image039
筆者撮影

Kanami

更新日:2018年1月7日

ニース発!イタリア国境を自転車で越えよう!

みなさん、フランスのコートダジュール地方はイタリア国境に面していることをご存知ですか?今回はニース(Nice)を起点にロードバイクでもいけるイタリア国境のマントンまでの旅で出会う素敵な風景を皆様にご紹介いたします。

準備ができたらニースを出発!

image001
筆者撮影

さ~て、準備ができたら出発!ニースの代名詞、プロムナードデザングレ(Promenade des Anglais)は、自転車用の道がきれいに整備されたばかり。ゆっくりウォーミングアップ気分で漕ぎ出しましょう。

image003
筆者撮影

ニースを出発してすぐ、隣はヴィルフランシュシュルメール(Villefranche-sur-Mer)という静かな街です。先ほどいたニースのすぐお隣とは思えないほど落ち着いた雰囲気の街です。

image005
筆者撮影

海に浮かぶ小さな船は遠くからみるとまるでおもちゃのよう。ぜひそれは現地でチェックしてみてくださいね。ちなみにこの街のビーチは砂浜。ニースのようにごつごつの小石ではありません。では、のんびり小舟をみながら、または周りの斜面に立ち並ぶ家々を見ながらゆっくり次の街を目指しましょう。

image007
筆者撮影

続いて目指すはエズ(Eze)。エズまでの道のりは少し坂があるものの、自転車好きにはたまらない最高のロードといえるでしょう。このあたりはシーズンを問わずに多くの自転車仲間がせっせとトレーニングをしている様子がうかがえます。

image009
筆者撮影

ここまできたら、もうエズはすぐそこ。晴れている日は、このどこまでも続く岩山がとっても綺麗です。こんな素敵な景色を見ながら自転車を漕いでるとたまによそ見をしすぎてしまうので、そこはご注意を!

image011
筆者撮影

エズについたら少し休んでエズ庭園(Le Jardin Exotique)に入ってみるのもおすすめです。

image013
筆者撮影

そこからみる海はまさに絶景です。

image015
筆者撮影
image017
筆者撮影

エズで一休みをしたら、次に目指すはモナコ(Monaco)です。

モナコ公国

モナコは、フランスではなくひとつの国として存在するモナコ公国です。国境を越えますが、もちろんパスポートなしで入国できるのでご安心を。

image019
筆者撮影

さて、モナコに入国するとその雰囲気の違いに驚かれるはず。切り立った斜面にそのまま建物が築かれ、ニースにはない高層な建物があちらこちら。

image021
筆者撮影

有名なカジノ・ド・モンテカルロ(Casino de Monte-Carlo)のあるモンテカルロ地区には高級ブランドショップが点在し観光客がたくさん見受けられます。このあたりで優雅にセレブ気分を味わうのもおすすめですが今回の旅の目的はフランスとイタリアの国境。綺麗に舗装された道を楽しんで次に進みます。ちなみに、パスポートにモナコ入国のスタンプがほしければぜひ観光案内所にいってみてください。快くその日の日付入りでスタンプを押してくれますよ。では、モナコを過ぎたら最終目的地、イタリア国境の街、マントン(Menton)を目指しましょう。

イタリア国境の街、マントンへ

image023
筆者撮影

モナコ~マントン間はまたしてもいくつか坂やカーブはあるもののそう遠くはありません。フランス・イタリアの国境の街マントンも、ニース同様広い海岸の続く素敵なリゾート地です。しかしニースと比較すると割とこじんまりしていて街も散策しやすいところがマントンのいいところ。

image025
筆者撮影

そんな穏やかなマントンですが、2月にはレモン祭(Fête du Citron)というお祭りがあり街は大賑わい。なぜレモンかというと、フランスのレモンのほとんどはマントン産というくらいレモンで有名な街だからです。

image027
筆者撮影

毎年レモンで装飾された山車が街中を練り歩きます。ちなみにテーマは毎年異なるため飽きることがありません。

image029
筆者撮影

マントンの街の中心から5分ほど自転車を漕ぐと今回の旅のメイン、イタリアとの国境が見えてきます。あれ?これが国境?と思った方もいるのでは。そうなんです、フランス・イタリアの国境はこの国名が書かれたパネルがあるだけ。自転車で国境を越えるぞ!と意気込んでみたものの意外とあっさり越えられてりまうのはやはりEU圏内だからなせることでしょう。

image031
筆者撮影

ちなみにイタリア側から見てみるとこんな感じです。簡単に越えられますが、やはりテロの対策なのか何人か警察官は立っています。犬をつれたマダムが国境を越えたお散歩もできちゃうとってもお手軽な国境ですが、念のためパスポートを持っていると何かと安心かもしれません。

image033
筆者撮影

さて日も落ちてまいりましたのでニースへの帰路につくことに致しましょう。先ほど通ってきたモナコ。反対側からだとまた異なったモナコの雰囲気が楽しめます。

image035
筆者撮影

そしてぜひ帰りに寄っていただきたいのがヴィルフランシュシュルメールとニースの間にあるモンアルバンの要塞(fort du mont-Alban)です。かつて海からの攻撃を幾度となく経験した要塞が今も残っています。ここからの景色はまさに圧巻。とくに夕暮れ時がおすすめです。

image037
筆者撮影

最初に訪れたヴィルフランシュシュルメールを見下ろすこちらの景色は、一日の疲れも一瞬にして消えてしまうようなほっとする素敵なものです。日が暮れても綺麗ですが、帰り道が暗いのでこの時間が特におすすめです。ここからニースまでは下りだけなのでほんの15分ほどで旅は終わりです。

最後に...

いかかでしたか?今回の旅の目的はあくまでフランスとイタリアの国境を自転車で越えてみることでしたが、一日あればその過程の素敵な風景がこんなにも楽しめるのです。ニース~マントンの間にはまだまだ紹介しきれない素敵な街や村がたくさん。それはまた今度の機会にご紹介することにいたしましょう。

image039
筆者撮影

みなさんも自転車をこぎながら、またはドライブしながら、コートダジュールで自分のお気に入りの街を探してみてはいかがでしょうか。

【筆者】Kanami

SNS

紺碧の海が広がるニースに在住。趣味はサイクリングとランニングです。ニースから漕いで、走って、コートダジュールの新たな魅力を発信いたします!

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

この記事のタグ