ラロシェルからイルドレへ、フランス人も好きなバカンスコース
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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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パリから特急で約2時間のラロシェルは美しい港です。中世の趣のある市街地は、海風に吹かれ気持ちのいい観光名所。ヨットハーバーを眺めながら宿泊できるホテルも多く、風光明媚なロケーションです。

ラロシェル(La Rochelle)の港, by Remi Jouan, CC, BY-SA

整えられた海辺の散歩道でジェラートの食べ歩きもいいですね。建物に一体化したアーケードが日焼け対策になります。ラロシェルでは海の幸が豊富。新鮮なムール貝のバケツ盛りはどんどん食べられます。「スープドポワッソン」も名物。ちょっとくせのある魚の味とニンニクのうまみは日本人の味覚にもぴったりです。

Photo by JPS68 (Wikipedia), available under a Attribution-Share Alike 3.0 Unported license.

ラロシェルで腹ごしらえをしたら、そこからイルドレへ渡ります。ラロシェルとイルドレは3キロほどの橋でつながって、船だけでなく車やバスでも行かれるようになりました。一日あれば両方回ることもできて日帰り観光も可能です。

守りの要だったイルドレの世界遺産

ボルドーから海岸線を北上する途中にいくつも見られる「ウォーバンの要塞」。イギリスとの戦争時代の有名な将軍が作った堅牢でどこか美しくもある要塞群は世界遺産に登録されています。港町ラロシェルの海辺にある見張りのための塔も、中に入れる観光スポットです。

イルドレにもウォーバンの作った要塞が二つあります。「サン・マルタン・ド・レの城塞と城壁」は星型なのが特徴。内部に入るとわかりにくいのですが、上空写真をみると星が描かれた中世の要塞です。もう一つの要塞の一部が現在では刑務所として利用されています。

戦いの歴史を持ちながら、現在の島はのんびりとしたリゾート地です。夏場は明るい太陽の光がまぶしくフランスの人たちが集まってきます。ラロシェルからの橋が開通し観光バスが通れるようになったことで、島を訪れる人も増えています。

イルドレの美しい風景を探しに

小さな港と昔からある家並みが美しいイルドレには二つの「フランスで最も美しい村」があります。その一つがフロッタ村。石畳の道に置かれた花鉢が、明るい日差しに映えます。ここは島の観光の中心でもあり、多くの観光客が散策するポイントです。


フロッタ村(La Flotte ), Photo by Pep.per (Wikipedia), available under a Attribution-Share Alike 1.0 Generic license.

お土産屋さんや食べ歩きできるお店も多く、日本でいうと江の島のような雰囲気も。標識や看板などどれもが可愛らしくデザインされ、フレンチマリンテイストが至る所に感じられます。

ただ歩くだけで何かが見つけられる、イルドレの観光ではついついシャッターを切る手も休まらないほどどこもかしこも絵になります。カメラ片手にお気に入りの景色を探すのも楽しいです。

筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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