Angkor Wat Temple, Siem reap, Cambodia by fotolia - ©Alexander Ozerov

まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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アンコール・ワット遺跡群 完全攻略ナビ

初めての人も行ったことのある人も、出発前にアンコール遺跡群の基本を頭に入れておけば、旅の思い出もより良いものに。これさえおさえておけば下調べはバッチリ!

Q. アンコール遺跡群って何?

A. 9世紀から約600年続いたアンコール王朝の首都の跡

カンボジア北西部にある都市、シェムリアップの市街から7㎞ほど北に位置する遺跡群。1992年にユネスコ世界遺産に登録。遺跡群を代表するアンコール・ワットはヒンドゥ教の寺院建築。

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遺跡にからまる巨木の根の姿に、悠久の時を感じられるタ・プローム

アンコール王朝とは?

かつて東南アジアに存在していた王国で、現在のカンボジアの礎。7世紀頃からクメール人がアンコール地方に移り住み始め、802年、ジャヤヴァルマン2世の即位によって創建。シャム(現在のタイ)との戦いにより、1431年に滅亡した。クメール王朝とも呼ばれている。

ヒンドゥ教とは?

バラモン教から聖典を引き継ぎ、土着の神々や崇拝様式、また仏教の影響を受けて形成されてきた多神教。インドから伝来し、クメール独自の宗教観を築いた。

Q. ベストシーズンは?

A. 11月上旬〜1月下旬がおすすめ!

一年を通して高温多湿で、雨季が5〜10月、乾季が11〜4月。4月が最も暑い。観光におすすめなのは11月上旬〜1月下旬頃。

・2月~4月 乾季(暑季)
乾季は日中の日差しは強いが、からっとしていて過ごしやすい。しかし埃っぽいためマスクやサングラスがあると便利。

・5月~10月 雨季
日本の梅雨のように一日中降り続くわけでなく、スポット的に大雨(スコール)が降ることが通常。雷をともなうことも多いので傘よりもレインコートが便利。例年8~10月の降水量が多い。

・11月~1月 乾季(涼季)
日中は30度を超えることもあるが、一年を通じていちばん過ごしやすい時季。朝晩は冷え込むので長袖があるとよい。

Q. どうやって行くの?

A. 日本とベトナムからは飛行機の利用が一般的

●日本から
成田から首都プノンペンへの直行便は1日1便。そのほか、ホーチミンやハノイ、バンコクを経由するのが一般的。成田、羽田、関空、福岡、中部から便が出ており、所要時間はフライトによるが、8〜10時間ほど。

●ベトナムから
カンボジアの首都・プノンペンから北西へ約300㎞のシェムリアップ。ベトナム航空を利用するのが一般的。ホーチミンからは毎日5便、所要時間は約1時間。ハノイからは毎日3〜4便の運航で約1時間45分。ビザが必要。

Q. 服装や持ち物で気をつけることは?

A. 暑さ対策と神聖な場所だということを忘れずに!

カンボジアの気候は高温多湿。涼しい服装で臨みたい。ただし、神聖な場所なので、肩が出るような露出し過ぎた格好はひかえよう。また、足場が悪いところも多いので、歩きやすい靴がよい。暑さ・熱中症対策に帽子やタオル、飲み水なども持参しよう。暗い場所で役立つ懐中電灯などもあると便利。

服装&持ち物チェックリスト
□歩きやすい靴
□露出し過ぎていない服装
□日傘or帽子
□サングラス
□日焼け止め
□タオル
□雨具
□懐中電灯
□ミネラルウォーター

Q. 生水は飲める?

A. 生水は口にせず、ミネラルウォーターを購入しよう

街や主要遺跡のそばの売店などでUS$1前後で購入可能。熱中症対策にこまめな水分補給を。

Q. 言葉は通じる?

A. 観光地や都市部では英語とフランス語が通じやすい

都市部のホテルやショップ、レストランでは英語でのやりとりが可能だが、その他の地域は基本的にクメール語のみ。

Q. マナーやタブーはある?

A. 世界遺産であり、現地では重要な宗教施設であるアンコール遺跡群。最低限のマナーを守り、楽しく観光したい。

●遺物に触れない
繊細かつ壊れやすいものも多いので、彫刻などの遺物にはやたらに触れたり腰掛けたりしない。

●立ち入り厳禁の場所に入らない
郊外の遺跡周辺では地雷が残っている場所もある。必ずガイドの指示に従い、立ち入り厳禁区域には絶対に立ち入らない。

●僧侶に女性からは話しかけない
宗教的に重要な場所には決め事などはつきもの。女性から僧侶に話しかけることはよしとされないので注意。

●騒がない
大声を出したり走りまわらないなど、最低限のマナーを守ろう。遺跡の損壊や、観光客とのトラブルの防止にもつながる。

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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるベトナム ホーチミン・ハノイ’18」です。掲載した内容は、2017年3〜4月現在の取材・調査によるものです。諸事情による変更の可能性があります。ご利用の際は、改めて事前にご確認ください。
その他:
●料金の単位は、ベトナムドン(VND)またはUSドル(US$)で表示しています。※2017年4月現在、1万VND=約50円、US$1=約110円、US$1=約2万3000VND ●料金のほかに、別途付加価値税(VAT)10%がかかります。また、スパや中級以上のホテルやレストランでは、付加価値税(VAT)10%とサービス料5%〜がかかる場合があります。サービス料は店によって異なるので、事前にご確認ください。 ●アルファベット表記の発音記号は省略しています。カナ表記についても、日本語では表現しきれない微妙な発音があります。また、本書内でのベトナム語音の表記は、おもに北部地方の発音に従っています。 ●ショップやレストラン、ホテルとの個人的なトラブルに関して、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。