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防災グッズ 本当に必要なものはコチラ!

防災グッズ 本当に必要なものはコチラ!
我が家の備蓄品。これらを衣装ケースに収納して、普段は屋外の物置に入れています

ここから本当に必要な防災グッズをご紹介してまいります。
発災からの72時間に必要な「命を守るアイテム」は例えば、水、非常食、ヘルメット、懐中電灯、毛布などが挙げられます。ただ、緊急時にこれだけのものを持ち出すのは大変です。就寝時に被災したらメガネや靴も必要ですし、現金や保険証やスマホや充電器…など言っていたらキリがありません。では具体的に、現実的に慌てて避難する際に持ち出し可能なものを挙げていきましょう。

非常時持ち出し用と安全な場所に置いておく防災グッズは分けましょう

家が倒壊したり火災に遭ったり…という最悪のケースの場合、非常時に持ち出しが困難かつ貴重品でない備蓄用品については、屋外に置いておくことをオススメします。また非常時持ち出し用の防災グッズについては、枕元か玄関に置いておくのがベストです。このように用途によって置き場所を分ければ、超緊急の状況で登山バッグのような重い荷物を抱えて避難する!という非現実的なことにはならず、少しは準備するハードルも下がると思います。

必要な防災グッズ ~非常時持ち出し用①~

就寝時に被災するケースを想定して、寝室(枕元)にまとめておきます。メガネや薬が必要な方や、小さいお子さんが居てる家庭、また季節によってもケースバイケースで備えるものを増やしましょう。

【非常時持ち出し用リスト①】

  • スマホ(兼懐中電灯)
  • 財布(身分を証明できるものを入れておく)
  • 屋外にも兼用できるスリッパ
  • 車のスペアキー
  • (生き埋めが心配な人は緊急時ホイッスル)

MIZUNOの室内シューズは中綿があるので、いざというときに外履きにも使えて便利

あれもこれもと増やすと、実現から遠ざかるので、最小限必要なものを置いておきましょう。なお、生命保険の契約番号はスマホの電話帳を利用しましょう。サポートデスクや事故受け付けの番号を登録しておいて、メモ機能に契約番号を入れておけばばっちりです。その際は必ずスマホのロック機能を有効にしておきましょう。

一次避難場所として有効活用できる車のスペアキーも枕元に置いておくと安心ですね。我が家は車に毛布、簡易トイレ、ミネラルウォーター、充電器(磁気式)を常備し、ガソリンも切らさないようにしています。ふだんの遠出の際も想定外の渋滞などで同じものが必要になります。ただし充電器とペットボトルについては、夏場は車中に置きっぱなしが火災の原因にもなるので、日の当たらない場所に保管しておくなど注意が必要です。

また阪神・淡路大震災の際、地震による直接死の約8割が倒壊家屋による窒息死・圧死だったというデータを踏まえ、寝室の家具転倒防止は必須といえます。後述の記事をご参照ください。

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必要な防災グッズ ~非常時持ち出し用②~

これから紹介する防災グッズをリュックなどに入れて、玄関先に置いておきましょう。災害の発生は就寝時に限りませんので、常備できるものは避難経路上に置いておく方が現実的です。貴重品や災害時でも取り急ぎ必要なものをご紹介します。なお、震度7以上の直下型地震の可能性が高いエリアにお住まいの方は、ヘルメットも必要になります。阪神・淡路大震災の時は倒れた家屋の中に家族が取り残され、救出が必要になるケースが多く見られました。また地盤の液状化が心配なエリアに住んでいる方は長靴を玄関に常備しておくと安心ですね。

玄関先に置いておけば脱出の際に持ち運びがスムーズです(ヘルメットは自転車兼用)

【非常時持ち出し用リスト②】

  • 現金1000円札を数枚程度
  • 懐中電灯
  • モバイルバッテリー
  • マスク
  • ペットボトル1本
  • 雨合羽
  • 軍手
  • 母子手帳や通帳(避難先に持ち出したいもの)
  • カイロ(緊急時の応急用)

飽くまでパニック下でも持ち出せる最小限のものを、固定位置に備えておきましょう。そのほか、ライフラインに必要だが備蓄可能、というものは家の中で倒壊の恐れの低いスペース、または屋外のスペースに保管します。

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必要な防災グッズ ~非常時備蓄用~

発災から72時間の間に必要なもので、かつ持ち運びが困難なものは万が一家屋が倒壊しても取り出せる場所に置いておきましょう。賞味期限があるものについては、1~2年に一度、それらをキャンプやピクニックに持っていくことによって、消費サイクルを徹底すれば安心です。今回の記事では屋外の物置を利用します。在宅避難用の備蓄一覧はコチラです。

【非常時備蓄用リスト】

  • 水(目安一人1日2~3リットル)
  • 食糧(長期保存できるもの)
  • 簡易トイレ&トイレットペーパー
  • カセットコンロ
  • 調理器具(必要最小限)
  • 万能ナイフ
  • アルミホイル
  • ランタン(充電機能付きで電池式が望ましい)
  • 電池
  • ライター
  • ウォーターバッグ(給水所から水を持ち運ぶためのもの)
  • 筆記用具
  • ゴミ袋
  • マスク
  • タオル
  • 歯磨きグッズ
  • 除菌グッズ
  • 生理用品やオムツ(必要な場合)
  • 新聞紙
  • 使い捨ての下着
  • 毛布など防寒対策になるもの
  • 噴火の場合は火山灰によって停電、スマホが圏外になるので、被災する可能性のある地域に住んでいる人はラジオもあった方がベター

物置の外面に、軍手をすぐ使える位置に常備しておけば、万が一物置が倒壊した場合も安心

非常時備蓄用にオススメ!アルファ米

最近、非常時備蓄用の食料品として人気急上昇中のアルファ米。炊いたばかりのお米を急速乾燥させることで、お湯や水を注ぐだけで美味しさが再現されるという優れものです。熱湯で15分、水だと60分以上浸せば完成です。

尾西食品の「きのこごはん」を実食してみました。

封を切ると乾燥剤とスプーンが入っているので、取り出します。熱湯を入れて、待つこと15分…

思ったより量が多いです!

パッケージにも記載されていますが、お茶碗かるく2杯分の量のようです。子どもなら、二人で1個で足りるかもしれません。
肝心のお味は…しっかり味付けされていて、美味しかったです!

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防災グッズをそろえると同時に、寝室を防災仕様に!

防災グッズをそろえると同時に、寝室を防災仕様に!
画像:123RF

被災した際に、逃げる前に大けがをしないことも重要です。寝室の安全対策はある意味、最優先課題です。先にも述べた阪神・淡路大震災での死者のうち、家屋の倒壊で即死した人の割合が非常に多かった事例があります。家屋の耐震化や家具の固定は、このことからも非常に重要なことだと言えます。また、東日本大震災のような長周期地震動でも、高層階の家具の転倒や移動は非常に危険なものとなります。東京消防庁のHPで「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」が公開されているので、ぜひ参考にしてみてください。
地震動に対する対策器具の効果は、L型金具などで壁に直接ネジ固定する方法が最も効果が高いとされています。我が家のたんすがネジが使えないタイプの素材だったため、L型器具を使って固定してみました。

震度7に対応した家具転倒防止器具「不動王」です。耐久年数は8年。

寝室のタンスを固定してみました。

両面テープを外して、家具側と壁側にくっつけるだけです。器具を外したい場合は、QRコードを読み込めば方法を紹介してくれます。

器具を付けた後です。少しはみ出て見えますが、安全には代えられませんね。

倒れた家具の下敷きにならない、退路をふさがない、など防災対策として家具の固定は重要なポイントとなります。突っ張り棒や転倒防止ジェルマット、転倒防止ベルトやストッパーなど防災グッズは多岐にわたるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

昭文社旅行ガイドブック編集部にて編集歴約20年。関西在住の編集者。アウトドア、サブカル(特に漫画はジャンル問わず!)、文学、映画、雑学、オカルト、なんにでも興味津々。旅行・おでかけネタを中心にミックスカルチャーな情報を発信します。