全国のおすすめ初詣スポット【2026版】 参拝時間やアクセス、例年の人出など情報満載

新年の恒例行事と言えば初詣。正月三が日に参拝したり、おみくじをひいたり、破魔矢や絵馬を買い求めたりする人も多いと思います。この記事では、全国のおすすめ初詣スポットをご紹介します。どこへ初詣に行くか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。事前に初詣スポットをチェックして2026年を良い年にしましょう!
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北海道・東北のおすすめ初詣スポット
北海道神宮【北海道】

参詣者数も道内ナンバーワンを誇る、北海道を代表する神社
明治2(1869)年、蝦夷地開拓の決定に際して東京で行われた「北海道鎮座神祭」を創祀とし、明治4(1871)年に現在地に鎮座された。北海道開拓を決めた明治天皇と、大国魂神(おおくにたまのかみ)、大那牟遅神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)の四柱を祀る。境内にある道内屈指の桜並木も有名。ボーイスカウト、ガールスカウト、剣道団体、短歌結社など様々な人々が集まり、青少年の育成や文化活動の拠点にもなっている。道内一の人気スポットとあって正月三が日には、多くの初詣参拝客でにぎわう。
盛岡八幡宮【岩手県】

岩手県随一の大社。真新しい大社殿の極彩色の彫刻は必見
延宝8(1680)年の造営以来、藩主から庶民に至るまで広く崇敬を集めてきたが、とくに勝負の前に祈るとご利益があるとして源氏に崇められた。華やかに飾り立てた100頭ほどの馬が、シャンシャンと鈴を鳴らし行進する「チャグチャグ馬コ」の終着点がここ。また、手を触れずに魚をさばく神事・包丁式は6月に境内の高倍神社で行われる。元旦0:00の太鼓の音を合図に、大勢の参拝客が初詣に訪れる。その人数は例年20万人以上。色鮮やかな社に手を合わせ新年を迎える。
竹駒神社【宮城県】

衣・食・住の守護神として崇敬を集めている日本三稲荷の一つ
小倉百人一首に登場する小野篁(おののたかむら)が承和9(842)年に陸奥守として着任した際、奥州の発展を祈って創建し、歴代の藤原家、伊達家の手厚い庇護を受けて発展した。江戸時代に建立された総ケヤキ造りの重厚な随身門のほか、唐門をくぐって参道を進むと、平成5(1993)年に再建された御社殿があり、さらに奥にはお稲荷さんが祀られている。また、境内の一角には芭蕉の句碑も立つ。初詣だけでなく、旧暦元旦も多くの参拝客でにぎわう。
岩代国一之宮・会津総鎮守 伊佐須美神社【福島県】

会津の地の誕生とともに歴史を刻んできた東北有数の古大社
およそ二千百年前、国家鎮護の神としてお祀りされた伊佐須美神社は、「会津」の地名発祥と歴史をともにする。御祭神は、伊弉諾尊・伊弉冉尊・大毘古命・建沼河別命をお祀りし、強運や方除、厄除開運、健康長寿、事業育成など様々なご利益を授かるとして崇敬されている。現在は、岩代国一之宮としても全国より巡拝者が訪れる。
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関東・甲信越のおすすめ初詣スポット
鹿島神宮【茨城県】

写真提供/鹿島神宮
創祀は紀元前660年といわれる二千年以上の歴史を誇る古社
香取神宮、息栖神社とともに東国三社のひとつとして知られている。鮮やかな朱色の楼門は、日本三大楼門のひとつでもある。背後に広がる広大な森にはスギ・シイ・タブ・モミなどの巨樹が生い茂り、その種類は600種以上。Jリーグの鹿島アントラーズの「アントラー(角)」は、境内にいる鹿の角にちなんだものだ。戦国時代の剣客、塚原卜伝は鹿島神宮の神職の家系だった人物。そのため武芸上達も大きなご利益の一つだ。そのほか旅行安全・五穀豊饒・商売繁盛・安産・開運などの祈願にも一年を通じて多くの参拝者が訪れる。初詣の人出は約70万人。
宇都宮二荒山神社【栃木県】

初詣は年中行事に必ず登場する市民の心のよりどころ
宇都宮市内の中心部にあり、初詣・節分・七五三などの行事で親しまれている神社。菊水祭やおたりや祭など多くの祭礼が行われる、まさに市民の心のよりどころ。毛野氏の始祖で、日本書紀によれば第十代崇神天皇の第一皇子とされる豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)を祀っており、代表的なご利益は家内安全。社宝は鉄の狛犬と兜で、どちらも国の重要美術品に指定されている。三が日の人出は約35万人で、県内各地からたくさんの人が初詣に訪れる。
五徳山水澤寺【群馬県】

水澤観音として知られる坂東三十三観音霊場巡りの十六番札所
御本尊・十一面千手観世音菩薩が安置されている本堂は江戸中期に造られたもので、彫り抜きの彫刻が見事だ。特に正面の龍の丸彫りは躍動感にあふれている。境内には等身大の六地蔵尊自体が回転するという、全国的にも珍しい六角堂がある。左に3回まわして自身の開運を願おう。干支の守護神を祀った十二支の守り本尊も見逃せない。また、平成13(2001)年に建立された釈迦堂には、円空仏をはじめ数々の貴重な仏像や仏画などを安置している(※釈迦堂は全日休堂中)。大晦日は参詣者による除夜の鐘が鳴り響く。
武蔵一宮 氷川神社【埼玉県】

全国でも有数の参詣者数を誇る、武蔵国の総鎮守
明治天皇の御親祭以降は勅祭社に列せられ8月1日の例祭には勅使の御差遣と東游の御奉納がある。東京、埼玉を中心に鎮座する280社ほどある氷川神社の本社。御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)の三柱の神を祀る。境内の広さは約3万坪、中山道の一の鳥居から続くケヤキ並木が生い茂る約2kmの参道は全国でも有数の長さを誇る。神橋、廻廊はもとより楼門の朱も荘厳で美しい。(初詣は分散参拝に協力を)
成田山新勝寺【千葉県】

真言宗智山派の大本山。大塔にある高さ6mの不動明王は大迫力
約23万平方メートルの境内に多くの堂塔が点在し、じっくりと見ていたら丸1日はかかる。額に印を押してもらう新春不動明王御印紋は、学業成就のご利益もあると受験生にも人気だ。空港に近いことから外国人の姿も多い。天慶3(940)年に寛朝大僧正によって開山され、御本尊は不動明王。また、光明堂の裏にある奥之院には大日如来が祀られている。約300畳の広さを誇る大本堂から大塔へ進むと、眼下に成田山公園が広がる。3つの池の上流にある雄飛の滝はパワースポットとしても見逃せない。
明治神宮【東京都】

初詣者数が毎年全国トップの、日本を代表する神社
明治天皇と皇后の昭憲皇太后のご神霊をお祀りするために創建された。例年は12月31日から1月1日は終夜お参りができ、多くの参拝者が訪れる。ご利益は皇室弥栄・世界平和・国家安泰・家内安全・社運隆昌・縁結び・厄除け・交通安全・合格成就など。国民からの献木約10万本により造成された代々木の杜は、今では都会のオアシスに。また、明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの品を展示する「明治神宮ミュージアム」もある。(初詣の参拝に関しての詳細は公式ホームページを参照)
浅草寺【東京都】

像提供:浅草寺
江戸庶民の信仰を集めた観音様は今でも東京を代表する名所
参道の仲見世には名物の雷おこしや人形焼きなどを売る店が軒を並べる。江戸時代に建立された本堂などの伽藍は、東京大空襲でほとんどが焼失。急勾配の屋根が特徴的な本堂や五重塔などは戦後に再建された。大提灯で有名な雷門も昭和35(1960)年に松下幸之助氏の寄進によって再建されたものだ。元日0:00に弁天山にある鐘楼で「除夜の鐘」が打たれる。それを合図に本堂外陣では詰め掛けた参拝者から大きな歓声が湧き上がる。
西新井大師【東京都】

地元の人々から「お大師さま」と慕われる下町の古刹
正式名は五智山遍照院總持寺。古来より「火伏せの大師」「厄除開運」の霊場として有名。ご利益は、厄除・方位災難除・家内安全・学業成就・交通安全・旅行安全・商売繁盛・開運など。毎月21日の縁日は大勢の人でにぎわう。境内には、西新井の由来になった井戸や、御堂内の塩をイボに付けるとたちまち治るといわれる塩地蔵などがある。また、100種2500株のボタンが植えられ、「西の長谷寺、東の西新井」とも呼ばれている。元旦の0:00には、元朝御開扉大護摩修行が行われ、三が日の参拝者数は約20万人。
大國魂神社【東京都】

例大祭「くらやみ祭」で知られる都内屈指の古社
大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を武蔵国の守り神としてお祀りした神社。創建は、第12代景行天皇41(111)年5月5日と約1900年前に遡る。ご利益は開運招福・商売繁盛・交通安全・厄除け・縁結び。毎年5月5日を中心に行われる例大祭「くらやみ祭」は歴史ある祭りで、司馬遼太郎の『燃えよ剣』にも登場する。府中駅の西側を南北に延びる表参道は、天然記念物「馬場大門の欅並木」として、神社と共に府中のシンボル的存在になっている。三が日の人出は約50万人。初詣の参拝については公式ホームページで確認を。
鶴岡八幡宮【神奈川県】

源氏の守り神として崇敬を集めた古都鎌倉のシンボルのひとつ
正月は全国有数の参拝者数を記録する鶴岡八幡宮。源頼義公が奥州を平定した際に京都の石清水八幡宮を現在の材木座付近に勧請し、由比若宮を建てたのが始まりといわれる。治承4(1180)年、源頼朝公が鎌倉に本拠地を置くと同時に現在地へ遷し、建久2(1191)年上下両宮の現在の形に整えた。9月の例大祭で行われる流鏑馬神事は800年以上の歴史を持ち、世界的にも有名。元旦から7日までは、「御判行事」という御神印を額にいただき、無病息災や開運厄除などを祈る神事が行われ、境内は参拝客で大にぎわいとなる。
善光寺【長野県】

写真提供:善光寺
「牛にひかれて善光寺参り」で全国的に有名な大寺院
「一生に一度はお参りしないと極楽に行けない」といわれ、全国から多くの参拝者が訪れる。創建以来約1400年、源頼朝や武田信玄、徳川家康など時の権力者からも篤い信仰を集めてきた。御本尊は、一光三尊阿弥陀如来。現在の本堂は、元禄16(1703)年に徳川幕府が松代藩に命じ工事を開始、宝永4(1707)年に完成したもの。江戸時代中期を代表する寺院建築として国宝に指定されている。大晦日には除夜の鐘、元旦の1:00から全山僧侶による新年最初の法要・朝拝式(ちょうはいしき)を執行する。
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氣多大社【石川県】

利家とまつが信仰した縁結びで知られる歴史ある神社
「氣多大社」の名のとおり、多くの「氣」が集まる神社。海を見下ろす高台には国指定重要文化財の本殿や神門などが建ち並ぶ。社殿背後にある天然記念物の氣多大社社叢は「入らずの森」と呼ばれる聖域。本殿には、試練を乗り越えて恋を成就させたという大国主神が祀られ、縁結びの神社として知られる。「入らずの森氣の葉祭」は、年に一度宮司が入らずの森に入り、森から神聖な氣を頂いて氣を一新し、厄除けと運気上昇を行うものである。三が日の人出は約20万人。北陸地方屈指の大社に遠方からも多くの人々が参拝に訪れる。
三嶋大社【静岡県】

写真提供:三嶋大社
源頼朝が源氏再興を祈願したことで知られる伊豆国一の宮
古くより三島の地に鎮座し、奈良・平安時代の古書にも記録が残る伊豆国一の宮。源頼朝に深く崇敬され、源氏再興を祈願し、緒戦に勝利したことでも有名。宝物館には、北条政子が奉納した当時の材料と技法で制作した「梅蒔絵手箱」を展示している。ご利益は商売繁盛・家内安全・交通安全・厄除けなど。初詣は参拝者でいっぱいの境内に鳴り響く初太鼓に始まり、全ての人がこの1年幸福であるようにと開運祈祷祭が斎行される。また、1月7日には静岡県無形文化財指定の「お田打ち神事」が行われる。
熱田神宮【愛知県】

創祀1900年を迎えた由緒あるお宮
ご神体の草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)がお祀りされてから、平成25(2013)年に1900年をむかえた。約19万平方メートルもの境内には、本宮や別宮に、8つの摂社と19の末社が鎮座する。主な祭典・神事だけでも1年間に70度以上あり、5月4日の「酔笑人(えようど)神事」など特殊な神事も行われ、1年を通じて多くの参拝者が訪れる。年末年始は、12月31日15:00に大祓、明けて1月1日5:00には歳旦祭、5日は0:00から商売繁盛・家内安全の「初えびす」が行われ、にぎわいをみせる。
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多賀大社【滋賀県】

「お多賀さん」の名で知られる延命長寿と縁結び・厄除けの神様
伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)が御祭神。長寿の神様・厄除けの神様・縁結びの神様として信仰されている。古くから「お多賀さん」の名で親しまれ、全国的に信仰を集めてきた。境内には、本殿、能舞台、絵馬殿などのほか、延命のご利益があるといわれる寿命石や、安土桃山時代に造られた池泉観賞式の奥書院庭園がある。毎年、元旦に新年を祝いその年の五穀豊穣・国家国民の安泰を祈る歳旦祭を、1月3日には年の初めに神を迎える神事芸能である翁始式を行う。
北野天満宮【京都府】

学問の神様、菅原道真公を祀る全国天満宮の総本社
御祭神・菅原道真公、相殿に中将殿、吉祥女をお祀りする天神さんの宗祀(総本社)であり、天神信仰発祥のお社。天暦元(947)年に御創建された。桃山建築の国宝の御本殿は、慶長12(1607)年、豊臣秀頼公による造営。御神徳は、学業成就・試験合格・芸能上達・厄除け。大晦日は大祓に続いて除夜祭、火之御子社鑽火祭(ひのみこしゃきりびさい)が行われる。三が日は受験祈願や家内安全、厄除けに訪れる参拝者が60万人以上にも及ぶ。約2万坪の境内には、50種約1500本の梅があり、2月中旬から見頃を迎える。
平安神宮【京都府】

大鳥居は京都のランドマークの一つ。「時代祭」でも有名
平安遷都1100年を記念し創建。桓武・孝明両天皇を祭神とする。幕末の戦乱によって荒廃した京都で、市民による町おこしの結晶として創建。社殿は平安京の正庁を模しており、白砂に朱色の柱が映える。社殿のまわりには約3万平方メートルの広さの日本庭園・神苑があり、サクラやハナショウブなどが季節を彩る。10月に開催の「時代祭」は京都三大祭りの一つ。ご利益は、開運招福・商売繁盛・厄除け・縁結び・学業成就。大晦日は境内すべての灯籠に火を灯す終夜万燈が行われる。大極殿塗替工事後初めての正月を迎える。
伏見稲荷大社【京都府】

全国で3万社を超える稲荷神社の総本宮
朱塗りの楼門は、天正17(1589)年に豊臣秀吉が寄進したと伝えられている。重要文化財の本殿は明応8(1499)年に再興された檜皮葺きの社殿。年末年始の神事としては、まず12月31日15:00から罪穢れを祓い清々しく新年を迎える師走の大祓式が斎行される。続いて稲荷大神のご守護により無事1年間を過ごし得たことに感謝する除夜祭が行われ、新年を迎える。1月1日6:00からは、本殿で新年を寿ぎ国家の安泰と1年の無事平穏を祈る歳旦祭が行われる。
住吉大社【大阪府】

全国2000社以上ある住吉神社の総本社として信仰を集める
摂津国(せっつのくに)一の宮として古くから信仰され、禊祓の神、海上安全の神として崇敬されてきた。本殿の様式「住吉造」は、最古の神社建築様式の一つ。第一本宮から第四本宮まで4棟からなる。本殿は文化7(1810)年に造営されたもので国宝に指定されている。ご利益は、開運招福・商売繁昌・交通安全・厄除け・縁結び・安産。年始には、1月4日に五穀豊穣を願う踏歌神事、7日には白馬を見て年中の邪気を祓うという白馬(あおうま)神事など、多くの行事がある。(令和8年の初詣も人出の少ない日や時間帯を選ぶ「分散参拝」に協力を)
大阪天満宮【大阪府】

学問の神として名高い菅原道真公を祀る
京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並ぶ、学問・芸術の神様として知られる。天暦3(949)年、村上天皇の勅願により菅原道真公を主祭神として創建。権現造りの本殿は、天保14(1843)年に再建された。また、1月1日から3日には、新春初神楽奉奏が行われる。毎年7月24日・25日には、日本三大祭りの一つである「天神祭」が行われ、100万人以上の見物客でにぎわう。※令和8年10月まで社殿改修工事中。
生田神社【兵庫県】

「神戸」の地名発祥の歴史を持つ神社
「日本書紀」には、神功皇后が海外外征の帰途、神戸港で船が進まなくなったため、神意を占ったところ稚日女尊が現れ「我は活田長狭国に居らうと思う」と申された、と記されている。また大同元(806)年、朝廷より当社のためにお供えする家、世話をする家、守る家である神戸(かんべ)44戸を頂いたとあり、この「かんべ」が「こんべ」となり現在の「こうべ」となったと伝わり、以来、神戸のルーツ「生田さん」として親しまれている。1月1日0時に開門、宮司が打つ太鼓と共に楼門上では神戸太鼓が打ち鳴らされる。
最上稲荷【岡山県】

日本三大稲荷の一つ。インドの殿堂様式の仁王門がエキゾチック
吉備平野の眺望がすばらしい景勝地に建つ。参道沿いにはみやげ物屋がずらりと並び、参詣客の多さをうかがわせる。約1250年前に報恩大師によって開かれ、その後堂宇は豊臣秀吉による備中高松城水攻めの際に焼失したが、御祈祷本尊・最上さまは本殿の裏山にある巨大な八畳岩の下の元宮に安置され、難を免れた。この八畳岩は今も聖地として崇められている。境内には、岡山市重要文化財に指定された旧本殿(霊応殿)もある。また、縁結び・縁切りの両参りができる縁の末社があることでも知られる。
広島護國神社【広島県】

戦後に再建された広島県下有数の社
明治元年、戊辰の役で戦没した78柱の広島藩士を祀ったのが起源で、その後数々の戦争・事変で戦没した約9万柱の英霊をお祀りしている。かつては、旧広島市民球場付近にあったが、昭和20年に投下された原爆ですべて焼失。その後、昭和31年に広島城跡に再建された。平成5年に御社殿、平成21年にはその他の施設がすべて建て替えられ、市民の憩いの場としても親しまれている県下有数の神社。初詣期間中は、12月31日に奉納された樽酒(御神酒)の振る舞いがある。また、正月三が日は、交通の混雑が予想されるため公共交通機関の利用を推奨。
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金刀比羅宮【香川県】

庶民の信仰に支えられてきた讃岐のこんぴらさんは海の守護神
御祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)で、崇徳天皇も合祀されている。本宮は象頭山の中腹に鎮座していて讃岐平野が一望できる。表書院前庭の鞠懸(まりがかり=鞠場)で行われる優雅な蹴鞠(けまり)の神事もよく知られている。「こんぴら船々追風(おいて)に帆かけてシュラシュシュシュ」の唄でおなじみのこんぴら参りは、お伊勢参りと並ぶかつての庶民の夢だった。急な石段を登り、大門をくぐったら、名物の「加美代飴」を売る飴屋をのぞいてみたい。
太宰府天満宮【福岡県】

菅原道真公の御墓所であり、受験生の聖地
学問の神様として崇められている全国の天満宮の総本宮といわれる。天然記念物の樟の大樹に守られた御本殿は天正19(1591)年に造られたもので、華麗な桃山様式を伝える。道真公を慕って京から一夜にして飛んできたと伝えられる飛梅は、境内に6000本ある梅に先がけて1月初旬ごろにつぼみがほころびはじめる。三が日の参拝者数は200万人以上にのぼり、正月4日には宮大工の仕事始めの儀式「斧始祭」、7日には木彫りのうそ鳥を交換し合う「鷽替え」、そして煙と炎に包まれる勇壮な「鬼すべ」の神事が行われる。
橘神社【長崎県】

画像提供:雲仙市観光物産課
元祖「世界一の門松」といえばここ
軍神・橘周太をお祀りした神社で、橘神社の入口には彫刻家・北村西望作による勇ましい橘周太中佐の銅像が立つ。年末になると日本で最初にギネスブックに認定された「世界一の門松」が登場。高さ約14mの巨大門松は明け方までライトアップされ、荘厳な雰囲気の中で新年を迎えられる。
霧島神宮【鹿児島県】

朱塗りのあでやかな姿で日本誕生の地、高千穂の峰を仰ぐ
霧島神宮は霧島山の噴火で焼失した天孫降臨伝説の地、高千穂峰のお宮が文明16(1484)年に麓に遷宮されたもの。現在の社殿は正徳5(1715)年に藩主島津吉貴が寄進したもので、ご利益は全搬にわたる。高さ23mの大鳥居は西日本最大級。昭和初期に途絶えた伝統の神楽は市民の手によって復活。社殿では深夜かすかに神楽のような笛の音が聞こえるといわれ、霧島七不思議のひとつとして知られている。なお、高千穂峰には古宮の跡があり、霊峰を向いて立つ鳥居が厳かな雰囲気を漂わせている。
沖縄県護国神社【沖縄県】

明治以後、国のために散華された英霊約18万柱を祀る
奥武山公園(おうのやまこうえん)の中心に鎮座し、国道沿いの大きな鳥居が目印。沖縄出身の軍人軍属のほか、沖縄の地で散華された日本全国の戦没者や沖縄の一般住民の御霊も祀られている。昭和20(1945)年に戦禍に遭い、現在の社殿は昭和40(1965)年に再建された。正月には境内参道に数百灯の提灯が灯り、参拝者を温かく迎え、お守りや縁起物を授かる人々でにぎわう。
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