まっぷる640×480 (29) 画像:Canva

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2023年12月30日

この記事をシェアしよう!

ミーソン聖域へ行こう!謎に包まれたチャンパ王国の聖地へ

ベトナム中部から次々に発見されたチャンパ王国の繁栄の跡を見ることができるミーソン聖域。インドの文化を取り入れながら発展した謎多き国を感じることができるベトナムの観光スポットです。

四方を山で囲まれたミーソン聖域は、自然とのコントラストが美しく、世界観に浸りながら歴史を学ぶひと時を過ごすことができます。

ミーソン聖域へ行くなら、チャンパ王国の歴史を知ろう

2〜17世紀にかけて栄えたチャンパ王国は、外国との交易で発展した。東南アジアの海上貿易の拠点としても栄え、日本との交流もあったと考えられている。

インドの影響を受け、独自の文化を築いた王国の文化的集大成がミーソン聖域。だが、系統的な歴史資料は残されておらず、実態は謎である。

ミーソンのほかにも、中部にはチャンパ王国の遺跡が多く残る。

ミーソン聖域

画像:Canva 山に囲まれた広大な聖地に、草木に包まれた遺跡が散在する

チャンパ王国の聖地跡で、1999年に世界遺産に登録された。レンガの建築物内には、王と一体化したヒンドゥ教のシヴァ神が祀られている。

四方を山で囲まれ、南に聖なる山マハーパルヴァタがそびえる盆地の中央にあり、自然と遺跡が融合した美しい景色が広がる。

グループBの壁面に刻まれた女神像。建物内の装飾は少ないが、外壁に多くの彫刻が残っている

ベトナム戦争中、北ベトナムの解放軍が遺跡を本拠地としたためアメリカ軍の爆撃にさらされ、壊滅的な打撃を受ける。また、数世紀にわたり略奪に遭い、自然崩壊も進み、完全な形で残る建物は少ないが、現在は修復と保存が進められている。

アクセス:ホイアンから車で40分、ダナンから車で1時間15分。
※旅行会社、またはホテル主催のツアーを利用するのが便利(※チケット売り場でチケット購入後、遺跡手前の駐車場まで行き、そこから徒歩10分)
営業時間:6:00〜17:00(チケット販売は〜16:30)
定休日:無休

遺跡の見学前に立ち寄りたい!ミーソン遺跡展示館

館内には発掘品やミーソン遺跡のジオラマなどがある

ミーソン遺跡のチケット売り場そばにある展示館。
写真や地図などでわかりやすく遺跡を紹介している。

神々が彫刻された発掘品が展示されている

営業時間:8:00〜16:00
定休日:無休

ミーソン聖域だけじゃない!チャンパ遺跡はここにもある

ボーナガール塔

木造だったが、レンガと砂岩で再建

ヒンドゥ教の神・シヴァの妻であるウマー神と同一視されるチャム族の女神・ポーナガールを祀る祭壇がある。

アクセス:ニャチャン中心部から車で10分
イラストマップ:A

ポークロンガライ遺跡

チャム人の信仰を集め、毎年秋の大祭には各地のチャム人が集まりにぎわう

チャンパ王国の領土が南へと狭まった13〜14世紀の遺跡が残されている。

アクセス:ファンランから車で10分
イラストマップ:B

ビンディン遺跡群

高さ22mの銀塔が建つ丘の上からは、平地に建つ他の遺跡群を一望できる

港町クイニョン近郊にある、10~15世紀頃の遺跡群。クメール建築の影響を受けている。

アクセス:クイニョンから約10km、車で20分
イラストマップ:C

ポーハイ遺跡

画像:123RF

海を望む丘の上に大小の祠が並ぶ遺跡。創設は8~9世紀。

アクセス:ファンティエットから約8km、車で15分
イラストマップ:D

クォンミー塔

画像:123RF

9~10世紀初頭に建てられた、多様な文様がある祠堂が特徴。

アクセス:ホイアンから約40km
イラストマップ:E

ベトナムの世界遺産ミーソン聖域へ行こう!

ダナンから車で約1時間で行けるアクセスの良さもあり、ベトナムに訪れた際にはぜひ立ち寄りたいミーソン聖域。
長い年月をかけて創設されたそれぞれの遺跡は、迫力があり不思議と心が鎮まるような神聖な空気が漂っています。

ベトナム旅で街歩きだけでなく、ベトナムの歴史に触れたい方にぴったりの観光スポットです。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。

皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

この記事のタグ