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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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ドイツ【ゲーテ街道 見どころまとめ】偉大な文豪が残した足跡を訪ねる

文豪ゲーテをはじめ、音楽家バッハやメンデルスゾーンなど、ルネサンス以降のドイツの芸術や文学を担った偉人を多数輩出した学術・文化都市を巡ってみよう。

街道周遊の手引き

どんな街道ですか?

ゲーテ生誕の地フランクフルトから終焉の地ワイマールを経て、青春を過ごした街ライプツィヒまでを結ぶ街道。ゲーテだけでなく作曲家バッハ、メンデルスゾーン、宗教家ルターなど、偉人ゆかりのスポットも点在する。また、ワイマールと近隣の街デッサウにはモダニズム建築の原点となった美術学校バウハウスがある。近現代を通しドイツの芸術や文化の薫りが漂う道だ。

アクセスの起点

街道西端のフランクフルトはドイツ最大の交通の要衝。ライプツィヒはICEが停車する大きな駅と空港があるのでどちらを起点にしても移動は便利。日本からの直行便はないが、ライプツィヒ近くの都市はベルリンやドレスデンなど。

街道内の交通手段

おもな街は鉄道が通っており移動に便利。時間を節約するならライプツィヒ・フランクフルト間を空路で移動するのも。

周遊の日数

街道のおもな都市はICEやICと呼ばれる特急列車で結ばれているので、移動時間は短くて済む。3泊4日あればおもな街をめぐることができる。

基本インフォメーション

起点&終点フランクフルト〜ライプツィヒ
全長約400km
街道ゆかりの人ゲーテ/バッハ
公式ホームページwww.goethestrasse.info

フランクフルト

見どころ満載の大都市
西欧屈指の経済都市はゲーテの生誕の地でもあり、旧宅を再現したゲーテ・ハウスは必見。

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高層ビルが林立する街の中心にゲーテ広場があり、巨大なゲーテ像が立つ

ワイマール

ゲーテの終焉の地
ゲーテが後半生を過ごした街で、旧宅や別荘がある。当時の建築が多く残ることから、世界遺産に登録されている。

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ゲーテの別荘も公開されている

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ワイマールの国民劇場前にはゲーテとシラーの銅像が立つ

ライプツィヒ

多彩な文化人が愛した
ゲーテが大学時代を過ごし、バッハやメンデルスゾーンが活躍した街。彼らの旧宅や、ゆかりの教会、店などが残る。

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バッハゆかりのトーマス教会

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ライプツィヒの旧市庁舎の裏手にある若き日のゲーテ像

ゲーテ Goethe【1749〜1832年】

人物を知る
小説『若きウェルテルの悩み』や戯曲『ファウスト』などの作品で知られる、ドイツを代表する文学者。フランクフルトの裕福な家庭に生まれ、1765年からライプツィヒ大学法学部で学んだが、病気になり3年で退学。しばらく各地で学業に勤んだのち、1775年にワイマールに移住。その後はここに定住した。政治家としても活躍し、ワイマール公国の宰相にもなっているほか、自然科学の分野でも大きな業績を残した。

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ゲーテ街道の楽しみベスト3

BEST1. 文学界のスター ゲーテの遺品をめぐる

生誕の地フランクフルトや晩年を過ごしたワイマールでは、彼の住んだ家が公開され、ゆかりの品が残る。暮らしぶりがうかがえ、ファンでなくても楽しめる。

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ワイマールでゲーテが20年間を過ごした家。文豪の暮らしを想像してみよう

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ライプツィヒ・バッハ博物館にあるバッハが弾いたオルガン

BEST2. 偉大な文化人のゆかりのスポットへ

ライプツィヒは音楽家バッハとメンデルスゾーン、ワイマールは文学者シラーが暮らした地。そのほかルター、ヘーゲルなど、偉人ゆかりのスポットが点在する。

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ワイマールにある詩人・シラーの家

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バッハの像

BEST3. 東西分断時代の面影を探す

起点のフランクフルトは旧西ドイツ、終点のライプツィヒは旧東ドイツを代表する大都市のひとつ。街道を巡って、東西分断 時代の面影を探してみよう。

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ベルリンの壁崩壊につながる民主化運動へと発展した月曜集会が開かれたライプツィヒのニコライ教会の広場

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フランクフルトは西ドイツの経済の中心地

ワイマール

古典主義が花開いた文化都市
ゲーテが人生の大半を過ごし、多くの文化人が活躍した街。彼らの旧宅や博物館などを訪れて、作品や生きざまに触れたい。

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ゲーテが暮らした家は現在博物館となっており、庭も当時のまま残されている

アクセス

ライプツィヒやベルリンからICE利用、エアハルトでREに乗り継ぐ。ライプツィヒから約1時間。

観光案内所

ワイマール観光案内所

現地名:
Tourist-information Weimar
住所:
Markt 10
地図を見る »
TEL:
03643-7450
営業時間:
9:30~18:00(日曜、祝日は~14:00)、1~3月は9:30~17:00(土・日曜、祝日は~14:00)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.weimar.de

街の歩き方

おもな観光スポットは狭い範囲に集中しているが、ワイマール中央駅は旧市街からやや離れており、歩いて15〜20分かかる。バスを利用する場合は、中央駅で6番や7番のバスに乗車し、ゲーテプラッツで下車。
観光・見どころ ★★★★
ショッピング  ★
グルメ     ★
カルチャー   ★★★

街の魅力KeyWord2

1ゲーテスポット
ゲーテが晩年を過ごした旧宅を公開。寝室や書斎がそのままの形で残されているほか、博物館としてさまざまな資料を展示。
2世界遺産の都
ドイツ古典主義の中心地として、シラー・ハウスや市教会など当時の建築物が世界遺産に。モダニズム建築を進めた学校・バウハウスも世界遺産に登録されている。

ゲーテ・ハウス Goethes Wohnhaus

文豪の暮らしを伝える
ゲーテが晩年の約20年を過ごしたバロック様式の邸宅。現在は記念館となっており、書斎や寝室が当時の姿で公開されている。膨大な資料を収蔵する博物館も併設。

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作品を執筆した書斎

ゲーテ・ハウス(ワイマール)

現地名:
Goethes Wohnhaus
住所:
Frauenplan 1
地図を見る »
アクセス:
バスGoetheplatzゲーテプラッツ下車、徒歩8分
TEL:
03643-545400
営業時間:
9:30~18:00(10月中旬~3月は~16:00)
定休日:
月曜 

シラー・ハウス Schillers Wohnhaus

ゲーテの盟友の邸宅
文学者・思想家シラーが1802年から亡くなるまで3年間住んだ家。現在は記念館となっており、ウィリアム・テルなど作品についての展示もある。

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通りに面した明るい書斎

シラー・ハウス

現地名:
Schillers Wohnhaus
住所:
Schillerstraße 12
地図を見る »
アクセス:
バスGoetheplatzゲーテプラッツ下車、徒歩6分
TEL:
03643-545400
営業時間:
9:30~18:00(10月最終日曜~3月最終日曜は~16:00)
定休日:
月曜 

国民劇場 Deutsches Nationaltheater & Staatskapelle Weimar

街の歴史と芸術の中心
ワイマール憲法制定が採択された歴史上有名な場所。シラーやゲーテの作品が上演された場所。

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観光客で賑わう

国民劇場

現地名:
Deutsches Nationaltheater & Staatskapelle Weimar
住所:
Teaterplatz 2
地図を見る »
アクセス:
ドイツ鉄道Weimar Hbf.ワイマール中央駅から徒歩15分
営業時間:
10:00~18:00(月曜は14:00~、日曜、祝日は~13:00)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.nationaltheater-weimar.de

ライプツィヒ

多くの文化人を輩出した大学の街
バッハ、メンデルスゾーン、ゲーテらが暮らした、長い歴史をもつ街。東西ドイツの統一は、この街で起こった民主化運動がきっかけとなった。

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バッハゆかりのトーマス教会からライプツィヒの街並みを望む

アクセス

ベルリンからICE、ICで約1時間15分。直通は1時間に1本。フランクフルトからICEで約3時間。直通は1時間に1本。

観光案内所

ライプツィヒ観光案内所

現地名:
Tourist Information
住所:
Katharinenstraße 8
地図を見る »
TEL:
0341-7104265
営業時間:
9:30~18:00(土曜は~16:00、日曜、祝日は~15:00)
定休日:
12/25~1/2 
Webサイト:
http://www.ltm-leipzig.de

街の歩き方

おもな見どころは旧市庁舎の周辺に集中しており、いずれもライプツィヒ中央駅から徒歩圏内。歩き疲れたらトラムを利用するのもいい。
観光・見どころ ★★★
ショッピング  ★
グルメ     ★★
カルチャー   ★★★★

街の魅力KeyWord2

1. 音楽家の足跡
バッハやメンデルスゾーン、シューマンといった世界的に有名な音楽家が活躍した街。彼らの貴重な資料が街のあちこちに残る。

2. ニコライ教会
1989年、旧市街のニコライ教会で行なわれた集会が民主化運動に発展し東ドイツ崩壊へつながった。教会には記念碑が立つ。

ライプツィヒ・バッハ音楽祭 Bachfest Leipzig

EVENT & FESTIVAL
毎年5〜6月の約10日間にわたって行なわれる歴史ある音楽祭。テーマは毎年異なり、地元の楽団の演奏など多彩なイベントを開催。フィナーレはトーマス教会での『ミサ曲 ロ短調』の演奏。

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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。