palais (パレ) がたくさん!フランス・パリ市内にある「宮殿」6選

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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palais (パレ) がたくさん!フランス・パリ市内にある「宮殿」6選

パリの地図を見ていると”palais”という文字や○○宮という建物を良く見かけます。美術館として毎日多くの観光客を迎えるルーブル宮に、散歩の人気スポット、リュクサンブール公園の中に佇むリュクサンブール宮殿等々。”Palais”はフランス語で「宮殿」や「(公共の)大きな建築物」を指し、パリにあるpalaisには、歴史的価値がありながら現在も重要な役割を担っている建物がたくさんあります。今回はパリのpalaisについていくつかご紹介していきたいと思います。



ルーブル宮殿

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Pyramide du Louvre, by Dimitry B, CC BY

日本人に最も馴染みのあるパリの宮殿ではないかと思います。ご存知の通り、現在では世界有数の美術館、ルーブル美術館として使われている建物です。元々は城館だった建物ですが、16世紀にフランソワ1世の命令で宮殿建設が始まり、その後長い年月を経て今の形に落ち着きました。

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Enfilade au Palais du Louvre, by Guillaume Cattiaux, CC BY-SA

その為、建物には各時代の建築様式が見られます。普段は収蔵されている芸術作品に目が行きがちですが、建物も気を付けてみてみれば新しい発見があるかもしれません。世界遺産「パリのセーヌ河岸」にも含まれています。

エリゼ宮

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Palais de l’Elysée, by ActuaLitté, CC BY-SA

ニュースでお馴染のエリゼ宮は、1873年以来大統領官邸として使われている建物です。その起源は18世紀に遡り、当時の貴族の宮殿として建てられました。その後、ここに居住したメンバーは、ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人、皇帝ナポレオンの妃ジョゼフィーヌ等錚々たる顔ぶれです。

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LE PALAIS DE L’ELYSEE, by marsupilami92, CC BY

フランス政治の中枢の為普段は厳重な警備に囲まれ、特定の場合以外一般人は足を踏み入れることは出来ませんが、毎年9月の第三週目の土日はヨーロッパ文化遺産の日の為特別に一般公開されます。この時期に滞在される方は長蛇の列を覚悟の上、訪れてみても面白いでしょう。

プチ・パレ&グラン・パレ

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France-000296 – Paris’ Grand Palais, by archer10 (Dennis) (68M Views), CC BY-SA

“palais(パレ)”の名前が付いているものの、こちらは王侯貴族の住居としての歴史はありません。1900年に開催されたパリ万博の為に建築され、どちらの建物にも鉄とガラスが使用されている点に当時の建築の特徴が見られます。

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Petit Palais, by Son of Groucho, CC BY

現在では美術館や展示会場として使用されており、プチ・パレ美術館の常設展は何と無料で見る事が出来ます!(企画展は有料となりますのでご注意ください。)

パレ・ロワイヤル

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Palais Royal, by Carles Tomás Martí, CC BY

「王宮」の名を持つこの建物は、元々宰相リシュリューの館でしたが、彼の死後当時の王に寄贈され、幼少期のルイ14世が過ごした後は、王家の親戚にあたるオルレアン家の所有となりました。現在はフランスの政府機関が入る建物となっています。

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Palais-Royal, Paris, by chakchouka, CC BY-ND

革命期に当時の持ち主であるオルレアン公の借金返済目的で作られた庭園周辺の商店街には、かつての活気は失ったものの今でも画廊や骨董品店が並び、中庭にはフランスらしい現代アートオブジェが飾られており地元の人の憩いの場になっています。

リュクサンブール宮殿

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Palais du Luxembourg, by HarshLight, CC BY

パリ市民の憩いの場として人気のリュクサンブール公園。パリ市内でも有数の広々としたその敷地内に建つ宮殿です。貴族の邸宅を、アンリ4世妃マリー・ド・メディシスが、故郷イタリアの実家メディチ家の居城風に改築したのが始まりです。

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Palais du Luxembourg, by Mr. Doods, CC BY

その後歴史の波に翻弄されながら、所有者やその利用方法が幾度も変わりますが、今では元老院の議事堂として使われており、フランスの政治を担う重要な舞台の一つとなっています。

ガルニエ宮

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Palais Garnier, by Rog01, CC BY-SA

オペラ座の名前で有名なガルニエ宮は、19世紀にかねてから懸案であった新オペラ座建設計画が具体化し建てられたものです。公募で選ばれたガルニエの設計案に基づき1875年に完成しました。「ガルニエ宮」の名前は設計者の名前に基づいたものです。

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Insiide the Palais Garnier, by kroshka-uk, CC BY

外観、内装ともに非常に豪華で劇場の天井にはシャガールの作品が見られます。メインのオペラ劇場としての役割は1989年にオペラ・バスティーユに譲りはしたものの、現在でも小規模なオペラやバレエ等を催しています。

最後に...

パリの市内地図を見ていると良く出てくる”palais”の文字。その歴史は様々ですが、現在では政治の舞台や美術館等に使われており、どれもパリにとって重要な役割を果たしている事には変わりありません。また、これらの建物はどれも非常に大きいものですので、パリ散策時の目印としても役立ってくれます。次回パリを訪れる際には、ぜひ”palais”にも注意しながら観光してみて下さい!

筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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