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まっぷるマガジン編集部

更新日:2021年10月22日

ハワイ旅行前に知っておきたい基本情報 お金やマナー、ネット環境など

世界有数の観光地であるハワイ。旅行中の生活で困ることは少ないが、現地で大切にされているマナーや習慣は知っておきたいもの。

巻き込まれやすいトラブルなどを事ハワイはアメリカ合衆国に属するので、知らないと困る最低限の知識や習慣はおさえておきたい。スムーズに行動するために、一般的な基礎知識を覚えて、楽しい旅にしよう。

ハワイのお金、物価、為替、両替など

時差

ハワイと日本の時差は-19時間。日本のほうが1日近く早い。
ハワイ時間は日本時間に5時間プラスして日本の1日前と考えるとわかりやすい。アメリカ本土のサマータイムは、ハワイには適用されない。

■日本時間+5時間=ハワイ時間(前日)

通貨

通貨はUS$(ドル)と¢(セント)で、$1=100¢。おもに流通している紙幣は6種類で、硬貨は4種類。
紙幣は同じサイズなので間違えないようにしたい。また、少額の買い物やタクシーなどでは、高額紙幣($50以上)は断られる場合も多いので注意。$1紙幣はチップによく使うのでつねに用意しておきたい。
また、硬貨は25¢をクォーター、10¢をダイムなどと呼ぶことが多いので、注意しよう。

■$1=100¢=約108円 1万円=約$93
(為替レート 2019年10月現在)

両替

ホノルルの街なかやショッピングセンターには両替所が多く便利。両替をする際には、基本的に手数料が発生する。
空港やホテルより銀行や街なかの両替所のほうがレートが良い(または手数料が安い)ので、そちらを利用したい。また、円からUSドルへの両替なら、通常、成田や関空なども含めて、日本でするほうがお得。ATMの利用もおすすめ。

●空港
銀行や街なかの両替所ほどレートは良くないので当座に必要な分だけの両替がベター。

●ホテル
レートは良くないが、24時間フロントで両替可能なので、いざというとき頼りになる。手数料はまちまちなので、両替の際に確認しよう。

●両替所
レートが良く夜遅くまで営業しているところが多い。店により手数料やレートが違うので比べてみよう。ワイキキの中心部に数多くある。T ギャラリア ハワイ内の両替所は営業時間が長く便利。

●銀行
レートは良いが営業時間が短いのが難点。高額の場合、パスポートの提示が必要な場合も。

チップ

レストランなどを利用する際にチップは欠かせない。合計金額の15%程度を加算して払うのが一般的だ。店によってはすでに15%加算されていることもあるので、会計前に伝票で確認しよう。

●チップの目安
■タクシー 料金の15〜20%
■ホテル
・荷物を運んでもらったら 1個につき$1~2
・頼みごと 1つにつき$1〜2
・ベッドメイキング 1ベッドにつき $1~2
・ルームサービスは飲食代金の15〜20%
■レストラン&バー 飲食代金の15〜20%
■スパ&ネイルサロン 料金の15~20%

カード(クレジット/デビット/トラベルプリペイド)

国際ブランドのカードであれば、現地のほとんどの場所で利用できる。
多額の現金を持ち歩くのは危険なので、支払いはなるべくカードで済ませ、手持ちの現金は最小限におさえたい。
現金が必要な場合は、現地のATMから現地通貨を引き出せる。利用にはPIN(暗証番号)が必要なので、出発前にカード発行金融機関に問い合わせを。

●クレジットカード
多額の現金を持ち歩く必要がなく、ホテル宿泊やレンタカーを借りる際にはデポジット(保証金)代わりにもなるため重宝する。
買い物はもちろん、現地のATMでのキャッシングも可能。PIN(暗証番号)はもちろん、キャッシングの可否と限度額も合わせて確認しておこう。
また、支払いの際に「現地通貨か、円で支払うか」と聞かれたら、現地通貨を選択するほうがお得な場合が多い。

●デビットカード
日本で保有している自分の口座に直結しており、利用時にすぐ代金が口座から引き落とされるカード。
国際ブランドのデビットカードであれば、現地での買い物やATMでの引き出しも可能。三菱UFJ銀行や三井住友銀行など、多くの銀行が発行。

●トラベルプリペイドカード
出発前に、専用口座にチャージした額だけ利用できる海外専用プリペイドカード。与信審査は必要なく、発行会社によっては窓口での即日発行も可能。現地での買い物やATMでの引き出しも可能。JTB、クレディセゾン、アプラスなどが発行。

●カード紛失・盗難の場合
カード発行金融機関名と連絡先はあらかじめ確認しておき、速やかに連絡を。不正利用されてもカード発行金融機関が課す条件を満たせば、不正利用分は責任を負わないため、現金よりも安心。

●カード利用時の注意点
サインする前に必ず金額を確認し、控えの伝票を受け取ること。また、PIN(暗証番号)を人に教えたり、メモを持ち歩いたりするのはNG。

ATMの利用

国際ブランドのカードがあれば、現地通貨で現金を引き出せる。
ATMは空港、ホテル、ショッピングセンターなどに設置され、ほとんどが24時間利用できる。日本語で操作できる機種もあるので安心だ。
また、クレジットカードのキャッシング利率のほうが、現金両替の手数料よりも低い場合が多いので、賢く利用したい。

●利用方法の例
①カードを挿入口に入れる。画面選択に日本語がある場合は選択
②暗証番号(PIN)を入力
③国際キャッシュカードやデビットカード、トラベルプリペイドカードの場合は普通口座(saving account)、クレジットカードの場合はキャッシング(cash advance/credit)を選択
④引き出し(withdrawal)を選択して、希望金額を入力。訂正がなければenterを(訂正ならcorrectionまたはcancel)を押す
⑤カード、現金、利用明細書を受け取る

たばことお酒のルール

人が集まる公共の場所は禁煙で、レストランやバー、ショッピングセンターなどの屋内はもちろん、出入口の近く、バスやタクシー、バス停、ビーチや公園なども対象。
たばこは灰皿のある喫煙スペースなどで。ホテルの部屋も基本的に禁煙なので、予約時に確認しておこう。飲酒や酒類の購入は21歳からで、バーやクラブでは身分証明の提示が必要なこともある。
また、公共の場所での飲酒は禁止されている。ビーチや公園でビールを飲んだり、泥酔状態で外出するのは避けよう。

子どもに関するルール

12歳以下の子どもを放置することは法律で禁止されている。
子どもだけをホテルの部屋やレンタカーの車内に残す、トイレや遊びに行かせるなどは、たとえ短時間でもNG。
また、子どもを大声で叱ったり、たたいたりすると児童虐待で通報されることもある。日本と同じ感覚で行動しないように気をつけたい。

インターネット

ワイキキ周辺には無料Wi-Fiスポットも多く、飲食店、アップルストア、ショッピングセンター、ホテルのロビーなどで利用できる。IDやパスワードがわからないときはスタッフへ確認しよう。
ワイキキのカラカウア通りとクヒオ通りではハワイ州観光局の無料Wi-Fiサービス「Gohawaii」も利用できる。いつでも気軽に利用するなら、Wi-Fiルーターのレンタルや海外パケット定額サービスが便利。スマートフォンなどの端末がない場合は、ホテルのビジネスセンターなどでインターネット利用が可能。

飲料水

ハワイの水道水は良質なことで知られており、そのまま飲んでも影響はない。だが、気になる人はコンビニなどでミネラルウォーターを購入しよう。

トイレ

ワイキキのビーチやショッピングセンターなど、街なかには公衆トイレが点在する。
しかし、郊外やネイバーにはほとんどないので、ドライブやツアーで郊外をめぐる場合は、カフェやガソリンスタンドなどに立ち寄った際に済ませておこう。

電圧とプラグ

電圧は110Vまたは120V、周波数は60Hz。日本用の電化製品も使えるが、電圧が高いので長時間の使用や高熱をともなうものは破損の恐れも。変圧器があれば万全だ。
デジタルカメラやパソコンなどの場合、100〜240Vまで対応可能なものも多いので事前に取扱説明書で確認を。

郵便

日本へはがきや手紙を出す際は「JAPAN」と「AIR MAIL」を表に英語で書けば、宛名は日本語でOK。
あとは、郵便局やホテルのフロントなどで切手を購入して貼り、ブルーの箱形をしたポストに投函すればよい。

電話

●公衆電話
使用方法は日本とほとんど同じ。利用できる硬貨は5¢、10¢、25¢の3種類。市内通話は1回50¢で時間制限はない。国際電話をかけるならテレホンカードがおすすめ。空港やABCストア、ホテルのロビーなどで購入できる。

●携帯電話とスマートフォン
日本で使っている携帯電話やスマートフォンをハワイでも使うなら、海外での利用料金や設定を確認しておこう。
パケット代の高額請求を避けるために、データローミングはオフにしておく。LINEやメールチェック、インターネット検索は、Wi-Fi(無線LAN)利用ならパケット代はかからない。
国際電話をかける場合も、Wi-Fi接続でSKYPEやLINEなどの通話アプリを使うとお得。月額料金やクレジット購入が必要なものもあるので目的にあわせて検討しよう。

●アメリカ国内通話
同じ島内なら市外局番808は不要。他島への通話の場合は、1-808+7桁の番号をダイヤルする。
アメリカ国内の異なる市外局番へかける場合も「1」をダイヤルしてから市外局番、相手の番号と続ける。また、1-800、1-888などで始まる番号はアメリカ国内で利用できる無料通話(トールフリー)。

■ハワイから日本への国際電話

●ダイヤル直通国際電話
国際電話はホテルや公衆電話から簡単にかけられる。部屋からかける場合は、ホテルの外線番号を最初につけてダイヤル。ただし、ホテルからの通話は手数料がかかるため割高になることが多い。

国際電話識別番号-日本の国番号-市外局番(最初の0は省略)-相手の番号

例)011-81-3-1234-5678

トラブル対策

病気・けが

主治医制度が確立しているハワイでは、大病院でも急患以外は日本のように外来を受け付けていない場合もある。急な病気やけがの場合は、ホテルならフロントへ、外出中であれば公衆電話で911をダイヤルし、救急車(Ambulance)を呼ぶ。
911へのダイヤルは、コインやカードは不要。自分で動ける場合は、加入している海外旅行保険会社のサービスセンターへ連絡し、指定の診療所へ行って治療を受けるのが得策。

アクシデント

事故や盗難に遭った場合は速やかに近くの警察へ届け出ること。
レンタカー事故の場合は、まずレンタカー会社や保険会社へ連絡する。国の事情が違うため示談で済ませるのはNG。
また、外務省の『たびレジ』に登録しておくと、最新の海外安全情報や、いざというときの緊急連絡をメールや電話で受け取れて安心。

パスポートの紛失・盗難

速やかに近くの警察に被害届を出し、「盗難・紛失の届出証明書(ポリス・レポート)」を作成してもらう。
その後、日本国総領事館(t808-543-3111)に連絡し、パスポート紛失の届出と新規発給の申請をする。帰国を急ぐ場合は、代わりに「帰国のための渡航書」を申請する。

●他人から預かる荷物に注意して!

海外では、たとえ知人からでも、不用意に荷物や物品を預からないこと。知らぬ間に麻薬などを運ばされ、重罪になるケースが増えている。

奥付: この記事の出展元は「まっぷるマガジン ハワイ」です。掲載している情報は、2019年7〜10月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。