ドイツ【古城街道】見どころと巡り方のコツ

街道周遊の手引き

どんな街道ですか？
マンハイムからドイツ国土を東西に横切り、チェコのプラハに至る長大な街道。最大の魅力は街道各地にそびえる無数の古城。堅牢なものや優美なものなど、それぞれの個性が楽しめる。とくに人気の街は壮大な城が残るハイデルベルクとニュルンベルク。ワーグナーゆかりの街バイロイトや、古い街並みが美しいバンベルク旧市街もおすすめ。ネッカー渓谷沿いに残る無数の城のうち一部はホテルになっている。

アクセスの起点
西端のマンハイムやハイデルベルクへはフランクフルトからの鉄道が早い。ニュルンベルク周辺はミュンヘンから鉄道利用がおすすめ。

街道内の交通手段
鉄道がおもな手段。ある程度の規模の街には鉄道が通っているが、ネッカー渓谷沿いの小さな城は交通が不便なところも。タクシーがあるとは限らないのでレンタカーが最も便利。フランクフルトとローテンブルク間は夏季にロマンティック街道バスが走っている。

周遊の日数
非常に長い街道のため、一度の旅行で多くの街をめぐるのは現実的でない。初めてならハイデルベルク、ニュルンベルクを中心に2泊3日〜4泊5日程度が無難。

ほかの街道にも立ち寄り
ロマンティック街道とも交差するので、2つの街道の良いとこどりするプランもおすすめ。ローテンブルクとハイデルベルクの組み合わせにニュルンベルクもしくはディンケルスビュールなどをプラスする。

2泊3日周遊モデルプラン

1日目
【フランクフルト】
フランクフルト中央駅から鉄道で移動
【川沿いの城塞都市へ　ハイデルベルク】
ハイデルベルク城やハイデルベルク大学などの名所を見学。そのあと、レンタカーでネッカー渓谷の古城ホテルへ
●ネッカー渓谷泊

2日目
【城主気分で一夜を過ごす　ネッカー渓谷】
ネッカー渓谷の風景を楽しみながらハイデルベルクに戻り、シュトゥットガルトを経由して鉄道でニュルンベルクへ移動。
【中世ドイツの風情に浸る　ニュルンベルク】
カイザーブルクや教会建築を見学。名物のソーセージも食べたい。
●ニュルンベルク泊

3日目
【世界遺産の水の都へ　バンベルク】
バンベルクへは鉄道で45分ほど。領主司教の宮殿や昔ながらの街並みを見学。バンベルクからニュルンベルクに戻り鉄道でミュンヘンへ。
【ミュンヘン】

ファンが集結する音楽の都　バイロイト Bayreuth

作曲家ワーグナーのゆかりの地。毎年夏に音楽祭が開かれ、会場の祝祭歌劇場に数多くのファンがつめかける。壮麗な宮殿も魅力。

領主司教が統治した古都　バンベルク Bamberg

世界遺産に登録されている旧市街は、小ヴェニスと称される水の街。かつて漁師たちが暮らした1000年前の街並みが現存する。

皇帝の城を擁する文化都市　ニュルンベルク Nürnberg

神聖ローマ皇帝の居城カイザーブルクがそびえる、バイエルン州第2の都市。旧市街ではドイツ一有名なクリスマスマーケットが開催される。画家アルブレヒト・デューラーゆかりの街でもある。

おとぎの国のような風景　ローテンブルク Rothenburg ob der Tauber

ロマンティック街道と古城街道が交差する街。中世の街並みが保存されている観光都市だ。第二次世界大戦で大きな被害を受けたが、かつての姿に復興された。

崖にたたずむ多彩な古城　ネッカー渓谷 Neckartal

ハイデルベルクの東にあるネッカー川沿いの渓谷地帯。小さな古城が無数に点在しているので、レンタカーでめぐるのも楽しい。城はホテル経営しているところもあるので、ぜひ滞在してみたい。

壮大な城と活気ある学生街　ハイデルベルク Heidelberg

ドイツ最古の大学ハイデルベルク大学や、半ば廃墟となって残るハイデルベルク城などが織り成す、旧市街の風情あるたたずまいが印象的。ゲーテやショパンら多くの詩人や芸術家が訪れたことでも知られる。