ラム酒の飲み方とおすすめ10選をソムリエがご紹介！ラム酒を知って美味しく楽しもう！

ジン・ウォッカ・テキーラと並び、世界4大スピリッツ（蒸留酒）の一つでもある、とてもポピュラーなお酒、ラム酒。

ラム酒のバリエーションは、モヒートに使われるようなスッキリとクリアなものから、ラムレーズンなどのお菓子作りに使われる濃厚でコクのあるものまで様々。

初心者の方はどれをどう飲んだらいいのかわからなくなってしまいますよね。

そこで今回は、ラム酒についての知識と選び方、飲み方をご紹介。
おすすめのラム酒10選と合わせて、ラム酒探求の第一歩として活用してみてください。

この記事の目次

ラム酒とは

ラム酒は、サトウキビを原料とした蒸留酒。サトウキビから砂糖を作る過程でできた「廃糖蜜（モラセス）」を発酵、蒸留、熟成させて造られます。

そのため、甘い香りとほんのりとした甘みを感じるのが特徴。ストレートやロックはもちろん、カクテルなど様々な飲み方を楽しめるお酒です。

ラム酒の製造方法

砂糖を製造する過程でできた廃糖蜜を使用して造る製法を「トラディショナル製法」または「インダストリアル製法」と呼び、呼び名の通りこちらが伝統的なラム酒の製造法。

世界に流通しているラムのほとんどがこの製法で造られています。残りの数%は「アグリコール製法」と呼ばれる、廃糖蜜ではなくサトウキビジュースをそのまま使用して造られたもの。

こちらは後述するフランス系のラム酒に多く用いられている製造法です。生産地による味の個性が出やすいと言われており、希少性も高いため、ラム酒上級者向けと言えるでしょう。

ラム酒の飲み方

お酒に強く、ラム酒そのものの味わいを楽しみたい人は、ストレートやロックに向いているものを、カクテルが好きだったり、お酒そのものの味わいがあまり得意ではない人は、ソーダ割りやカクテルに向いているラム酒を選ぶと良いでしょう。

ラム酒の飲み方１．ストレート

ラム酒の風味そのものをダイレクトに味わえる飲み方は、やはりストレート。ですが、ラム酒はホワイトとダークでは味わいが大きく異なるため、同じストレートという飲み方でも気を配りたいのが「温度」。

ホワイトラムは、軽い味わいのため、冷凍庫でキンキンに冷やしてからショットグラスで、ゴールドやダークラムは、豊かな香りと風味を味わうため、常温で、ブランデーグラスなどの香りを感じやすいグラスで飲むのがおすすめです。

おそらく世界一ストレートに近いカクテル

「それってストレートじゃん！」とツッコミたくなるカクテルは、ベルモットの瓶を眺めながらストレートのジンを飲んだという元英首相チャーチルの“マティーニ“が有名ですが、ホワイトラムにコアントローなどのオレンジキュラソーを数滴垂らすと、スパニッシュタウンという、これまたほぼストレートなカクテルにもなります。