埼玉のボタン
浮世絵や家紋に描かれることもある花
「座れば牡丹」でおなじみの美人の代名詞。原産地の中国では「花王」と賞される。日本へは平安朝期に渡来した。花は直径20cmにもなる大輪で、一重から千重、万重まであり、紫、桃、白など色も豊富。4月~5月の春牡丹、10月下旬~1月の寒牡丹のほか、春牡丹を1月~2月に咲かせる冬牡丹がある。東松山市の箭弓稲荷神社には大正12年から親しまれるぼたん園がある。
箭弓ぼたん園(ヤキュウボタンエン)
4月下旬から5月上旬にかけぼたんが咲き誇り、祭りも催される
箭弓稲荷神社の境内にあるぼたん園。開園は古く大正12年。4月下旬から5月上旬にかけて催されるぼたん祭りには、毎年多くの見物客で賑わう。ぼたんの他にもツツジ、フジが咲き誇る。
東松山ぼたん園(ヒガシマツヤマボタンエン)
関東有数のボタンの名所
約350種類、9100株のボタンが約3万平方メートルの起伏のある丘陵に咲く。珍しい品種の金晃、金閣もある。見頃は4月下旬~5月上旬。ほかにシャクヤク、アジサイなどが四季折々に楽しめる。
東松山ぼたん園
- 住所
- 埼玉県東松山市大谷1148-1
- 交通
- 東武東上線東松山駅から市内循環バス大谷コース東松山ぼたん園先回りで13分、東松山ぼたん園下車すぐ(ぼたんまつり期間は臨時バス運行あり)
- 料金
- 入園料(4月下旬~5月上旬のぼたん開花期間中のみ)=大人500円、小・中学生100円/(20名以上の団体は300円)
立岩寺のぼたん(リュウガンジノボタン)
4月中旬~5月上旬にかけ、境内の1500株のぼたんが咲き誇る
ぼたん寺として有名な立岩寺のぼたん。毎年新緑の頃には、境内の150種、1500株の色とりどりのぼたんが咲き誇る。同じ時期に咲く藤の花も見事で、シーズン中は拝観者が絶えない。