南フランス旅行に行こう! 〜 コート・ダジュール編
パリ、モン・サン・ミッシェルと共にフランス旅行の目的地として人気の南フランス。一口に「南フランス」と言っても、西は大西洋、東はイタリアに接しており、各地方によってその特色はかなり異なります。けれども日...
更新日:2020年4月13日
フランス第二の都市といえばリヨン。文化面でも、産業においてもフランスを語るうえでは外せない大都市です。しかし、ローヌ川とソーヌ川、二本の大河が流れるなかでゆったりとした水都の風情も感じられます。
時に殺伐としたパリよりも、暮らしやすいともいわれるリヨンで一番癒される場所はテットドール公園です。広大な敷地の中には湖があり、水の都の表情をまた一つ見せてくれます。さらに、無料の動物園やポニー乗り場、野外人形劇場、ボート遊びや汽車でも遊べる休日に子どもを連れて行ってあげたい最高の場所。
自然を愛し、生活を愛するフランスらしい何度行っても心が癒されるおススメの場所です。
リヨンには古くはイタリアから伝わったといわれる人形劇が根付いています。「ギニョル」という役人が正義の行いをしていく活劇で大人も子供も大好きというご当地キャラクターのような感じです。
by patrick janicek, used under CC BY
by Thomas sauzedde, used under CC BY
旧市街に劇場がありますが、このテットドールでも休日はギニョルを見ることができます。公園の一角に長椅子と小さな人形劇場があり子供たちが興奮しながらギニョルのお話に夢中になって声をかけている姿が微笑ましい空間です。
言葉がわからなくても世界共通で笑えるのは、ギニョルのストーリーに公平な精神があらわされているからでしょう。リヨンが市民中心で作られた街という歴史が関わっています。
リヨンは産業の発展とともに大きくなったため、市民の力が強く、革命時も徹底して権力と戦った場所です。絹織物で栄え、マリーアントワネットのドレスやナポレオンの衣装も多く手掛けていました。華やかなパリの舞台を支えた職人の街でもあります。
華やかといえば、バラ産業もさかんで、テットドール公園のバラ園は300種類以上の品種が見られます。5ヘクタールもあるのだから驚き。19世紀後半からバラの育成品種改良などに力を入れてきたことから「バラの都」の称号も。5月には、見事に咲き誇るバラたちに囲まれて、幸せそうなウェディングフォトをとる人の姿も見られます。一度はリヨンでフランス随一のバラの季節を味わってみるのもいいですね。
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