海外旅行 トラブル イメージ 写真:123RF

まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月1日

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ハワイ旅行を安全・安心に!海外旅行保険の選び方と現地でのトラブル対策

どんな楽しい旅行にもトラブルが100%起こらない、という保証はありません。

そんないざというときの強い味方が海外旅行保険です。

日本よりも、そして全米でも医療費が高いといわれているハワイ。

海外旅行保険は必ず加入していきましょう。

そのほか、現地でのトラブルの対処法も知っておくと安心です。

旅先ではこんなトラブルがありえる

海外旅行中に病気やケガで医療を受けた場合、救急車を呼んだり入院や手術が必要になった時には、治療費だけではなく高額な医療費が請求されます。

荷物の盗難、交通遅延トラブルなど幅広くカバーしてくれるので、万一に備えて海外旅行保険には必ず加入をしましょう。

程度は様々ですが、下記のようなトラブルが考えられます。

 

●子供が発熱してクリニックを受診

●車上荒らしにあって盗まれたものが出てこない

●自転車で移動中、人にケガをさせてしまった

●ホテルの部屋を水浸しにしてしまった

●デジカメ等を落として壊してしまった

●航空機の出発が遅れてホテル代を負担した

 

【アドバイス】

海外旅行保険は事前にウェブサイトから申し込むのがベスト。

家から空港までの道のりも補償の対象です。

海外でのトラブル費用の目安

海外旅行中は様々なトラブルやアクシデントが発生する可能性があります。その際の費用の目安を紹介します。

 

【例1】ハワイ

ディナー後に腹痛に襲われ、急性虫垂炎と診断されて手術に。

3日間入院し、家族が駆けつけた場合。

約360万円

 

【例2】ハワイ

ホテルでシャワー中に足を滑らせ転倒。

大腿骨頚部骨折となり手術を受け、10日間入院。看護師同伴で、医療搬送で帰国。

約1200万円

 

【例3】アメリカ

ランチ後に嘔吐と下痢の症状があり、救急車で搬送。

急性大腸炎と診断され、3日間入院に。

約500万円

海外旅行保険は大きく分けて3種類

海外旅行保険は①パッケージ、②バラ掛け、③クレジットカード付帯と、大きく分けて3タイプあります。

それぞれの特徴を簡単に紹介します。

①パッケージ

どんな補償をつければ良いか分からない人におすすめ。

補償がセットになっており、ニーズに合わせて数種類あるので、保険料や補償の充実度で選びましょう。

②バラ掛け

必要な補償のみを自由に選べるフリープランのこと。

「治療費用や入院費用を手厚くしたい」など、本当に必要な補償だけ選択して加入することができます。

③クレジットカード付帯

旅行の都度に加入する手間が省けて費用もかからないため便利です。

ただしカードのブランドやグレードによって補償内容や条件が異なるので事前に確認をしましょう。

おもな補償内容と補償額

海外旅行保険の補償は、後遺症が残るような大きなケガから携行品の破損まで、さまざまな事例に対応しています。

その補償内容と補償額の目安を紹介します。

※保険商品の一例です。

 

①障害死亡・後遺障害

旅行中のケガによって亡くなったり、後遺障害が生じた時の補償です。1000万円~。

②疾病死亡

旅行中に病気によって亡くなった場合の補償です。1000万円~。
クレジットカードの付帯保険には補償がありません。

③治療費用

旅行中の病気、ケガにより医師の治療を受けた時に治療費などを補償します。1000万円~。

④賠償責任

他人にケガを負わせたり、他人の物を壊してしまったことで損害賠償責任を求められた時の補償です。1億円。

⑤携行品損害

身の回りの物が盗まれたり、壊れた場合の補償です。30万円~。

⑥救援者費用

旅行中にケガや病気で入院し、家族がかけつけた場合の費用や、遭難や行方不明時の捜索、救助費用などの補償です。1000万円~。

⑦飛行機預託手荷物遅延費用

航空会社に預けた荷物の到着が遅れ、着替え等を購入した場合の費用の補償です。10万円。

おすすめの海外旅行保険会社 

ネット加入が割安で、空港加入もできる2つの海外保険会社をピックアップ。

万が一に備えましょう。

損保ジャパン

傷害死亡・後遺障害、疾病死亡、治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用、航空機寄託手荷物遅延の基本補償を、補償額別に3タイプにパッケージ化したものがあります。

 

【ここが魅力】

◆ネット加入で窓口加入より最大55%割引に。

◆ファミリープラン、カップルプランでさら
に割引になります。

◆自由な保険の設計が可能なオーダーメイドプランも選べます。

◆24時間対応の日本語医療アシスタンス&事故相談サービスが利用できます。

◆キャッシュレス治療サービスがあります。

ジェイアイ傷害火災

基本補償に緊急歯科治療、弁護士費用、テロ対応保険金を含みます。

オプションで旅行キャンセル費用、旅行中断費用、ペット預入延長保険金などの補償を加えることも可能。

店頭加入の場合は補償内容が異なります。

 

【ここが魅力】

◆ネット加入で最大72%割引に。リピーター割引もあります。

◆JTB店舗、主要国際空港の自動販売機で加入の場合は、ワイキキのTギャラリア内「Jiデスク」のサポートを受けることができます。

旅行情報や予約・手配サービスも。

◆24時間対応の日本語サービスがあります。

◆キャッシュレス治療サービスが受けられます。

実際の請求方法をおさらい

トラブルが発生したら現地からすぐに保険会社のヘルプラインへ連絡をして指示を仰ぎましょう。

盗難の場合、警察へ被害を届け出て保険金請求に必要なポリスレポート(盗難証明書)を作成してもらいます。

病気・ケガの場合は、保険会社の提携クリニックを紹介してくれます。

 

①帰国後連絡

保険会社のウェブサイトや電話で保険金請求について連絡します。

②手続きを案内

メール、または電話などで事故内容の確認や今後の手続きなどについて案内します。

③書類の作成

保険金請求書類を作成のうえ、必要書類とあわせて郵送します。

④保険金支払い

保険金請求書類の内容を確認後、保険金が支払われます。

トラブルを防ぐために覚えておきたい、現地でのマナーや注意点

病気やケガはどうしようもないですが、盗難やトラブルは備えをすることである程度防ぐことができます。

押さえておきたいハワイでのマナーやルールを紹介します。

①大量の現金は持たない

ハワイは比較的治安の良い場所ですが、旅行者を狙ったスリやひったくりなどの窃盗事件が多いのは事実。

ただし、これらは自分の心がけ次第で回避できます。

現金や貴重品は、客室のセーフティーボックスに預けること。

持ち歩く現金は最小限にしましょう。

 

②ブランドバッグやウエストポーチはNG

ブランドバッグやアクセサリーなどをたくさん身に付けた華美な服装は避けた方が無難です。

高級ブランド店の買い物袋をいくつもぶら下げて歩くのも、スリやひったくりに狙われやすくなります。

いかにも貴重品が入っています的なウエストポーチも避けましょう。

 

③パスポートは原本を必携

レストランやスーパーなどでアルコールを購入する際は、年齢に関係なく身分証明書(ID)の提示が求められます。

ホテルのチェックイン時やバーの入店の際も提示が必要なことが多いので、原本を必携しましょう(コピーでOKの場合もあります)。

また、レンタカーを運転する際も原本を持参しましょう。

飲酒も運転もしない人は、紛失防止のため、原本はホテルのセキュリティボックスに保管してコピーを持ち歩くといいですよ。

 

④こんな人物には警戒すべし

一方的にレイを掛けて寄付を迫ったり、募金を迫ってきたり、オウムと一緒に写真を撮ってあげると声を掛けて、動物のモデル料を請求する悪質な押し売りをする人もいるので近寄らないようにしましょう。

 

⑤現金とカードは別々にしておく

持ち歩くのは、少なめの現金クレジットカードがおすすめです。

現金の紛失・盗難は海外旅行保険で補償対象外ですが、クレジットカードが盗難・紛失の場合は補償が受けられます。

 

⑥ホームレスが多いエリアは危険

ハワイのホームレス問題は年々深刻になっています。

警察がホームレスが集まる公園を取り締まると、違う場所へ移動して住むといったイタチごっこが起きています。

ホームレスの多いエリアには近寄らないようにしましょう。

 

⑦チップの目安はサービスにより異なる

【現金で払う場合】

コインではなく紙幣を渡すのがマナーです。$1紙幣は常に用意しておきましょう。

【カードで払う場合】

①レシートの利用金額「Amount」また「Subtotal」欄を確認します。

テイクアウトの際はチップを払う必要はありません。

②「Gratuity」または「TIP」欄に支払いたいチップ金額を記入します。

満足したら多めに払います。

③「TOTAL」欄にチップを加えた合計金額を記入。サインも忘れずに。

サービス料が加算されていたらチップの追記は不要なので注意しましょう。

【チップの目安】

★タクシー …料金の15〜20%

★レストラン&バー …料金の15〜20%

※セルフサービスやサービス料が加算されている場合は不要。

★ベッドメイキング、 ベルボーイ…$1~2

★スパ、ネイルサロン …料金の15~20%

★アクティビティ中の案内 …料金の15〜20%

 

⑧「たびレジ」は必ず登録を

外務省から旅行先の最新安全情報を日本語で受信できるサービスです。

同行者、旅行日程、現地での連絡先等登録すると、事件事故に巻き込まれた際に在外公館からの支援をより早く受けやすくなります。

たびレジ

注意すべきハワイのルール

日本で日常的に行っていることが、ハワイでは罪に問われ罰金まで科せられることがあります。

飲酒、喫煙、歩行者の交通規則など、旅先で思わぬトラブルに巻き込まれないよう事前にチェックしておきましょう。

 

①公共の場で飲酒・タバコは厳禁

ビーチや公園での飲酒だけでなく、路上でお酒を袋に入れずに持ち歩くことも禁止されています。

同じく喫煙も、公共の場ではほぼNG

禁煙ルームで喫煙した場合、高額のクリーニング代が請求されます。

ハワイではお酒もタバコも21歳から

 

②歩行者にも交通ルールがある

横断歩道以外での横断は禁止です。

また信号機のカウントダウンタイマーが秒読みを開始した後に横断歩道に入ることも禁止されており、どちらも罰金が科されます。

旅行者の違反にも罰金が科されるので注意しましょう。

 

③道路横断中の歩きスマホはNG

ホノルル市では道路横断中の歩きスマホ行為を禁止しています。

ゲーム機器やデジタルカメラも対象なので、横断歩道を渡りながらの写真撮影も禁止です。

(歩道通行中は規制対象外。道路横断中の音声通話も規制対象外)

違反すると初犯$15〜35の罰金が課されます。

 

④子供のおつかいや留守番はタブー

12歳以下の子どもを13歳以上の付添い人なしでひとりにしてはいけません

子どもをホテルの部屋に置いて買い物へ行ったり、ショッピングセンターのトイレに子どもだけで行かせるのもNGです。

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