
更新日:2020年4月13日
【フランクフルト】の美術館・博物館でアート探訪!
個人の偉大なるコレクション群は、この街にしかない貴重な作品だ。土地にゆかりのある歴史に名を残す文豪の生家を訪ねれば、芸術が生み出された街への感じ方も新しくなる。
シュテーデル美術館
中世から現代までのヨーロッパ絵画を収蔵
1816年、銀行家シュテーデルの遺志によって創設された美術館。約10万点もの収蔵数を誇り、14世紀から現代までのヨーロッパ絵画のコレクションが充実。フェルメールやデューラー、ピカソなどの大作も所蔵している。
部屋の壁の色を塗りわけて展示のジャンルを区切っている
名作ガイド
14〜19世紀の作品が約400点
市外への避難によって戦災を免れた、さまざまな時代のヨーロッパ絵画がある。絵画のテーマや年代によって展示室の壁の色が異なるのでわかりやすい。
地理学者 (Der Geograph)
作者●ヤン・フェルメール・ファン・デルフト
制作●1669年頃
地理学者が地図を広げた一瞬を鮮やかに切り取る。棚の上の地球儀は、ルーヴル美術館所蔵の『天文学者』の天球儀と対になっており、モデルになっている男性も同一人物とみられる。
朝食の終わり (La fin du déjeuner)
作者●ピエール=オーギュスト・ルノワール
制作●1879年頃
パリの印象派画家として人気がある作家の初期の作品。輪郭線のぼけたやわらかなタッチと明るい色彩が彼らしい品を生み出している。男性が食後の一服を楽しもうとタバコに火をつけるところ。
女性理想像 (Weibliches Idealbildnis)
作者●サンドロ・ボッティチェリ
制作●1480年頃
イタリア・ルネサンスの巨匠。彼の代表作『ヴィーナスの誕生』と同じく、フィレンツェ一の美女といわれながら、肺結核によって22歳の若さで他界したシモネッタ・ヴェスプッチがモデルであるとされる作品だが、描かれたのは彼女の死後。
雪の上に横たわる犬 (Liegender Hund im Schnee)
作者●フランツ・マルク
制作●1911年
カンディンスキーらが所属する青騎士派に属し、動物の絵を中心に描くドイツ人画家。動物を神聖なものと考えており、雪上の犬の肌も多彩に輝かせる描写が美しい。
カンパーニャのゲーテ (Goethe in der römischen Campagna)
作者●ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティッシュバイン
制作●1787年
イタリア旅行中のゲーテ。ローマ滞在中ティッシュバインとともに過ごした。修復時に右足の靴が左足用として描かれてしまったという、まれに見るミスがあることでも知られる作品。
ヴィーナス (Venus)
作者●ルーカス・クラーナハ
制作●1532年
彼の手がけた数多いヴィーナスを描いた作品のなかでもとくに名作と誉れ高い。痩身で腰をくねらせたポーズや小さな胸、吊り上った目に不思議な微笑みをたたえ、独特の官能美を見せている。クラーナハが60歳のときの作品。
オーケストラ席の音楽家たち (Die Orchestermusiker)
作者●エドガー・ドガ
制作●1870-71年
ドガの数あるオペラを題材としたなかの代表的作品。演奏家の視点から舞台が描かれるという奇抜さでも注目された。アマチュア音楽家の父親を持ち、幼い頃から音楽に慣れ親しんでいたドガならでは。
お得なチケット情報
複数の美術館や博物館をめぐるなら、MuseumsuferTicket(ムゼウムスウーファーチケット)がおすすめ。フランクフルトにある34か所の博物館や美術館を、購入日から2日間、自由に入館できる(一部の美術館の特別展示は除く)。各施設の窓口や、観光案内所で入手が可能。€18。
ゲーテ・ハウス
若き日のゲーテが暮らした家屋を復元
1749年にフランクフルトの裕福な家庭に生まれたゲーテが、26歳までの青春時代を過ごした家。第二次世界大戦で倒壊したが、現在は完全に復元され、肖像画や直筆原稿などを展示している。
名作ガイド
4階建ての愛らしい建物へ
中庭付の木造の屋敷は名家だったことを思わせる豪華な造り。ゲーテが過ごした日々に思いを馳せつつ、かわいらしい部屋をめぐりたい。
詩人の間 (Dichterzimmer)
『若きウェルテルの悩み』『ゲッツ』『ファウスト』といった数々の作品は、4階のこの部屋で書かれた。
ゲーテ誕生の部屋 (Sogenanntes Geburtszimmer)
3階はゲーテが生まれたとされる部屋のほか、両親、妹など家族の部屋がある。
コーネリアの部屋 (Cornelia-Zimmer)
26歳の若さで亡くなった妹のコーネリアが結婚するまで暮らしていた。
北京の間 (Peking)
中国風の壁紙のためにこう呼ばれたサロン。「赤の間」ともいわれる。
キッチン (Küche)
裕福な地元の名士の家らしく、当時の上流家庭の典型的な広い台所。かまどがお菓子の型で飾られている。
ダイニング (Blaue Stube)
食堂として使われた「青の間」といわれる部屋。家族の団欒の場であった温かな空気が感じられる。
ゲーテ博物館
見学後は併設する博物館へ!!
ゲーテが生きた18世紀の絵画コレクションを展示している。当時の雰囲気に触れて、よりゲーテに近づきたい。ショップにはゲーテグッズがたくさんありおみやげにもいい。
興味に合わせて選ぼう!おすすめ美術館・博物館
駅方面からマイン川を渡った先の博物館通りも歩いてみたい。
モダン・アート美術館
個性的で面白い現代美術がいっぱい
旧市街にある三角形の建物の中に、多様なジャンルのモダンアートが展示されている。個性的で見ていて楽しい作品が多く、グッズも充実。
ゼンケンベルク自然博物館
展示が楽しいドイツ最大の自然博物館
恐竜をはじめとするさまざまな動物の骨格や剥製のほか、植物や鉱物に関する展示も充実。初心者からマニアまで幅広く自然科学が楽しめる。
ドイツ建築博物館
原始時代からの建築の進化を紹介
石器時代の住居から高層ビルなどの近代建築までの設計図や模型を展示。建物自体も古典主義様式の邸宅を改築したモダンなデザイン。
ドイツ映画博物館
さまざまな機材や映画史などを展示
機材の実物や写真の展示で映画の発展の歴史を解説。市立映画館が併設されており、博物館所蔵の往年の名画や外国作品の有料上映も行なう。
歴史博物館
中世の市民の暮らしを知る
フランクフルトの中世以降の歴史資料が数多く集められた博物館。当時の市民の生活ぶりが見てとれる、貴重な資料が見学できる。

【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
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