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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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ドイツ【ミュンヘン】の便利な市内交通は?

玄関口はミュンヘン中央駅で、旧市街観光の中心となるのはマリエンプラッツ駅。いずれもUバーンとSバーンの両方が発着するので、うまく使いこなしたい。

Uバーン/Sバーン

公共交通機関はMVV運営で、近郊列車のSバーン、地下鉄のUバーンのほか、トラム、バスがある。チケットは共通なため乗り継ぎもスムーズだ。市内観光ならUバーンが便利。

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市内を縦横に走るSバーンの車両

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車内は広々としていて快適

チケットの種類と料金

片道乗車券、短距離券、1日券、回数券など、いろいろなチケットがあるので、日程にあわせて選ぼう。料金はゾーン制で、カールスプラッツ駅を中心に、同心円状に白、緑、黄、赤の4つに分けられている。同じ色の中は1ゾーン。移動するゾーンの数によって料金が変わるシステムだ。市内中心部は白いゾーン、空港は赤いゾーンになる。チケットは列車、トラム、バス、すべて共通で、片道乗車券も有効時間内なら乗り継ぎは自由(往復不可)。10枚綴りの回数券は、1ゾーンにつき2枚必要。

・シングル1日券 Tageskarten
区間 市内 Innenraum (白)、料金 €6.60
区間 ミュンヘンXXL München XXL (白+緑)、料金 €8.80
区間 郊外 Außenraum (緑+黄+赤)、料金 €6.60
区間 全域 Gesamtnetz (白+緑+黄+赤)、料金 €12.80

・グループ1日券 Gruppen-Tageskarten
区間 市内 Innenraum (白)、料金 €12.60
区間 ミュンヘンXXL München XXL (白+緑)、料金 €15.90
区間 郊外 Außenraum (緑+黄+赤)、料金 €12.60
区間 全域 Gesamtnetz (白+緑+黄+赤)、料金 €23.90

・シングル3日券
区間 市内 Innenraum (白)、料金 €16.50

・グループ3日券
区間 市内 Innenraum (白)、料金 €29.10

・回数券 Streifenkarte
区間 10枚綴り(1ゾーンにつき2枚必要)、料金 €13.50

・片道乗車券 Einzelfahrkarten
区間 短距離(2駅まで。バス・トラムは4駅)、料金 €1.40
区間 1ゾーン、料金 €2.80
区間 それ以上1ゾーンごとに、料金 €2.80

自動券売機でチケットを購入

①一般に、€50以下の近距離や市内交通網利用時は自動券売機で切符を購入する。販売機は日本とは違いホーム上にあることも多いので、目当ての電車が来ても慌てないように。最初に、画面に表示された国旗の言語選択ボタンを押す。

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②画面の表示に従って、片道乗車券、1日券、3日券、グループ、子供用など、チケットの種類と、利用するゾーンを選択する。事前に目的の駅のゾーンを確認しておくと安心だ。観光客向けの割引や特典付きシティツアーカード(€11・90~)も購入できる。

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③チケットの内容と料金のほかに、使える紙幣やコイン、カードの種類なども表示される。クレジットカードはVisa、MasterCardであればだいたい使える。内容を変更したい場合はやり直す。

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④内容がすべてOKならば紙幣やコインで支払う。なおクレジットカードを使えば現金を出す必要はなく、暗証番号も基本的に入力しなくてかまわない。ただしカードが使用可能な販売機は限られている。

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基礎知識!乗車前の打刻は必須

乗車券は幅広の名刺くらいの大きさ。ドイツでは一般的に、初乗り前に乗車券の頭のほうを刻印機に差し込むとスタンプが押されて出てくる。忘れると罰金を取られる場合もあるので注意。

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乗車券は、刻印してから初めて利用期間がスタートする

バス/トラム

Uバーン、Sバーンとは違った観光の魅力が味わえるのが、バス、トラムだ。列車が通らない細かいエリアまで行けるうえ、街と一体化した車窓からの風景も楽しめる。

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バスもトラムも、停留所は道路脇にあるHの表示が目印だ

路線

ミュンヘンを走るバス、トラムの路線の数は、郊外を含めると100以上にものぼる。全部の路線を把握するのは地元の人でも難しい。ただ、Uバーン、Sバーンをつなぐ手段として有効なので、Uバーンの駅が遠いときなどは要チェックだ。チケットはU・Sバーンと共通で、乗車時には打刻が必要。乗り継ぎもできる。

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市街の風景がのんびり楽しめるトラム

タクシー

ドイツは流しのタクシーが少ないので、乗場で乗るか、電話で呼び出す。料金は日本と同様にメーター制。荷物が多い空港への移動時や、夜遅い時間帯には非常に便利。初乗りは€3・70でその後1㎞ごとに、5㎞までは€1・90、5〜10㎞までは€1・70、10㎞以上は€1・60が加算される。深夜の走行や呼び出した場合には割増料金がかかる。トランクルームを利用した場合は、スーツケース1個につき€0・60が加算される。

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中央駅前のタクシー乗場

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ベンツやフォルクスワーゲンなど、ドイツの名車に乗れる

レンタサイクル

エコロジー活動が盛んなドイツでは、自転車の利用が推進されており、ミュンヘンも主要な駅前にはレンタサイクル店がある。貸し出しは1日€9程度で、長期利用の場合は割引も可能。借りるときには、身分証明としてパスポートを提示する。ミュンヘンなどの大都市には乗り捨て自由な「Call a Bike」というサービスがある(069-42727722)。借りるときも返却も電話でOK。料金は基本登録料(1か月)€9、30分まで無料でそれ以降、30分ごとに€1。24時間だと€12。

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駅前にあるレンタサイクルのスタンド

ミュンヘン・フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス国際空港

ミュンヘン中心部から北東約28㎞、郊外のフライジンクという街にある国際空港。1992年に開港した。ルフトハンザ ドイツ航空のハブ空港になっており、ドイツではフランクフルトに次いで2番目の旅客人員を誇る。空港内に自家醸造所があり、そこで造ったビールを飲むことができるエアブロイ(Airbräu)がある。

ミュンヘン・フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス国際空港
089-97500
www.munich-airport.de

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ひっきりなしに航空便が発着する

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空港内にある両替所

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ヨーロッパのみならず世界各国への便が発着する

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空港内のショップでは、バラマキみやげに最適のお菓子なども販売されている

空港ターミナル

2つのターミナルがあり、日本からの直行便を運航するルフトハンザ ドイツ航空、ANAはターミナル2に到着する。ドイツ以外のEUシェンゲン協定実施国を経由する便を利用する場合は、経由地で入国審査を受けるため、ドイツでの入国審査は不要になる。

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多くの航空会社が使用するターミナル1

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日本への直行便が発着するターミナル2

空港から市内へ

空港から市街地までの交通手段一覧
・Sバーン
所要時間 約40~50分、料金 €10.80~

・エアポート・バス
所要時間 約45分、料金 €10.50

・タクシー
所要時間 約30~40分、料金 約€60

・レンタカー
所要時間 約25分、料金 約€100

Sバーン

地下ホームのⓈ1または8で、ミュンヘン中央駅、マリエンプラッツ駅方面行に乗る。中央駅まで40〜50分、マリエンプラッツ駅まで40〜50分。いずれも約10〜20分間隔で運行している。切符は自動券売機で購入。ほかの都市やロマンティック街道方面へは、中央駅で乗り換える。

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駅への入口。緑色のSのマークが目印だ

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空港の地下にあるSバーンのホーム

エアポート・バス

ルフトハンザ ドイツ航空が運行するエアポート・バスのほか、数社が運行。MAC、ターミナル2、ターミナル1 A・Dから出発している。ミュンヘン北のシュヴァービングと、ミュンヘン中央駅に停車する。6時台から22時台まで、約15分間隔で運行している。中央駅までは約45分。

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ルフトハンザドイツ航空のエアポート・バスは白い車体

タクシー

中央駅まで30~40分。トランクを利用した場合は1個につき€0・60程度の荷物代がかかる。チップは端数を切り上げる程度でOK。

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料金はやや高いが荷物が多いときには便利

レンタカー

利用する場合は、日本で事前に予約し、空港から手配しておくようにするとよい。また、市内中心部へ入る道は、一般車両の通行が制限されているため、目的地まで迂回させられることもある。初めての人は注意が必要だ。

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複数のレンタカー会社のカウンターがある

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奥付:
この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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