スペイン【アンダルシア】の知られざる生活
スペインで一番世界遺産(UNESCO)の多いアンダルシアは、スペインらしい建造物が1番残っていると言われています。 イスラム文化とローマ人の歴史が今も残るところ。 日本からのツアーなどでは、あっとい...
更新日:2020年4月13日
スペインの歴史に触れつつ、優雅な滞在を満喫できるパラドールが人気。豪華ながら比較的手ごろな料金もうれしい。
古城や貴族の館、修道院などを改装したスペイン独自の国営ホテルのこと。現在スペイン全土に100軒近くあり、旅行客から人気を集めている。
歴史的価値の高い建物に泊まって、中世の雰囲気を味わえるのがいちばんの魅力。古い建物でありながら、宿泊施設としての設備は整っているので快適に過ごせるのもうれしいところ。
●本部ホームページ
www.parador.es
●パラドール日本総代理店 イベロ・ジャパン
03-6228-1734
www.ibero-japan.co.jp
中世の気品が残る最大規模のパラドール
12世紀、サンティアゴ騎士団が修道院として建築。巡礼者を癒すための救護院としても利用され、16〜18世紀の大改修を経て、プラテレスコ様式の華麗なファサードを持つ現在の姿へと生まれ変わった。内部は往時の貴重な絵画や彫刻などが飾られ、中世の趣が漂う。
パラドールのなかでは最大規模の大きさを誇る建物
パティオから光が差し込む中央回廊の彫刻は必見だ
スイートのベッドルーム。窓からは広場を見渡せる
世界遺産の街並みと旧修道院の趣を楽しむ
16世紀に建てられたゴシック様式の旧サン・パブロ修道院を改装。中庭を回廊が囲み、大理石の床にも修道院らしい風情を感じることができる。眼下にウエカル川の渓流、対岸に世界文化遺産に登録された旧市街を一望できるという、絶好のロケーションも魅力だ。
2004年に新婚のスペイン皇太子(現国王)夫妻も宿泊した
回廊にはソファーが置かれ、憩いのスペースに
調度品はシックな木製品で統一されており、上品な雰囲気
巡礼者が体を休めたカトリック両王ゆかりの建物
サンティアゴ巡礼の最終目的地、カテドラルそばのパラドール。1499年、カトリック両王の命で建てられた旧王立病院をホテルに改装。天井が高く開放的な造りになっており、台所や食堂などに当時の名残が随所に感じられる。客室は14〜16世紀に造られた4つのパティオを囲んで並んでいる。
ファサードはプラテレスコ様式
クロス柄のじゅうたんが映えるロビー
かつて修道士たちが利用した食堂を改装したレストラン
世界の至宝「アルハンブラ宮殿」
人気の観光名所、アルハンブラ宮殿の敷地内にある。建物は15世紀の修道院で、イスラムとヨーロッパの両文化が融合したデザインが特徴だ。ホテルからはヘネラリフェや、アルバイシン地区が望める。
イスラム文化を感じさせる外観
客室数は少ないので予約は早めに
モダンに改装された快適な客室
アルカサルを望む景色
世界遺産のセゴビア市街を一望でき、ディズニー映画『白雪姫』の城のモデルになった古城、アルカサルの眺めがとくに見事。100室を超えるモダンなリゾートタイプのホテルで、プールなども完備している。
窓の外には世界遺産のパノラマが広がる
丘の上にたたずむ石造りの古城
バルセロナからの交通の便が良い、ピレネー山脈のふもとに建つパラドール。ロマネスク様式の教会に併設し、中世の要塞の姿を今にとどめる9世紀の古城に宿泊できる。インテリアも格調高く、日本人観光客にも人気が高い。
小高い丘の上にあり、見晴らしは抜群
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