古き良きパリにタイムスリップ、おすすめパッサージュ7選
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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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古き良きパリにタイムスリップ、おすすめパッサージュ7選

パリに観光に来た際は、ぜひ一度は訪れていただきたいなのが、Passage(パッサージュ)と呼ばれるアーケード街。18世紀末以降に建造された商業空間で、晴れた日はもちろん、雨の日でも、冬の寒い日でも古き良きパリの雰囲気を楽しめる場所です。今回はその中でもよりすぐりのパッサージュを紹介します。



【1】パッサージュ・デ・パノラマ

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筆者提供

パリのパッサージュの中で最古のものとして残るのが、1800年に作られたPassage des panoramas(パッサージュ・デ・パノラマ)。ここは歴史的建造物に指定されています。切手商が集まる通りとしても有名で、古切手はもちろん、古銭やアンティークの葉書を扱うお店が軒を重ねています。そしてミシュランガイドで二つ星を獲得したレストラン「Passage53」や、自然派ワインで有名なビストロ「Rachine」、グルテンフリーのパテイスリー「noglu」など話題の店が集まり、グルメな通りとしても話題です。

【2】パッサージュ・ジュフロワ

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パッサージュ・デ・パノラマからすぐのところにあるのは、Passage Jouffroy(パッサージュ・ジュフロワ)。ガラスの屋根からたっぷりの光が入る、明るい雰囲気のこのパッサージュは、19世紀半ばに始めて鉄とガラスだけで建てられました。ここはパリ土産には喜ばれること間違い無し、素敵な小物たちや古本屋、マカロンや焼き菓子が並ぶショウウィンンドウ、ステッキ専門店など様々なお店が軒を重ねています。サロン・ド・テLe Valentin(ル・ヴァロンタン)のとびきり美味しいショコラもおすすめです。時間があればそこから続く、Passage Verdeau(パッサージュ・ヴェルドー)も散策してみてください。

【3】パッサージュ・ブラディ

メトロ4号線のChâteau d’Eauから歩いてすぐのところにあるPassage Brady(パッサージュ・ブラディ)。1828年に商人のブラディ氏が建てたもので、ここはまさにリトルインディア!かつてはひとつの通りだったのですが、ストラスブール通りの建設にともない、通り挟んだ二つに分断されました。通りをはさんで西側の屋根がついている方に、インド雑貨や食材がところ狭しとならぶ雑貨屋さんがあります。
スパイスやお香の香りで満ちたこの場所にいるとパリにいることを忘れてしまうくらい!パリジャンたちも本格的なインド料理を楽しみたくなったらに
ここを訪れます。

【4】パッサージュ・デュ・グラン・セール

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モダンでシックな印象のPassage du Grand Cerf(パッサージュ・デュ・グラン・セール)。レ・アールや、エティエンヌ・マルセル、モントルグイユ通りからも目と鼻の先、便利な位置にあります。映画「地下鉄のザジ」のロケに使われたことでも知られています。そして、他のパッサージュとは少し違うここの魅力は、アーティストや職人などのクリエーター達が自分のお店を構えて作品を置いた店舗が並んでいることです。それぞれのお店がひとつひとつ個性的で、ユニークな作品や素敵な店舗のインテリアなどついつい時間を忘れてしまいます。
145 rue St Denis/ 8 rue Dussoubs 75002

【5】ギャルリ・ヴェロ・ドダ

観光客で賑わう華やかなパッサージュでなく、物静かでノスタルジックな雰囲気が好みの方にはここ、Galerie vero dodat(ギャルリ・ヴェロ・ドダ)。
鏡で覆われた壁、美しい天井画、黒と白の市松模様のタイルが敷き詰められた床、木製で統一された店舗の外装はセピア色のシックなパリを連想させます。入り口すぐには有名な高級靴ブランド、クリスチャン・ルブタンの店舗が入っています。かつては豪奢で華やかだった時代を想像しながら、過去と現在を同時に味わえる素敵なパッサージュ。

【6】ギャルリ・ヴィヴィエンヌ

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19世紀から存在し、「パリで最も美しいパッサージュ」といわれるGalerie Vivienne(ギャラリー・ヴィヴィエンヌ)。オペラ界隈にありアクセスしやすい場所にあります。
足を踏み入れた途端、あ!と声が漏れてしまうほど、ガラス屋根から溢れる優しい光、アールヌーボー様式の入り口の装飾、モザイクのタイル張りの床、壁の彫刻、天井の飾り、店舗の番地のデザインまで、すべてが調和のとれた美しいパッサージュ。サロン・ド・テや古本屋、照明雑貨店やおもちゃ屋などどれも素敵なお店ばかり。パリで一度は訪れたい場所のひとつです。
4 rue des Petits Champs 75002 Paris

【7】クール・デュ・コメルス・サンタンドレ

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最後に、1776年フランス革命の前から存在し、パリの中でも最も古い通りのひとつ、Cour du Commerce-Saint-André(クール・デュ・コメルス・サンタンドレ)。6区のオデオン駅のすぐ近く、サンジェルマン界隈にある、まるで隠れ小道のようにひっそり佇むパッサージュ。古い石畳の情緒溢れる小さな路を進むとそこはまるで中世の時代にタイムトリップしたかのよう。老舗カフェやレストラン、ショコラティエやサロン・ド・テが並び、都会の喧騒をしばし忘れさせてくれる場所です。

筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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