ドイツ【コンスタンツ】ボーデン湖畔に広がる歴史の舞台

フレスコ画に彩られたのどかな街

ドイツ、スイス、オーストリアの3カ国にまたがるボーデン湖は、面積540㎢を有するヨーロッパ第3の広大な湖。この西端に位置するコンスタンツは、温暖な気候から、ドイツでも人気のリゾート地として知られる。スイスと国境を接し、ドイツ鉄道の駅のすぐ南隣には、スイス国鉄の駅が見える。　

4世紀半ば、ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス・クローレによって築かれたこの街は、中世に入って南ドイツの宗教都市として発展し、1414年からの4年間、宗教会議が行なわれた地として歴史の教科書にも登場する。当時3つに分裂していた教会を再統一するために統一ローマ教皇を選んだ和議の館や、宗教改革者ヤン・フスに異端の判決が下された大聖堂などは今も残されている。第二次世界大戦の戦火を免れたことから、こうした歴史的な建造物をはじめ、フレスコ画が描かれた美しい街並が見られる。　

また、ボーデン湖畔には花々が咲き乱れるマイナウ島、7世紀に築城されたドイツ最古の城が見られるメーアスブルク、農業が盛んで、のどかな自然と世界遺産に指定された3つの教会の建つライヒエナウ島などがあり、ゆったりと島巡りを楽しむのもよい。

インフォメーション

観光案内所 Tourist-Information

[電話]　　07531-133030
[所在地]　Bahnhofplatz 43（コンスタンツ中央駅内）
[時間]　　9：00〜18：30（土曜は〜16：00） 　日曜10：00〜13：00 11〜3月9：30〜　18：00　
[休み]　　11〜3月の土・日曜
www.konstanz.de

アクセス

Frankfurt Hauptbahnhofフランクフルト中央駅からICEでBaden-Badenバーデン・バーデン駅まで1時間20分。そこからREで約2時間50分。Stuttgart Hauptbahnhofシュトゥットガルト中央駅からSingenジンゲン駅までICで約2時間。そこからSBBで約35分。約2時間10分。

インペリア像 Imperia

宗教会議を見守った女神
宗教会議の期間、この地に滞在した娼婦がモデルとなっている巨大な女神像。バルザックの小説『美しきインペリア』に由来する。

大聖堂 Münster U.L.Frau Konstanz

街のシンボル的な存在
1415年に宗教改革者ヤン・フスに有罪判決が言い渡された場所。ルネサンス様式の木製天井や白いアーチの回廊など、見どころ満載。

和議の館 Konzilgebäude

歴史的な宗教会議の舞台
1414年の宗教会議で、統一ローマ教皇を決める選挙が行なわれた。1階はレストランになっていて、テラス席も楽しめる。

足を延ばして近郊の世界遺産へ

温暖なボーデン湖畔にある農業中心の島。3つの教会が世界遺産に指定された

ライヒェナウ島 Klosterinsel Reichenau

のどかな島の3つの世界遺産
聖マリア・マルクス教会、8世紀の姿を今に残す聖ゲオルク教会、ペーター＆パウル教会が世界遺産に登録されている。