病気╱けが HEALTH

旅行者がかかりやすい病気 DISEASE

過労
上海の夏は日本よりも蒸し暑く、普段どおりの行動でも疲労が溜まりやすい。慣れない環境で無理せずゆっくり休みたい。

風邪
気温の変化も激しいので、疲労が溜まると風邪をひきやすくなる。体を芯から温めて、早めに風邪薬を飲むなど対策を。

下痢・胃腸疾患
中国では油分の多い料理と水が原因でお腹をこわしがちだ。衛生面を考えると生ものや氷も避けたい。症状が出たら、消化のよいものを食べるよう心がけ、温かい飲み物で水分補給をすること。

海外旅行保険 TRAVEL INSURANCE

めったにないことだが、思いがけない事故や病気により、治療を受けなければならないなど緊急の場合は、海外旅行保険が役に立つ。加入している場合は、まず保険会社のアシスタンス・サービスへ電話をして手配を依頼する。どの保険会社も日本語対応で、24時間受け付けをしており、キャッシュレスで治療が受けられる病院を手配してくれる。そのほか状況に応じて、救援者の渡航や宿泊に関する手配、保険金請求の手続きの案内などを行なっている。保険加入時に緊急の連絡先を確認し控えておくことを忘れないようにしたい。

盗難╱紛失 THEFT & LOST

盗難╱紛失の際の対処 IN CASE OF THEFT & LOSS

盗難に遭ったり、紛失をしたりすると旅の楽しさが半減する。用心すればある程度は防げることもあるが、まず、命を守ることが第一であることを忘れずに。残念ながら盗まれたものが返ってくる可能性は少ない。万一、盗難に遭ったら、最寄りの警察で盗難・紛失届出証明書(Police Report)を作成してもらう。

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盗難・紛失に備える

パスポート
顔写真があるページのコピーをとっておくか、パスポート番号や発給日、発行地などを控えておき、パスポートとは別の場所に保管しておく。パスポート用の顔写真5〜6枚も用意しておくとよい。

クレジットカード
カード番号と有効期限を控え、発行会社の緊急連絡先も調べておく。当然ではあるが、暗証番号は絶対に他人に教えないこと。暗証番号のメモなどの管理にも注意。不正使用されても補償されないことがある。

航空券(eチケット控え)
eチケット控えは、航空会社の窓口で無料で再発行してもらえる。本人確認のため、購入時に使用したクレジットカードやパスポート番号が必要。便名や出発時刻は別に控えておきたい。

盗難・紛失時の対応

【パスポート】
①派出所と公安局に届け出
盗難・紛失証明書を発行

②日本領事館に届け出
渡航書の発給申請
公安局の証明書、顔写真2枚、身分証明書、手数料などを用意して日本総領事館へ連絡。窓口で「帰国のための渡航書」を申請する。新しいパスポートを申請する場合は戸籍謄(抄)本も必要。

③発給
渡航書は当日に発給されるが、ビザなしで入国した場合でも、公安局で中国のビザを取得しないと出国できない。

【現金】
①警察届け出
盗難・紛失証明書を発行

②帰国後、保険会社に申請
保険金の申請
現金は保険がきかないが、荷物などの盗難は補償される。帰国後、警察の証明書とともに、購入時の領収書など必要書類を揃えて保険会社へ請求する。

③保険金給付
保険金が払われるには必要書類を送付したあと30日くらいかかる。保険会社ごとに条件、限度額があるので事前に確認しておきたい。

【国際キャッシュカード・国際デビットカード】
①発行会社に届け出
利用停止手続き
紛失・盗難に気付いたら、すぐに発行元の金融機関へ連絡して、利用停止の手続きをする。オンラインで手続きができる場合もある。指示があれば、警察で盗難・紛失届け出証明書を発行してもらう。

②再発行
帰国後の再発行が多い。会社によっては、現地で緊急カードを受け取れることもあるが、通常は有料で日数がかかる。

【クレジットカード】
①カード会社に届け出
失効手続き
不正利用されないように、すぐにカード発行会社の緊急連絡先に電話して、カードの利用停止手続きをする。カード番号、有効期限、最後に使用した日付と店の名前、金額を伝える。次に警察に盗難・紛失証明書を発行してもらい、再発行手続きを。

②再発行
再発行までの日数や手数料は会社により異なるが、現地滞在中の時だけ使える臨時カードの発行サービスもある。

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ 上海」です。掲載している情報は、2015年4〜8月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。