利な機能などを解説していきます!

バードウォッチングで鳥の色まで鮮明に楽しむなら、双眼鏡のレンズにこだわる

バードウォッチングで鳥の色まで鮮明に楽しむなら、双眼鏡のレンズにこだわる

バードウォッチングでは様々な野鳥を観察できますが、もちろん鳥たちが名札をつけているわけではありません。鳥を見つけたら羽の色やくちばしの形など、見た目の情報と図鑑を照らし合わせて、彼らの名前を特定していきますよね。

本格的にバードウォッチングを楽しむのであれば、色や鮮明さの見え方にはとくにこだわりたいところ。そこで重要になってくるのが双眼鏡のレンズ選びです。

ノーマルレンズでも楽しめますが「特殊低分散ガラス(EXガラス、XDガラス)」「フローライト(蛍石)」を採用したレンズは、色のにじみを軽減するように設計された優れもの。価格は高くなりますが、頑張ってワンランク上の双眼鏡を手に入れる価値はあります!

バードウォッチングで羽の色を自然のまま見るために大事な、双眼鏡のレンズコート

バードウォッチングで羽の色を自然のまま見るために大事な、双眼鏡のレンズコート

双眼鏡のレンズの反射を防ぎ、光をより多く取りこむために、口径と合わせてとても大事なのがレンズコート。コーティングにはモノコート(単層膜コート、シングルコート)とマルチコート(多層膜コート)、そしてフルマルチコート(内部のプリズムにもコーティングされているもの)の3種類があります。

「羽の色が自然のまま見える」=「価格が高い」といっても過言ではないくらい、双眼鏡メーカーはレンズコートに様々な技術を注ぎ込んでいます。バードウォッチングの場合は最低でもマルチコート、経済的な事情が許せばフルマルチコートがイチオシです。

快適なバードウォッチングのために!その他の双眼鏡の機能

快適なバードウォッチングのために!その他の双眼鏡の機能

瞳から接眼レンズまでの距離は「アイレリーフ」と呼ばれ、双眼鏡をのぞくときにどのくらい離せば良いか、その距離を表しています。眼鏡をかけている場合はその分だけ双眼鏡を遠ざける必要があるため、数値が15mm以上の「ロングアイレリーフ」「ハイアイポイント」と言われる製品を選ぶのが良いでしょう。

バードウォッチングの場合は双眼鏡を野外に持ち出す機会も多いため、防水機能が付いているかもチェックすべき大事なポイントです。

ストラップや三脚アダプターを装着可能かどうかも押さえておきたいところ。これらの情報を見比べながら、理想のバードウォッチング用双眼鏡を探しましょう!

バードウォッチングのお供に! おすすめの双眼鏡5選

バードウォッチングのお供に! おすすめの双眼鏡5選
画像:123RF

ここからはいよいよバードウォッチングにおすすめの双眼鏡をご紹介していきます。

「野鳥の捉えやすさ」をメインに考え、口径25mm以上のものを中心に、色が綺麗に見えるマルチコート、突然の雨にも安心の防水機能を備えた双眼鏡を厳選しました!

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡一覧

商品名 商品画像 販売サイト
Nikon 双眼鏡
スポーツスターEX 8×25D
Kenko 双眼鏡
ultraVIEW 8×30WP
Nikon 双眼鏡
モナークM7 8×30
National Geographic
8×42mm 双眼鏡
Vixen 双眼鏡
アスコットZR 7×50WP

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡①「Nikon 双眼鏡 スポーツスターEX 8×25D」

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡①「Nikon 双眼鏡 スポーツスターEX 8×25D」
画像:Amazon

コンパクト双眼鏡なのに視界広々。軽量タイプならこの双眼鏡がイチオシ

今回ピックアップした中で最もコンパクトなニコンのスポーツスター。レンズ口径は25mmと大きめながら、300gの超軽量です!二つ折りにできて持ち歩き時の負担が少ないのが高ポイント。

スポーツ観戦を考えてつくられた広角の双眼鏡で、見かけ視界は65.6度。広い視界を確保しているため飛び回る野鳥も捉えやすく、バードウォッチング向きの一台といえるでしょう。防水機能もしっかりついています。

Nikon スポーツスターEX 8×25Dの基本仕様
倍率×口径:8×25
重量:300g
コーティング:マルチコート
参考価格:11,000円
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バードウォッチングにおすすめの双眼鏡②「Kenko 双眼鏡 ultraVIEW 8×30WP」

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡②「Kenko 双眼鏡 ultraVIEW 8×30WP」
画像:Amazon

レインガード付きで完全防水。水辺でも安心の双眼鏡

450gと比較的コンパクトでありながら口径は30mm。野鳥観察にちょうどいいサイズの双眼鏡です。見かけ視界は52.1度。

窒素ガス充填で完全防水。もし急な雨が降っても、対物レンズに素早く被せられるキャップと、接眼レンズを守るレインガードが付属しているため、野外使用も安心の双眼鏡です。水辺のバードウォッチングにおすすめ。

アイレリーフが19mmあるので、メガネをかけていてもしっかり野鳥を追えますね。ストラップも付いて1万円以内とコスパもGOOD!

Kenko ultraVIEW 8x30WPの基本仕様
倍率×口径:8×30
重量:450g
コーティング:マルチコート
参考価格:11,500円
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バードウォッチングにおすすめの双眼鏡③「Nikon 双眼鏡 モナークM7 8×30」

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡③「Nikon 双眼鏡 モナークM7 8×30」
画像:Amazon

野鳥の色がくっきり見える、マニアに人気の双眼鏡

レンズ口径56mm・見かけ視界60.3度と広々した視界を誇る、バードウォッチャーの間で人気の高い双眼鏡「モナーク」。にじみが少なくくっきり見えるED(特殊低分散)ガラスを採用し、レンズには汚れにくいコーティングを施した本格派。高級モデルですが愛用者の数は少なくありません。

ロングアイレリーフでメガネを着用していても安心。バードウォッチングだけでなく、星空観測やスポーツ観戦など幅広く使えるのも嬉しいですね。

Nikon スポーツスターEX 8×25Dの基本仕様
倍率×口径:8×30
重量:465g
コーティング:マルチコート
参考価格:40,000円
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バードウォッチングにおすすめの双眼鏡④「National Geographic 8×42mm 双眼鏡」

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡④「National Geographic 8×42mm 双眼鏡」
画像:楽天市場

大自然を追いかける!ナショナルジオグラフィックブランドの双眼鏡

『ナショナルジオグラフィック』といえば自然科学の情報が集積された、世界で最も読まれている雑誌。そのロゴが光る双眼鏡は、マルチコートでレンズ口径42mm、防水加工もきちんとついた一台です。

ツイストアップの見口※で、メガネの人でも大丈夫。光学製品の専門メーカーKenkoの双眼鏡なので性能も信頼できますね。Kenkoからは、今回の「8×42mm」以外にも、よりコンパクトなタイプなど、様々なナショナルジオグラフィックブランドの双眼鏡が発売されています。

※接眼レンズの目が触れる部分(見口)を回転(ツイストアップ)させて、眼球との距離を細かく調節する機能

National Geographic 8×42mmの基本仕様
倍率×口径:8×42
重量:681g
コーティング:マルチコート
参考価格:13,500円
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バードウォッチングにおすすめの双眼鏡⑤「Vixen 双眼鏡 アスコットZR 7×50WP」

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡⑤「Vixen 双眼鏡 アスコットZR 7×50WP」
画像:楽天市場

自然科学を追求するビクセンならではの使いやすさ

天体望遠鏡や顕微鏡も取り扱う光学機器の専門メーカー「ビクセン」。

「自然科学応援企業」を名乗るビクセンには、今回のアスコット以外にもアトレック、アルテスなど性能の良い双眼鏡が揃っています。正直どれを紹介しようか迷いましたが、完全防水であることと、何と言ってもこの大口径50mmがおすすめの決め手!

暗めの森や夕方の時間帯でも明るく見える「使い勝手」を最優先に作られた一台で、バードウォッチングにぴったりの双眼鏡です。

Vixen アスコットZR 7×50WPの基本仕様
倍率×口径:7×50
重量:1,015g
コーティング:マルチコート
参考価格:22,400円
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

筆者
MIHO-G

古典落語や歌舞伎、文楽にお神輿と日本の伝統文化が大好きだけど、お酒も音楽も同じくらい愛するX世代。
楽しいことならなんでも興味津々。あらゆることに首を突っ込める、という理由で編集の仕事を長らく続けています。
これからもジャンルを問わずどんどん首を突っ込んで、面白おかしく紹介していきたいと思っています!