コンサートホール Konzerthalle
各地の主要な都市には劇場やホールがあり、クラシックやバレエ、オペラなど多彩な演目を上演している。選ばれた精鋭が披露する本場の芸術を、歴史ある空間で体感してみたい。
ベルリン・フィルハーモニーBerliner Philharmonie
世界最高峰の響きに浸る
1963年に完成したベルリン随一のコンサートホール。「ドイツが統一されるとき、中心になる位置に」とベルリンの壁付近に建設された。
ベルリン・フィルハーモニー
- 現地名:
- Berliner Philharmonie
- 住所:
- Herbert-von-Karajan-Straße 1
地図を見る » - アクセス:
- ドイツ鉄道・Sバーン・UバーンPotsdamer Platzポツダマー・プラッツ駅から徒歩5分
- TEL:
- 030-25488999
- Webサイト:
- http://www.berliner-philharmoniker.de
コンツェルトハウス Konzerthaus Berlin
ギリシャ神殿の様式を劇場建築に採用
1818年に建てられ、第二次世界大戦後に再建された。ワーグナーが『さまよえるオランダ人』を指揮したことでも知られている。
コンツェルトハウス
- 現地名:
- Konzerthaus Berlin
- 住所:
- Gendarmenmarkt 2
地図を見る » - アクセス:
- UバーンStadtmitteシュタットミッテ駅から徒歩3分
- TEL:
- 030-203092101
- 営業時間:
- チケット窓口12:00~19:00(日曜、祝日~16:00)
- Webサイト:
- http://www.konzerthaus.de
ベルリン国立歌劇場 Staatsoper Unter den Linden
ウンター・デン・リンデンに面した歌劇場
ミュンヘン、ハンブルクと並ぶドイツの三大国立劇場。1743年に誕生した王室のオペラ劇場。
※2016年3月現在改修のため、シラー劇場(付録P.34 B-2)にて上演中
ベルリン国立歌劇場
- 現地名:
- Staatsoper Unter den Linden
- 住所:
- Unter den Linden 7
地図を見る » - アクセス:
- UバーンFranzösische Straßeフランツェージッシェ・シュトラーセ駅から徒歩3分
- TEL:
- 030-203540
- Webサイト:
- http://www.staatsoper-berlin.org
ドイチェ・オーパー Deutsche Oper Berlin
劇場のイメージと対象的な現代的な建築
シャルロッテンブルク・ドイツ歌劇場として1919年に開場。1961年に現在の名称となった。外観、内観ともにモダン。音響も良い。
ドイチェ・オーパー
- 現地名:
- Deutsche Oper Berlin
- 住所:
- Bismarktstraße 35
地図を見る » - アクセス:
- UバーンDeutsche Operドイチェ・オーパー駅から徒歩2分
- TEL:
- 030-3438401
- 営業時間:
- 月~土曜11:00~開演1時間30分前まで、日曜、祝日10:00~14:00(チケット窓口)
- Webサイト:
- http://www.deutscheoperberlin.de
コミッシェ・オーパー Komische Oper Berlin
斬新な演出に定評がある
新時代のオペラ芸術の殿堂をめざし、1947年に開場。ユニークな舞台づくりを続け、外国作品をドイツ語訳で上演する方針を貫く。
コミッシェ・オーパー
- 現地名:
- Komische Oper Berlin
- 住所:
- Behrenstraße 55-57/チケット売り場 Unter den Linden 41
地図を見る » - アクセス:
- UバーンFranzösische Straßeフランツェーズィッシェ・シュトラーセ駅から徒歩3分
- TEL:
- 030-47997400
- 営業時間:
- チケット窓口11:00~19:00(日曜13:00~16:00)
- Webサイト:
- http://www.komische-oper-berlin.de
ゼンパーオーパー Semperoper
音楽都市・ドレスデンのシンボル
1828〜41年に建てられたオペラ劇場。ワーグナーやリヒャルト・シュトラウスの作品の初演が行なわれるなど、輝かしい歴史を持つ。
ゼンパーオーパー
- 現地名:
- Semperoper
- 住所:
- Theaterplatz 2
地図を見る » - アクセス:
- トラムTheaterplatzテアタープラッツ駅からすぐ
- TEL:
- 0351-4911705
- Webサイト:
- http://www.semperoper.de
シュトゥットガルト州立劇場 Staatstheater Stuttgart
シュトゥットガルト・バレエ団の拠点
大小2つの劇場から成る。過去5度も年間最優秀劇場に選ばれた。大劇場は、第二次世界大戦の損害を受けなかった数少ない劇場。
シュトゥットガルト州立劇場
- 現地名:
- Staatstheater Stuttgart
- 住所:
- Oberer Schlossgarten 6
地図を見る » - アクセス:
- UバーンStaatsgalerieシュターツガレリー駅から徒歩5分
- TEL:
- 0711-202090
- Webサイト:
- http://www.stuttgart-ballet.de
バイエルン州立歌劇場 Bayerische Staatsoper
オペラの都・ミュンヘンを代表する劇場
ルートヴィヒ2世がワーグナーのオペラを初めて観た劇場として知られている。毎年6〜7月に大規模なオペラフェスティバルを開催。
爆撃の被害により、現在の建物は1963年に再建された
バイエルン州立歌劇場
- 現地名:
- Bayerische Staatsoper
- 住所:
- Max-Joseph-Platz 2
地図を見る » - アクセス:
- UバーンOdeonsplatzオデオンスプラッツ駅から徒歩3分
- TEL:
- 089-21851920
- Webサイト:
- http://www.bayerische.staatsoper.de
ガスタイク文化センター Gasteig Kulturzentrum
ミュンヘン・フィルハーモニーの拠点
1985年に完成した総合文化施設。ミュンヘンの文化活動の中心で、コンサートホールや貴重な音楽資料を持つ図書館などがある。
ガスタイク文化センター
- 現地名:
- Gasteig Kulturzentrum
- 住所:
- Rosenheimerstraße 5
地図を見る » - アクセス:
- SバーンRosenheimer Platz ローゼンハイマー・プラッツ駅から徒歩1分
- TEL:
- 089-480980
- Webサイト:
- http://www.gasteig.de
アルテ・オーパー Alte Oper
ネオ・ルネサンス様式の傑作
パリのオペラ座をモデルにルカーエが設計、1880年に開場。戦災を被ったが、戦後復旧し、1981年にコンサートホールとして再開した。
アルテ・オーパー
- 現地名:
- Alte Oper
- 住所:
- Opernplatz 1
地図を見る » - アクセス:
- UバーンAlte Operアルテ・オーパー駅から徒歩3分
- TEL:
- 069-13400
- Webサイト:
- http://www.alteoper.de
ハンブルク国立歌劇場 Hamburgische Staatsoper
ドイツを代表する歌劇場
ヨーロッパ有数のオペラハウス。オペラのほか、天才振付師ジョン・ノイマイヤーのバレエなど多彩な新演出のレパートリーを誇る。
ハンブルク国立歌劇場
- 現地名:
- Hamburgische Staatsoper
- 住所:
- Große Theaterstraße 25
地図を見る » - アクセス:
- UバーンGänsemarkt ゲンゼマルクト駅から徒歩3分
- TEL:
- 040-35680
- Webサイト:
- http://www.hamburgische-staatsoper.de
音楽祭 Musikfest
街の音楽祭も見逃せない
ベートーヴェンやバッハ、モーツァルトなど世界的にも有名な天才音楽家を多数輩出し、クラシック音楽の文化を築いたドイツ。注目の音楽祭が目白押しだ。
バイロイト音楽祭のメイン会場
ブレーメン音楽祭
ブレーメン
ライトアップされた世界遺産の市庁舎をバックに、世界中から集まったミュージシャンらが盛り上げる
バイエルン・オペラ音楽祭
ミュンヘン
毎年6〜7月に、州立歌劇場を中心に開催される。野外で上演される『万人のオペラ』は無料で鑑賞できるので注目
バイロイト音楽祭
バイロイト
ワーグナーの作品だけを上演する。チケットの入手が最も困難な音楽祭といわれている。毎年7〜8月に開催
ライプツィヒ・バッハ音楽祭
ライプツィヒ
バッハが音楽主任を務めたトーマス教会でのフィナーレが目玉
モーツァルト音楽祭
ヴュルツブルク
1921年から続く、格式高い音楽会。モーツァルトの楽曲を多様な切り口で奏でる。レジデンツも演奏会場のひとつ
ドレスデン音楽祭
ドレスデン
国内最大規模の音楽祭。毎年ひとつのテーマを設定しているところが特徴的。街全体が盛り上がる
ドイツでクラシック音楽に触れる
音楽や芸術鑑賞が日常的に楽しまれているドイツ。言葉の壁を超え、本場でその魅力に浸ってみたい
多くの音楽家を輩出してきた国でレベルの高い演奏を楽しむ
100を超えるオーケストラが存在し、主要都市のコンサートホールでいつも多彩な演目が上演されているドイツでは、幅広い年齢層で音楽鑑賞が生活の一部として浸透している。音楽の本場に来たからには、本物の素晴らしさに触れてみたいもの。敷居が高く感じられるクラシックも、マナーさえ守れば誰でも気軽に楽しむことができる。ハイレベルな演奏を聴くことで、より深く音楽の世界を知ることができるだろう。
フランクフルトのアルテ・オーパー。現在の建物は戦災により建て直されたものだが、すでに風格が漂う
クラシック鑑賞のための基礎知識
開演シーズン
クラシック、オペラともに7、8月はシーズンオフ。その代わり、この時期には各地で盛んに音楽祭やイベントが開催される。
公演情報を調べる
政府観光局のホームページやチケット予約サイトなどでコンサート情報を入手できる。
●ドイツ政府観光局 www.germany.travel/jp/
日本でチケットを購入する
チケットは、おもな劇場の公式サイトで予約可能。複数の劇場のチケットを扱う日本語の予約サイトもあり、スケジュールの確認や座席指定などが簡単に行なえる。
日本の予約サイトを利用する
チケットの申し込みは日本出発の10日〜2週間前までに。発行に際しては別途手数料が必要。
ワールドプレイガイド World Play Guide
www.world-ticket.jp
CLASSICTIC Classictic
www.classictic.com/jp
現地でチケットを購入する
現地のプレイガイドやおもな劇場のチケット売場などで前売券が販売されており、座席もその場で選ぶことができる。公演当日に直接会場へ行って席を確保できることもあるが、人気のある演目の場合は早めに購入しておいたほうが確実だ。
ホテルのコンシェルジュに依頼する
手数料はかかるが、宿泊ホテルのコンシェルジュにチケットの手配をしてもらうのが最も簡単。公演スケジュールや料金なども調べてくれる。
座席の種類
座席によって料金が異なり、1階の平戸間、ボックス席、天井桟敷席などがある。値段の高い席ほど、演奏が聞きやすくなっている。
服装
一部の開催を除けば正装の必要はなく、ドレスコードはあまり気にしなくてよいが、男性ならジャケット着用、女性ならワンピースなどが望ましい。
鑑賞時のマナー
撮影、録音、私語などは厳禁。遅れた場合は休憩時間まで中に入れないこともある。
- 奥付:
- この記事の出展元は「トラベルデイズ ドイツ」です。掲載されているデータは、2015年12月〜2016年3月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。